シャドウランで裏切りにあう話

ヤネウラ @yanegann

このあいだやったシャドウランのセッションのテーマは「信頼できない依頼人」。 裏切るかもしれない依頼人も、プレイヤーと合意のうえで遊ぶと、より面白いなー。

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田中の持つコンタクトの中でひと際目をひくキャラ、それは「コネ値1・忠実値1」のフィクサーである。名前は林（リン）。 こいつ、まともなランを持ってきそうにない 「という認識なんだけど？」 「そのためのコネですよ！」 「よっしゃよっしゃ！　今回はこいつがゴミ漁りして持ってきたランじゃ！」

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「しかし、こんな影響力の少ないフィクサーとどうやって知り合ったんだ？」 「寛大の精霊が導師精霊なんで、心からの助けを求められると断れないんですよ」 「なるほどー」 「泣きつかれたんでしょうね」 「納得」 いいな！ その設定なら、うさんくさいランも受けさせることができるぞ！　ナイス！

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というわけで、林が「頼むよー、このランを引き受けてもらえないとソイフードが食べられないんだよー」と田中の元にランの依頼を持ってくる。 「どんな依頼？」 「企業が出店してる飲食店をギャングの手から守ってほしいって」 「どこのギャング？」 「さぁ？これから依頼人に会えばわかるかな？」

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もう一人必要だということで、その時仕事をかかえていなかったつぐみも仕事を受けることに。 「ギャングに店が襲われているって……みかじめ料はらってないの？」 「さぁ……？　これから会って聞けばわかるかな？」 「大丈夫か、こいつ」

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依頼人の中小企業の課長と、食料品倉庫で会うことに。 「店がギャングに襲われて困ってるんですよ」 「みかじめ料払ってないの？　襲ってきてるのはどこのギャングなの？」 「それは課長補佐に任せてるのでわからないですね」 「まじか」

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「どんな店なの？」 「オーバーン地区にあるスポーツバーです。アーバンブロウルの試合を大きなビジョンで見てもらいながら、食事を楽しんでもらう店ですね。どのメタヒューマンの方にも楽しんでもらおうと思っています。しかし、ガラの悪いギャングっぽい方が嫌がらせに来て困ってるんですよ」

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「襲ってきてるやつらの画像を見せてくれ。監視カメラの画像があるだろ」 「今、すぐ出せないですね。これから手配するので待ってください」 つぐみ「依頼人の動きが悪すぎるなぁ。罠なんじゃないのか、これ」 田中「これぐらい普通ですよ、今までどれだけ手際の良いフィクサーと組んでたんですか」

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「じゃあ、ギャングについては課長補佐の人に聞こう」 「あ、補佐はここに来てないですよ」 「連れて来ておいてくださいよ！」 「いやー、彼、ぐだぐだ言うので一緒に来たくなくて」 「おいおい」 「このあと会えるようにセッティングしますが、態度が悪いからって殺さないようにお願いしますよ」

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というわけで、夜、グラヴィティバーで課長補佐と会う二人。 「（イライラ）ギャングにみかじめ料払ってますよね？どこのギャングですか？」 「払ってますけど、どこだったかなぁ。すぐ思い出せないいなぁ」 「また、この流れか！」

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ここでランナーたちは判定に成功。 課長補佐が隠し事をしていることに気づく。どうやら、補佐の方は本気で無能なのではなく、話をはぐらかしているようだ。 「フィクサーが調査費用は確保してくれたから、そのお金でハッカーに仕事を頼もう」 「課長補佐は、クロっぽいですね」

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無能ではなく、悪意とわかれば話の進みは早い ハッカーに調べてもらった結果、課長補佐がギャングに金を払って店を襲わせていたことが判明。課長が地位を追われたら、自分が課長となり、そのギャングたちにみかじめ料を払うという計画だった。 「よくある企業内の権力抗争案件だったんだな」

ヤネウラ @yanegann

書き忘れたけど、今回、課長からの依頼は「店に来るギャングを撃退すること。人数はおそらく12名」だった。簡単な依頼だ しかし、補佐はランナーが仕事をする日に、店内に客を装った8名のトロールを配置し、ランナーを不意打ちする計画を立てていた そう、定番の依頼人が裏切るシナリオだったのだ！

