深読み「ミノタウロスの皿」(藤子・F・不二雄)~ラストシーンを巡る議論など
ミノタウロスの皿、人間と家畜が入れ替わった世界で、テーマが深そうな作品だけど。藤本先生が「面白い」に対して純真な作家さんだから、そこに「作者からのメッセージ」みたいのは強く出ていなくて。その淡々とした感じが、すごく良いんだよな。感想はそれぞれにおまかせします、の出来上がりが。
2021-01-05 01:15:08『ミノタウロスの皿』は、極めてシリアスな話筋なんだけど、話のオチは極めて藤子不二雄らしいんだよな。(似たようなテーマの『カンビュセスの籤』と比較しても)
2021-01-05 01:40:13ミノタウロスの皿が話題なんで雑誌版をば ちなみに第2作となってますのは第1作は黒ィせぇるすまん なのレス pic.twitter.com/7cg5YC43rc
2021-01-05 02:00:40ミノタウロスの皿がトレンド入りしてるー!藤子・F・不二雄先生の短編マンガってこれ以外にも考えさせらる話だったりクスッと笑えるのもあって本当にオススメ。ちなみに私が好きなのは『ウルトラスーパーデラックスマン』 最近のTwitterによく合ってると思う pic.twitter.com/xQxEupBycc
2021-01-05 02:02:20ミノタウロスの皿、その衝撃性について語られることが多いが藤子F先生の簡潔ながら色っぽい線の真骨頂が見られるのも素晴らしいんです。ミノアはもちろん牛人たちの線までふわふわして柔らかくて。
2021-01-05 02:17:08「ミノタウロスの皿」、久しぶりに読んだなー。自分は高校生のころにこの短編を読んで漫画家になりたいと思い立ったのだった。自分でも描けそうだから、という太々しい動機で…(描けません) >RT
2021-01-05 02:30:59ミノタウロスの皿がトレンド入りしている。 あれも好きだけど、藤子・F・不二雄短編集で一番好きなのはノスタル爺です。…と言っても、ほとんどすべて好き。 ※画像は「ウルトラスーパーデラックスマン」 pic.twitter.com/MoXUm2CMAb
2021-01-05 02:38:26「ミノタウロスの皿」最初から最後まで「この物語の中で読者は誰の価値観を信じていいのか示されない」のが一番やばいと思うんですわ。 地球に生きている実際の牛などの家畜が、どうやら鯨や犬などに負けない程度には賢いようだぞ?とわかってきた現代に読むとまた一層これがやばい。
2021-01-05 02:55:16実際の牛も人間の子供程度の知能はあるようで、 人が言葉で「どいて」と言ったのを理解するというから、まあ少なく見積もっても犬とは同程度なんですよね。 さすがにミノタウロスの皿のように宗教や文明じみたものまでは持ってないにしても。
2021-01-05 02:56:54言葉は通じるのに…のセリフも、あれは誰も悪くないから余計に恐いんだよな。 あれ、だれも悪くないですよ。 たまたま世にも稀で奇怪な境遇に陥った主人公が、本来なら対等な意思疎通をするはずもない家畜と霊長の橋渡しを不運にも「できてしまう」立場になったから、おかしなことになってるだけで。
2021-01-05 03:03:26「自分が肉を食ってる相手にも自分と同じような知性があって、この肉にも恐怖や苦痛があったかもしれない。あるいはこの理不尽な死に対して彼らなりの宗教のようなものがあるのかもしれない」 そんなことを頭の片隅に持つのはいいけど、次の瞬間には忘れておこう。絶対に理解はできない。 そう思った
2021-01-05 03:04:44なんで「ミノタウロスの皿」がトレンド入り!? 本当にド傑作しかない藤子・F・不二雄SF短編集なのだが 『ミノタウロスの皿』は本当に素晴らしい。 僕が大好きなのは"食欲"と”性欲”の概念がひっくり返る『気楽に殺ろうよ』だ。 食事は恥じるべき文化で、セックスは外でOK、命もノリで捨てて良い世界。 pic.twitter.com/z83M8XDDkS
