イージスアショア撤回事件から見る『軍令』と『軍政』

13
眠れる森のパンダ @Panda_51

香田サンだか勝山サンだか長田サンだかが、海自がイージス艦を導入する際の折衝で、財務当局から「同予算でF-15を買った場合と比べて、艦隊防空への寄与はどんな差があるか」と問われて、海自部内だけでは発想しえない着眼点に財務当局の強い使命感を感じたとか書いてましたっけ

2018-01-19 22:40:41
眠れる森のパンダ @Panda_51

世艦1月号の「イージス・アショア代替策を考える」の一環として香田提督が「代替案の前に構成システムの再評価を」と題して寄稿されてますが、もう清々しくなるくらいにバッサバッサと斬りまくりですね…まあ経緯についてはほぼ皆さん既知のことと思うので触れませんが

2020-11-23 19:01:43
リンク 世界の艦船 海上自衛隊 | 世界の艦船 2021年1月特大号 通巻第939集定価=本体1,545円+税(送料200円)書店発売日(首都圏)=2020年11月25日 49

イージス・アショア代替策を考える
①代替案検討の前に構成システムの再評価を……香田 洋二

眠れる森のパンダ @Panda_51

「防衛省は、開発当初から部隊配備時のブースタ落下問題に配慮すべきであった。往時、筆者が米海軍SM-1課程に留学した際、米海軍使用のSM-1ER発射時の陣形内僚艦へのブースタ直撃防止は最重要安全守則であると強調された」のだそうで

2020-11-23 19:01:43
眠れる森のパンダ @Panda_51

「任務達成能力の未実施は(中略)わが国国防組織としての機種選定の体をなしていない」「筆者のイージス艦1番艦予算要求の経験からすれば、この状態では『往時では大蔵省の予算査定さえ受けられなかった』」というのはこの辺のお話を思い出します twitter.com/Panda_51/statu…

2020-11-23 19:01:44
眠れる森のパンダ @Panda_51

ci.nii.ac.jp/naid/400209179… 出典を確認したところ、「海自部内だけでは発想しえない着眼点」というフレーズはなく、大蔵省担当官より「想定するイージス艦2隻と同一予算で購入可能なF-15 30機を、例えば小笠原列島周辺に配備する場合の洋上防空効果の優越性の証明に類する質問」を受けて、

2018-01-20 14:32:16
眠れる森のパンダ @Panda_51

ちなみに技術的な実現可能性調査を民間委託としたことも厳しく指弾しており、「防衛省と自衛隊の総力を挙げた精緻な定量的なシミュレーションにより防衛省が全責任をもって決定すべき事項である」と

2020-11-23 19:01:44

ふゅ〜りあす @tebasaki_s

海幕で旧海軍でいう軍政担当と軍令担当がきっちり分かれていない(なので軍政的にも軍令的にもベストとは言い難い決定しか行えない)、米軍と違って議会が独自の提案を行う事がない弊害が出たと思うイージスアショア撤回事件(それ以前からという指摘は甘んじて受ける)。

2020-11-23 20:32:40
ふゅ〜りあす @tebasaki_s

防衛庁部内かぎりの計画である中期業務見積もりから政府計画の中期防になったものの、そこら辺の中途半端さは解消されずじまいだった。 純軍事的に必要な戦力を要求する軍令側と予算面や制度面からそれを削る軍政側。それぞれの立場でしのぎ合った結果と、ひとり相撲でなあなあで決めた結果は変わる。

2020-11-23 20:32:40
ふゅ〜りあす @tebasaki_s

どちらも妥協ではあるが、自然とレベルが変わってくる。 担当者の能力が同じだとしても。

2020-11-23 20:33:25
ふゅ〜りあす @tebasaki_s

その問題点をどうやって解消するのかと考えていたところでようやく表れたのが、政治主導での防衛計画。 軍事が政治の道具、手段のひとつである事を考えると、政治が決めた目的に合わせて防衛力を整備するのは合理的ではある。 ただ政治の決めた目標が現実とズレたり間違いがあっても文字数

2020-11-23 20:38:48
ふゅ〜りあす @tebasaki_s

戦術を登山、戦略や政治をどの山に登るかを決める事と例えるのを良く耳にするが、どちらかといえば試験でヤマを張るのに近い問題だと思う。 ヤマが当たればいいが、予想が外れると酷い成績になってしまうリスクがある。

2020-11-23 20:45:46
ふゅ〜りあす @tebasaki_s

それを正すプロセスが無いという問題がある。

2020-11-23 20:39:41
ふゅ〜りあす @tebasaki_s

政治 つまり有権者の意思に従った結果ではあるので、たとえ失敗があったとしてもそれはそれは民主的ではある。 有権者の意思どおりにやったのだから、たとえ被害が生じてもそれはそれで有権者の責任になる。

2020-11-23 20:42:44