- tiltintninontun
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私は日本におけるハイヒールの歴史を知らないのでざっと検索してみたら、ルイ14世とかフランスの衛生事情とかどーでもいいものばかりがヒットし、日本では昭和初期に飲み屋のおネェちゃんがハイヒール履いて接客してたとか、それくらい。
2020-12-22 07:03:15昨今ハイヒール履きを攻撃している人って、仕事場で強制されていると怒ってるけど、戦前やら戦後しばらくだって会社で働く女性ってそれなりにいたよね。タイピストとか電話交換手なんて花形職種だったと聞くし。そこで働いてた女性、ヒール履いてた?
2020-12-22 07:03:21いや、私は知らないから履いてたかもしれないけどさ、日本社会で広まったのは、1970、80年代だと思うのですよ、その時代に自分の才能を頼みに働いてた石岡瑛子さんがこういうことを思っていたのって、無視できないのではないか?
2020-12-22 07:03:26この文章以外に、1970年代にハイヒールについて言及している人、文章が見つからないから、出されたら「あらそうですか」としか言えないと思うけど、男社会に対する異議申し立ての戦闘服ならぬ戦闘靴として注目を浴びたハイヒールが、どこで男社会から女性を拘束する靴に変化したんだ?
2020-12-22 07:03:34すぐ頭に浮かぶのは、「男社会への異議申し立て」というイデオロギー抜きに、見た目が格好いい!キレイ!と飛びついた女性が大量に湧いて、「なるほど今はこういうのが売れるのか」という男社会=商業主義に絡め取られたのではないか。
2020-12-22 07:03:39それを今になって「男社会から押しつけられている拘束靴!」とハイヒールを批判するって、泉下の石岡瑛子さんがどう思うか。
2020-12-22 07:03:45いや、もちろん「履いたら足が痛くなる」とか「足が変形する」から〝No〟を言うのは解るよ、そういう人にまで石岡瑛子さんも苦々しく思うとは言わないけどさ、
2020-12-22 07:03:51でもこれも「男社会への異議申し立て」というイデオロギーで考えるとちと微妙で、もともと体制への反抗って実際に身を切る痛みとか煩わしさを伴うものなんだよね。
2020-12-22 07:03:56ビートルズ旋風が吹き荒れていたときの「長髪」だって、実際髪を伸ばしたら、ブラッシングだの手入れだの、楽じゃないでしょう。
2020-12-22 07:04:07あのビートルズ全盛時、マシュルームカットっつって、男がこの髪型にしたくらいで「男が長髪なんて!」って、えんらい非難されたものでした。
2020-12-22 07:04:10校内暴力まっさかりの時代の不良だって、リーゼントなりボンタンなり刺繍だとか、けっこう手間暇かかっているし、そういう象徴を嗤われたら後には引けないとか。
2020-12-22 07:04:17ピアスだって世間に広まり始めたときは「身体髪膚これを父母に受くあえて毀傷せざるは孝の始めなり」ってところで世間の圧力は強かった。
2020-12-22 07:04:21今でこそ痛みを伴わなくて、昔に比べて気軽に出来るようになったこれら服飾文化は、広まった当初は反体制性というか大人社会への異議申し立てで始める人が多かったというか、それだけの覚悟が必要だったというか。
2020-12-22 07:04:31で1970年代、女性の社会進出が広まって、戦前戦後とは比べものにならない人数が社会に出て働くようになって、そこでハイヒールが履かれるようになったわけだ。イデオロギー抜きに「かっこいい!」「キレイ!」で履く人もいたにしても。
2020-12-22 07:04:38ちなみに雑誌「流行通信」2005年5月号は、1970年回帰特集のようで、マンガ「ベルサイユのばら」1972年、「はいからさんが通る」1975年、さらに24年組の活躍とその作品を紹介するページがあった。
2020-12-22 07:04:43男尊女卑の社会が非常に強固だったからそれから逃れるために、あるいは自分のやりたいことをするために才能をフルに発揮させる(ために闘っていた)女性達が礎を作り、
2020-12-22 07:04:54それが芽吹いて花開いて実を結んでいる現在、言っちゃなんだがそこまで才能を発揮させているとは思えない人たちが「ハイヒールは男尊女卑の象徴!履かない運動!」って、その経過をはっきりさせないのは、モヤモヤしかない。
2020-12-22 07:05:00