社会学徒「ハピネスチャージプリキュア！における愛と時間性」（ネタバレあり） #precure #ハピチャ

見習いのプリキュア @ccc999ccc01

実はゆーゆーって最後までよくわからなかったのよね。彼女のご飯信仰について、捨て犬とのエピソードがあったが、これが彼女にとって大きなできごとになりうる、ってのは了解できるけど、人格形成の根幹にするにはちょっと弱いかな、と。

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でも、今となってはゆーゆーのあの博愛精神は背景が明らかじゃないほうが良い、とも思いましたね。背景を持たない愛こそ最もイノセントな愛じゃないか、って思うんですよ。

見習いのプリキュア @ccc999ccc01

一緒にご飯を食べたりすることで表される愛って全く目的論的なものではないと思うんですよね。相互作用の中で水疱のように現れて、確かめられて、消えていく。日常的な愛情って多くはそういうものだと思うんです。目的を持たずとも自足していると思うんです。

見習いのプリキュア @ccc999ccc01

逆に、目的論的な考えに立つと、愛は「何かのための愛」になってしまう。ここに時間の観念が挟まってくるわけですね。しかし、時間を無限に引き伸ばすと、どこかでその愛は無益なもの、無駄なものになるのかもしれない。そう、これがレッドの立場ですよ。

見習いのプリキュア @ccc999ccc01

だから、レッドって、時間の無限性を前にしたときのニヒリズムによって愛を否定するんですよね。でも、ゆーゆーが体現したり、めぐみが「愛は日常にも溢れている」と語った愛は、自足性を持っている。愛の価値を外部に依拠していない。愛が生じたその一瞬に価値が宿っているんですよ。

見習いのプリキュア @ccc999ccc01

この意味で、ハピチャの最終回あたりの展開って、愛をめぐる時間性みたいなところにも射程を広げていてめちゃくちゃ懐が深いなぁ、と思いますね。

見習いのプリキュア @ccc999ccc01

ハピチャ13話再視聴しました。ブルーがファントムに「僕が消えるのは君の主人の望みではないだろう」っていうけど、これってどう言う意味なんでしょうね。自分に対するミラージュの思いを確信していたのか、憎悪の対象が失われることはミラージュの本望ではないだろう、ということなのか。

見習いのプリキュア @ccc999ccc01

僕の立場では、レッドは時間の無限性を前にしてニヒリズムに陥った、って解釈なので、一抹の共感を覚えてしまうんですよね。似たような経験は誰にでも起きうるんじゃないかな、と。とはいえ、そこから今ある愛の破壊に走る必然性がないのはその通りなんだけど。

見習いのプリキュア @ccc999ccc01

レッドの理屈では「時間とともに愛は虚無に変わるから、その虚無感を防ぐために愛を破壊する」みたいなことなんだろうけど、まぁ、言えば余計なお世話なのよね。成立するその瞬間にこそ価値を宿す愛もあるはずですから。

見習いのプリキュア @ccc999ccc01

13話でミラージュがブルーの夢を見ていたのも、二人の間で成立した愛は、それが損なわれたという結果とは無関係に何らかの意味で価値を有していたからなんじゃないかなぁ、と。結果によって判断される価値以外の価値、って感じですかね。

見習いのプリキュア @ccc999ccc01

@sayu_sayu_simen そうなんですよ。ブルーとミラージュの間には認識のすれ違いってあまりなくて、ミラージュの拘りをブルーも理解していると思うんですよ。それに、ミラージュの狙いって、ブルー自身に直接危害を加えるじゃなくて、プリキュアを亡き者にして彼を絶望させることにあるような気もするんですよねぇ…。

見習いのプリキュア @ccc999ccc01

ミラージュのブルーに対する復讐のあり方が、ブルー自身に直接危害を加える、じゃなくて、プリキュアを滅ぼすことでブルーを絶望させる、ってのが好き。この方法だと、ブルーを亡き者にしたら復讐が成立しなくなる、ってのも条件設定としていい塩梅。

見習いのプリキュア @ccc999ccc01

しかも、この方法ならブルーを永遠に恨み続ける事ができるというね。ブルースカイ王国バトル編のミラージュさんのブルーへのこだわりを観たとき「こいつブルーが居なくなったら憎悪が行き場を失って逆にダメになるんじゃないか…」って心配になりましたしね…。