【イベントレポート】郡司ペギオ幸夫×宮台真司トークイベント「ダサカッコワルイ世界へ」文字起こし⑤を読んで。
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最終回、更新されています! 【イベントレポート】郡司ペギオ幸夫×宮台真司トークイベント「ダサカッコワルイ世界へ」文字起こし⑤ | 代官山 T-SITE 質疑応答がわかりやすく、好評でした。ご質問くださったお客様、ありがとうございました! store.tsite.jp/daikanyama/blo… @Daikanyama_PJより
2020-12-08 08:12:18【イベントレポート】郡司ペギオ幸夫×宮台真司トークイベント「ダサカッコワルイ世界へ」文字起こし⑤ | 代官山 T-SITE store.tsite.jp/daikanyama/blo… @Daikanyama_PJより
2020-12-08 10:10:38【イベントレポート】郡司ペギオ幸夫×宮台真司トークイベント「ダサカッコワルイ世界へ」文字起こし⑤ | 代官山 T-SITE store.tsite.jp/daikanyama/blo… @Daikanyama_PJより もう一個あったのか。文字起こしした人、本当におつかれさま。質問は太字で質問と質問の間は3行開けてあってすごくとてもきれい。
2020-12-08 22:53:22■薄着でアルプスに向かえば自殺行為、万全の準備をしてハワイに行けば旅行、冒険はそれらの間(あいだ)にあり、(郡司の言うとおり)「あいだ」という言い方が「あいだ」を隠蔽する。冒険先で事故れば家族や所属クラブが責任を問われ、それを恐れて冒険は旅行化していく。冒険は、唯一、「限られた
2020-12-09 14:36:19予算でできるだけの準備をする」という金銭的な現実によって演出される。それは保険の数学である。 「金があればどこでも行けるそ!」と誰かが言っても、「金で行けるところならね?」と突込みが入ることはなく、「そりゃそーだけど、なかなかそのお金と暇がね。貧乏暇なしとはよく言ったものだよ。」
2020-12-09 14:36:55と共感が返ってくる。無理のない範囲で旅行を楽しむことになり、確かに金で行けるところが世界となる。 安全も金で買える。「どんなに準備をしても拭えないリスクを抱えたまま覚悟して旅に出発する」、、、そんな妄想をしている時間があったら資金集めに奔走した方がリスクは減る。減ったリスクなんて
2020-12-09 14:37:17、撮影したビデオを編集するときに後で足せばよい。冒険はいまや徹底的金欠によってしかもたらされる。「これしか金が集まらなかったので仕方がなかった。」という形でリスクが生じ、「それがどーした!俺は行くんだ!」と覚悟を決めて出発し、「おもしろい!」と騒がれる。 「金欠型の根源的受動性が
2020-12-09 14:37:29郡司的冒険であり、彼の研究は科研費にものを言わせた動画編集にすぎない」と溜飲を下げれば、「死んでほしい」クズとして棄却されるのかもしれない。もちろん「クズ」とは議論の終端記号に過ぎない。宮台先生はこれらを整理・分類・命名し、文学や芸術や社会学からの引用を添え、数時間の尺を埋める。
2020-12-09 14:37:43ここでもう一人の頭のいい人に登場していただきます。現象学出身の鷲田清一さんです。宮台さんと同じような整理を別の舞台でやったのが鷲田さんです。舞台の違いが表現の違いとして現れます。ここでは2点比較します。
2020-12-09 14:37:59■1点目は、第5段落の「その結果、神経症的な忖度というフレーム問題の反復で、隙間を埋めたつもりになる「症状を示す輩」がむしろ量産されている感じがします。」という文です。 現象学出身の鷲田清一さんなら最愛の子供の帰りを待つ母親を登場させることで次のような言い方をするのではないかと思
2020-12-09 14:38:24います: ・「相手への果てしない従属で〈待つ〉が終わってくれたらどんなにか楽なことだろう。」 ・「日常の視野狭窄に没入し、前人称的時間に身をゆだね、天然の是正の中に〈待つ〉を消え入らせてしまいたい。」 相手が目の前にいて作用点が1対1のときは、「わたしのあんた」という自己意識の
