「ジャーナリズムの新しいかたち ~ 非営利化するメディアと調査報道の可能性」
ルイス「調査報道チームが解体、消滅している。調査・国際報道は時間と金がかかる。経営的にはリスクがかかり、維持が難しいものという捉えられ方になっている」
2009-12-10 17:16:59ルイス「この空洞化のプロセスが起きたことで、我々の複雑な世界を報道したり、独自の話を伝える人の数が少なくなってる。権力者に説明責任を迫るジャーナリストも少なくなってきている」
2009-12-10 17:17:40ルイス「これまで2つの非営利組織を設立した。米国の4つの非営利ジャーナリズム組織は米国の多くのテレビや新聞など、プライマリーメディアと提携している。既存メディアはコストゼロで良いニュースコンテンツを提供してくれるところを探している」
2009-12-10 17:24:53ルイス「非営利ニュース機関と既存メディアがますます関係しあうようになってきた。米国だけでなくほかの地域でも深くジャーナリズムを追求する手段になってきている」
2009-12-10 17:27:36ルイス「しかし、個人が発端となってニュース機関を作ろうと思う人がいるのはなぜだろうか。私の場合は調査することを認めてもらえなかった調査報道があったことに不満を覚えたということがモチベーションになっている。その不満があってフィフティーミニッツを辞めた」
2009-12-10 17:29:00ルイス「私自身がこの事業に貢献できるお金はなかったので、1989年、慈善事業財団など、そのへんから金を集めた。あとはメディアに対するコンサルティングで金を稼いだ」
2009-12-10 17:29:53ルイス「2人の信頼のおけるジャーナリストと友人になり、取締役になった。センターの最初の予算は20万ドル。その後20年で3000万ドル集めた。その資金の大半は財団(寄付)から来ている」
2009-12-10 17:32:01ルイス「このセンターの仕事は40回以上、ジャーナリズムのアワードで表彰されている。いくつもの全国的なスクープも出している。96年にセンターから報道したものとしてはクリントンの資金調達についてのスクープがある」
2009-12-10 17:34:51ルイス「これは世界中で100以上のメディアで記事にされた。01年の愛国者法が議論の対象になったが、元々その次の法案は提供するつもりはないとブッシュは言っていた。しかし、我々の報道によってそれが真実ではないことが明らかにされた」
2009-12-10 17:38:00ルイス「世界でもっとも古い非営利ニュース機関はバークレーのCenter for Investigative Reporting。ここは現在好調で年間予算200万ドル」
2009-12-10 17:46:11ルイス「世界最大の非営利ニュース機関はPRO PUBLICA。米国政府は景気刺激策のために大金を投じているが、数千人の市民にお金がどう流れているのか追跡させている。ジャーナリストと市民が連携して調査。これをクラウドソーシングと言っている」
2009-12-10 17:47:59ルイス「PRO PUBLICAにジャーナリストが注目している理由は、編集長がウォールストリート・ジャーナルからここに移った。もう一人はニューヨークタイムズから直接PRO PUBLICAに移った」
2009-12-10 17:49:13ルイス「大切なのは、非営利ニュース機関の多くが過去3年間で作られたということ。大学のキャンパスでも次世代の非営利ニュース機関の創設者を育てるようなこともしている」
2009-12-10 17:52:48ルイス「私のワークショップを紹介します。1つはBANK TRACKER。米国政府の銀行データを集めて銀行の健全性を比較してネットに掲載した。ネットで銀行の健全性を載せたのは初めての試み。公開して数週間で400万アクセスあった」
2009-12-10 17:56:29ルイス「Blown Awayというプロジェクトはわたしの学生がやったプロジェクト。米国の景気刺激策の8割が米国外の企業に流れていることを明らかにした」
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