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「バーの中でトロール8名はヤバいですよ、マスター」 「当然、ランの日はアーバンブロウルの試合日だから、トロールいても普通だからねー、けっこう自然に見えたと思うよ」 「うぉぉ、想像するだけできつい」 「杖もたせる予定だった」 「前のシナリオのあれかー。厄介」 togetter.com/li/1604381

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これは許せぬということで、ハッカーからトロウルたちのヤサを聞いて先に襲撃するランナーたち。 建物の地図も追加料金払ってハッカーから購入。 トロールがふだんどこの部屋にいるかのデータ付き（エアコンやライトの自動運転装置のデータからわかる） 金を払えば難易度が下がるシャドウラン素敵。

ヤネウラ @yanegann

方針も決まったようなので、どうやって建物に入るか質問すると、田中に計画がある模様 「敷地に侵入し、まず建物脇に行きます」 「ほうほう」 「エリアに〈しじま〉をかけて消音、私の武器収束具のモノフィラメント・チェーンソーで壁を切断、入り口を作って突入します」 「テクニカル＆ワイルド！」

ヤネウラ @yanegann

繊細かつ粗雑に不意打ちする。 「不意打ち判定しろー！」 「やはり来たか（成功）」 「だろうな（成功）」 「プロのランナーなら、そうくると思っていたぜ（成功）」 「成功しすぎじゃないですか、マスター？」 「8名中3名は不意打ちできたから、確率的にはそんなもんでしょ」

ヤネウラ @yanegann

とはいえ、プロ意識は1なので、不意打ちされた奴を攻撃すれば、グループは戦意を失うのであった。 はじめの1巡で侵入口の近くにいたトロール4名のグループを無力化。 残りの4名も頑張るものの、特に波乱なくランナーが勝利。

ヤネウラ @yanegann

「参りました！次の襲撃には参加しません！」 「いや、そのまま店に行ってくれ。じゃないと、敵がトラブルに気づくだろ」 「あ、そっか、そうですね」 「店に行って何もせず、席に座っていてくれればいい。アーバンブロウルの試合を楽しんでくれ」

ヤネウラ @yanegann

ということで、ランの日。 ランナーとトロールたちは予定通り店にスタンバイ。そこにやはり予定通りギャングがやってきて嫌がらせをはじめる。 「ああん、嬢ちゃんよー、こんな店からは出た方が良いぜー」 即座にピストルを抜いて、敵の腹を撃つつぐみ。 驚く俺と田中のプレイヤー。 「まじかー」

ヤネウラ @yanegann

「ゲル弾だから大丈夫ですよ……ほら、死なない」 「いや、そういう問題じゃなくてさー、まぁいいか、迷わず撃てが標語だから」 「ざっけんなこらー！」と残りのギャング11名が店内に殺到する。戦闘開始だ。

ヤネウラ @yanegann

「店の中には無関係のお客さんいますよね？」と田中が質問。 「いるよ、トロール以外にもね」 「じゃあ、範囲攻撃呪文は使えないなぁ」 「範囲に巻き込んじゃうよねぇ」 「チェーンソーを準備して攻撃しますよ」 「でたー！」

ヤネウラ @yanegann

戦闘では、田中がチェーンソーで近接攻撃し、その相手をつぐみが銃撃するというコンビネーションが効果を発揮。 近接攻撃を受けた相手は、射撃の回避判定にペナルティを受けるから、これはなかなかうまい連携だ。 「なんで戦わないんだ、トロールどもはー！」と言いつつ、ギャングは次々と倒れていく

ヤネウラ @yanegann

田中のチェーンソーが良いダメージを出し、最後のギャングを瀕死にして勝利。ギャングは死にかけたが、つぐみの応急処置によって一命はとりとめた。 「これにトロールが加わってたらヤバかった……」 「やっぱり裏切りは怖いなぁ」 戦闘は楽勝だったが、PLは脳内で危機を感じてくれたので良かった！

ヤネウラ @yanegann

というわけで、戦闘終了。 課長に補佐の裏切りも報告する。 「始末しちゃいますか？」 「いえ、我々の会社は人治企業ではなく、法治企業なので、社内の保安部にまず通達し、調査してもらいますよ」 「はぁ、なるほど」 「証拠がそろったところで沙汰が下ることでしょう」