2021-01-05 03:40:11主人公、私の視点から見て面白いのは、人工血液を製造できる程の科学力を持ち、異星人にも友好的で理性的なズン類ではなく、 ズン類に似たような言葉は発するものの、本当に地球人類と同レベルの知能があるかは怪しい家畜のミノアの方の言葉は「通じてる」と思ってるくさい所だな
2021-01-05 03:43:03「言葉は通じるのに話が通じない」ってズン類に対してだけ向けてる言葉なんだよな、今読み返したら。 もう少しまずミノアの方を「ああ、人に似てはいても別種族で、知能は賢い家畜と同程度か」ぐらいに思う瞬間があっても良い気がするが。 まあ、地球人類、目の大きい動物ばかり愛護しちゃうからね…
2021-01-05 03:45:34これも繋げとこう twitter.com/yyposi918/stat…
2021-01-05 04:00:34捨てられた仔猫や犬を拾ったのび太が泣きたり喚いたりしながら四苦八苦する話を描くF先生であるから、人一倍に家畜や愛玩動物が迎える理不尽な死については考えてきてると思うわけで、 その末に至った境地のようなもんが垣間見えるんだよな。 「どんなに感情移入したって、理解はできない」 twitter.com/yyposi918/stat…
2021-01-05 03:09:45捨てられた仔猫や犬を拾ったのび太が泣いたり喚いたりしながら四苦八苦する話を描くF先生であるから、人一倍に家畜や愛玩動物が迎える理不尽な死については考えてきてると思うわけで、 その末に至った境地のようなもんが垣間見えるんだよな。 「どんなに感情移入したって、理解はできない」
2021-01-05 04:00:57しかし一方でズン類はズン類で、あれほど高い知能と異星人と対話できる程度の共感能力を持ちながら、家畜に感情移入してしまって不合理な要求をしてくる知性体を全く想定してない(過去にそういう奴が現れてない)っぽいのも面白い。 これは地球人類の歴史と何処が違うのか凄く気になりますよ… twitter.com/yyposi918/stat…
2021-01-05 04:08:13ミノタウロスの皿は 主人公の一方的な価値観で ギャーギャー騒いで独り相撲をとる内容なんで 最後に主人公が肉を食べるシーンがあるのも 主人公の一方的な価値観がよくわかるようにしてるだけやとおもうけどね 自分は良くて他人は駄目 それすら意識できてない 人間らしい人間やったてことやね
2021-01-05 04:09:29『ミノタウロスの皿』は藤子F作品が最もドライかつシニカルな傾向を強めていた時期に描かれたわけだが、後の加筆修正によって主人公の心情描写がさらに深化した分、オリジナル版にあった超越的な淡白さが薄れてしまったきらいがある。
2021-01-05 04:32:19「ミノタウロスの皿」 実際にはオウムなどのように飼い主などの言葉をそのまま返したり、犬のように飼い主の意思を理解して行動できるだけのウスを、言語によるコミュニケーションが可能な人類と誤認した主人公が最初から最後までその勘違いを解く機会がないまま終わった話としても読めるな…
2021-01-05 04:38:47(つまり、皿に乗ったミノアに駆け寄るシーンで、ミノアに全然言葉が届いていないのは喝采に掻き消されてるわけではなくて、彼女はああいう場面でああ返す以外の学習はしていない可能性)
2021-01-05 04:38:48㊗️「ミノタウロスの皿」無料配信&トレンド入り! 何度読んでも面白く、何度読んでもラスト付近のこのズン類が怖すぎて震える。。。今日はウスを食べようかな。。 --- 無料配信 〜1月7日(木)AM10時まで dorachan.tameshiyo.me/20WIN21H pic.twitter.com/fsmHdp7vbb
2021-01-05 04:41:05死の恐怖と虫歯治療の恐怖が同程度とか言い出すところも、ペットの犬猫を思い出させるセリフなんだよなあ… でも一転して、「価値観が違うところで生きていれば人間だってそんなもんでは?」という考えも浮かんでくるから、なにもわからない(つまり何もわからない)
2021-01-05 04:44:23