「メンタルを強くする」というよりも、「調整する」「調律する」と言ったほうが適している感覚。車のエンジンに油をさし、ピアノの弦を調律する、そして、テニスのガットを調整する。そんな感覚を心に対して持っているのです。-長谷部誠「心を整える。」
2011-07-16 22:33:50僕はメディアの方がひとりでもいたら、スイッチをオフにしない。相手を信用する、しないではなく、それが自分に課したルールなのだ。-長谷部誠「心を整える。」
2011-07-16 22:36:12僕の場合、一番いいと思ったものを一途に使い続ける。そうすると心が本来いるべき場所にすっと戻って、落ち着くのだ。-長谷部誠「心を整える。」
2011-07-16 22:37:21僕はこの本で、ひとりでいることの大切さ、中立な立場であることの重要さを書いていくけれど、それは独りよがりになるということではなく、身近な仲間や先輩から、それぞれの良さを積極的に吸収することも忘れないようにしている。-長谷部誠「心を整える。」
2011-07-16 22:39:23スタッフの一人が僕にこう言った。「カメルーン戦で本田がゴールした後に、ベンチに走っていったのはサブの選手たちにとっては嬉しかったみたいだぞ。ぜひ、あれを続けるようにみんなに言ってほしい」僕は試合に出る選手たちに個別にそれを伝えた。-長谷部誠「心を整える。」
2011-07-16 22:41:26選手同士は年齢に関係なく平等だし、誰が偉いなんてない。気さくに、それでいて真摯に思ったことを言い合える関係を築くのがプロフェッショナルであり、僕の理想のチーム像だ。-長谷部誠「心を整える。」
2011-07-16 22:42:39自分の価値観と合わない人だと、人間はついつい悪いところばかり目についてしまうけど、いいところを探して、とにかく一度、信頼してみる。-長谷部誠「心を整える。」
2011-07-16 22:43:45自信が生まれたからといって偉くなるわけでもないし、ましてや成功や勝利は自分ひとりの力で勝ち取ったわけでもない。-長谷部誠「心を整える。」
2011-07-16 22:44:35普段から正々堂々と勝負していれば、たとえ周りから陰口が聞こえてきたとしても、まったく気にならない。逆にそういうことをいう人をかわいそうだなと感じる。-長谷部誠「心を整える。」
2011-07-16 22:47:59僕は試合後に、「ツイていたね」とか「運がよかったね」と言われるのが嫌いだ。ギリギリのところで運が味方してくれるのは、ただ運が良かったわけではなく、それにふさわしい準備を僕がしていたはずだから。-長谷部誠「心を整える。」
2011-07-16 22:49:39自分が発する言葉というのは自分自身に語りかけているところがある。口にした言葉は自分の耳を通じて、自分の心に届く。-長谷部誠「心を整える。」
2011-07-16 22:51:37僕は本を読んでもその内容を鵜呑みにはしない。疑うわけではないけれど、まず自分の場合はどうだろうか、この意見に同調できるだろうかと考えてみるのだ。自分に通じると思うときもあれば、当然ながら違うと思うときもある。-長谷部誠「心を整える。」
2011-07-16 22:53:15人生も、日々の生活も、サッカーも、すべて「生き物」で正解はその都度違うということを、僕は意識するようにしている。-長谷部誠「心を整える。」
2011-07-16 22:54:45監督をこまめに観察するようになって、監督の大変さをひしひしと感じている。監督というのはこれほどまでに孤独な立場なのか、とも思った。-長谷部誠「心を整える。」
2011-07-16 22:55:39時間に遅れるのはどこかに甘さがあり、本気で取り組んでいないという証拠だ。きつい言い方をすれば、周りに対する尊敬の念が薄いと思われても仕方ない。-長谷部誠「心を整える。」
2011-07-16 22:57:58その日その日の楽しみを優先するのではなく、先を見据えることが必要だ。周囲の様子、傾向、失敗を自分に置き換えて、自分の未来を想像することも必要だと思う。「自分だけは大丈夫」。そこに明確な根拠は何もない。-長谷部誠「心を整える。」
2011-07-16 22:59:49ニーチェ「古い考えの皮をいつまでも被っていれば、やがて内側から腐っていき、成長することなどできないどころか、死んでしまう。常に新しく生きていくために、私たちは考えを新陳代謝させていかなくてはならないのだ」-長谷部誠「心を整える。」
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