アニメ批評で「けいおん」が好かれないのはなぜか？

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最近のアニメ批評においてけいおんは基本的に評価されない。もしくは酷評されるにもかかわらず、青少年達には広く受け入れられ人気があるそれはなぜか的な話をしていた。

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先ほどのアニメ批評においてどのような作品が評価されるのか？挙げるならば「エヴァンゲリオン」「最終兵器彼女」「デスノート」と言ったものである。何で評価されるのか？それはアニメを形作る文脈に高度な背景が存在するからであり、複雑な解釈を喚起するからである。

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いわゆる「日常系」といわれる「よつばと」や「あずまんが大王」「らきスタ」、そして「けいおん」にはそのような物は無い。だって日常だもん。

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「けいおん」とかは言ってしまえば簡単なのである。ある種キャラに「萌え」るだけでいいのだから。萌えれたらそれでオッケーという単純ゆえの受け入れやすさだからこそ青少年にとってわかりやすく、批評家においては中身のないものと言える。

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簡単に言ってしまえば「エヴァンゲリオン」はわかりにくいのだ。その良さを理解するためにはそれなりに下地と言うものがいる。アニメ批評とかして頭を使うのが基本の人しかいない、アニメ批評の世界において「エヴァンゲリオン」が評価されるのは当たり前なのだ。

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要はこんなに頭を使わずに見れるから「萌え」とか「けいおん！」はいいという結論である。

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アニメに中身がいるという話もそりゃそうだが、実際見ている人たちはわかりやすさと現われてくるものへの親しみで見ているんじゃない？という話でした。

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このアニメの表面的な物の受け取りが顕著になったことを文化資本について絡めて述べると、家庭での文化資本力が下がった家庭が増えているということができる。

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文化資本力とは簡単に言うと、家日本がどれだけあるかや、親が本や映画、演劇など文化についての蓄積をその家庭がどれだけ持っているかということである。

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そして、その文化資本力はその家庭の子どもの学力にも大きな影響を及ぼす。というか学力と比例している的なことを教育社会学の分野は言ってしまっている。ある種の経済的な豊かさ、文化的な豊かさに学力は比例している。そりゃ、勉強する道具が多い方がより勉強に近づくということ。

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近年この文化資本が乏しい家庭が増えてきた。（らしい）　しかし、そのような社会的情勢にもアニメのはやりはそれなりに影響されているんだよというお話でした。

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まどかマギカのあのはやり方については、文化資本力の高いインテリアニメ好きさんが大きく関心を寄せた＆「魔法少女」という分かりやすい記号だった分、低い人の喰いつきもよかったから流行ったという感じはする。