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amzn.to/3gvyxD3 「メフィスト 2020 VOL.3」に掲載されている『麻倉玲一は信頼できない語り手』について報告です。雑誌内では「2021年に刊行予定」と書かれていますが、これは正しくありません。12月7日に編集部からメールがあり「今作を講談社で出すのは厳しい」との通告を受けました。
2020-12-09 22:05:44編集部からは「メフィストも今号でいったんお休みとなり、来年の秋にあたらしい形で リニューアルするのですが、メフィスト掲載作品も、これまでの自動的に単行本にするという流れを変えたいというのが理由です」との説明がメールに書かれていました。 正直、作者としては理解不能な理由です。
2020-12-09 22:06:29雑誌のリニューアルと掲載作品の単行本化の可否に何の関係があるのかわかりません。僕は本にすることを前提に連載を続けてきました。しかし作品の問題を指摘されるわけでもなく、ましてや「こう直したら本にできます」みたいな建設的な提案もなく、メールのみで「本にはしません」と通達されました。
2020-12-09 22:07:52『麻倉玲一は信頼できない語り手』は、たしかに奇妙な話です。日本で死刑制度が廃止された近未来、死刑執行されないまま生き残った「日本で最後の死刑囚」である麻倉玲一という人物についての物語は後半、思ってもみない展開を見せます。とてもクセのある尖った作品だと僕自身思います。
2020-12-09 22:08:13講談社での最初の担当編集者だった故・宇山日出臣氏には「変なものができたら講談社に持ってきて」と言われていました。「講談社には生半可なものを持ってくるんじゃないぞ」と釘を刺すもの だと理解し、自分なりに尖った作品を提出してきたつもりです。今回もそのスタンスは変えませんでした。
2020-12-09 22:09:29それがこのような結果となったのだとしたら、とても悲しいことです。準備を含めて2年かけてきたものが反故にされたように思えます。もちろん編集部には抗議しましたが、撤回は求めないことにしました。今更「本にしてくれ」と懇願しても意味はないでしょう。それよりも前に進みます。
2020-12-09 22:09:49『麻倉玲一は信頼できない語り手』は講談社では本になりません。でもなんとか出版という形を取れるよう、今後は努力をしていくつもりです。幸い、この件を知った旧知の方々から温かい言葉と嬉しい提案を受けています。捨てる神あれば拾う神あり。僕はその意味で果報者だと思います。
2020-12-09 22:10:09最後にひとつだけ、出版社の方々にお願いがあります。どうか作家と出版社の信頼関係を損ねるようなことはしないでください。日本の出版界は口約束と不文律で成り立っています。互いに信頼し合っていることで成り立っています。それを壊さないでください。 以上、ご報告でした。
2020-12-09 22:10:44講談社でも、太田さんでも、こうですか。口約束の信頼関係は、もはや完全に形骸化しましたね。私たちが信じた「講談社文三」も、もはや廃墟ですね。 twitter.com/tadashi_ohta/s…
2020-12-10 08:47:58@ooF9xQisIRvyz4R 太田さんの件はたったいまツイートを読んで魂消ました。レディ・ヴィクトリア最終巻がいきなり4000部→3000部に削られたときも、踏みにじるなあと啞然となりましたが、その無礼なやり口が講談社文三の現状を赤裸々に示しているのでしょう。
2020-12-10 08:56:50@MayumiShinoda11 篠田先生の某社に引き続き、講談社までもがそんなことを……しかもまた太田先生のような有名な方が。 出版社はどうなっているんですか……? 新人賞もだいぶ消えデビューも難しい中、ベテランの方々さえも切る。 小説文化を潰したいのでしょうか?
2020-12-10 09:22:45@mAstAn_gyou ごく一部の売れる作家だけ残して、過去の作家は切り捨てるということなのかも。U山色を徹底して払拭したいのかもなあ。上の人の顔ぶれも知らんけど。
2020-12-10 09:28:41本日のブログは同業者のツイートに触発され、日本屈指の大出版社における被害者書き手、加害者編集者の、「信頼関係殺害事件」について書きました。作家志望者は版元をよく選ぼうね。kama-wanu.jugem.jp
2020-12-10 10:07:092020.12.10