2020-12-09 14:38:40脱落過程を登場させると思います。山城むつみさんならリナンシエーションに絡めるでしょうか。 ちなみに郡司は、「9割側の人も1日に何度かは1割の側に開かれると思うので、1割と9割という区別があるわけではない。」です。「お薬の時間」じゃねーんだぞ! ちなみに私は本を読んでないので、
2020-12-09 14:38:54■2点目は、第5段落「・・・というヤツらが1割いることで集団生存確率が上がり、それで個体の生存確率も上がった。でも1割以上いると定住の要件である「言葉と法と損得への閉ざされ」にとってジャマ(笑)。」という部分です。 現象学出身の鷲田清一さんならこの1割側にある2面性を、医療従事者の
2020-12-09 14:39:27「かけがえのない命を救う、生活の糧」の2面性にマップしてから、さらにそれを患者と患者家族と医療従事者の中で分解しながら、「根源的受動性」や「中動態」や「〈待つ〉〈間(ま)〉」をいかに作っていくかを論じると思います。
2020-12-09 14:39:34■郡司は、「外部やリスクを未定義としたまま孤立させたまま、冒険を呼び込む装置を、世の中を変えるであろう1割の人に向けて提示していく」のだと言います。現象学出身の鷲田清一さんならパッシング・ケアの話から始めると思います。
2020-12-09 14:40:47■郡司「先ほど、アフォーダンスやメルロ=ポンティから出発する触覚は、インターフェースとして機能してしまうこともあると言いましたが、それが、外部を擬似外部化することで、そういうことは非常に多い。」(第17段落) インターフェースに2種類ある。 1は「あいだ」や外部を隠蔽するインター
2020-12-09 14:41:31フェース。保険の数学。鷲田さんなら、「患者を患者として取り扱い、患者が死を認識する尊厳を奪うこと」を挙げると思います。 2は外部を召還する間(ま)。鷲田さんなら〈待つこと〉。 メルロ=ポンティから出発する触覚は1だっていうのはちょっと違うと思います。郡司が何かを否定するときは、
2020-12-09 14:41:46自分が初めてウォークマンを聴きながら街を歩いたときのことの全否定だったりする。入出力デバイスか何かで知覚を延長するのを見て、自動機械のように同じ反応を起こしたのではないでしょうか? 知覚を真理の準則とみなすのが現象学ですが、「知覚を真理の準則とみなすしかない」というある種の金欠状
2020-12-09 14:42:05態に置くと、金欠型の根源的受動性が現れます。でここで終わりではなく、「本当の外部」に制限をかけるところが出てこないでしょうか?それは中井久夫さんの文体論のようなものです。マンネリと、崩すことと、崩しすぎることと、断筆に分けている。文体に当たるのが保坂さんの自動車の例の自動車です。
2020-12-09 14:42:22ところで本当にメルロ=ポンティを読んだ?飲み会で誰かが言ってるのを聞いただけじゃないの? あと、メルロ=ポンティ自体にいい面と悪い面がある以上に、あれだけ有名だとボキャブラリーとして機能して情報量の圧縮をしてくれる面があるので、言い方を気をつけないと、そのボキャブラリーが使われず
2020-12-09 14:42:54に、したがって情報圧縮が行われないため、時間切れ引き分けになったりする。自分だったらこういう言われ方をされたら、郡司の前でメルロ=ポンティの引用なんか絶対しない。「ですよね郡司さん、僕もメルロ=ポンティは違うと思うんです」とか言わせるんだろ?そのなれの果てが、マイクロソフトでウィ
2020-12-09 14:43:11ンドウズを作ってた人のいる席で開始早々いきなり「俺、ウィンドウズ大嫌いなんだよね」とか言っちゃう茂木健一郎。好きなところと嫌いなところ以外にボキャブラリーとして機能している面が必ずあるのに、ああいう言い方をしたら、あの場ではもうそういうボキャブラリーは出てこなくなる。情報圧縮が
2020-12-09 14:43:23なされないので時間切れで終わり。ゴングと同時に場外になだれ込んで両者リングアウト。これって害部だよね? (以上「本当の外部」つぶし試論)
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