じこまのゆめのせかい

閲覧ありがとうございます。過去のプラスが古い順に並んでいます。(駄文もありますが)自分で生み出した大切な作品なので、愛でてもらえたらとっても嬉しいです。
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じこま @yume_n0_seka1

なんて絶対会えないじゃん」分かってはいたけれど買ってしまったプレゼントを抱きしめて項垂れる。会う口実の前に、そもそも連絡先も知らない。でも、会えたら期待してもいいかな…、なんて思いながら家を出た。当てもなくしばらく歩いてみたけれど、こんなに寒い早朝に出歩いているのは犬の散歩を↓

2021-01-02 23:34:42
じこま @yume_n0_seka1

している人くらいだ。ワンワンと元気よく吠える方向に視線を向ける。「え…」こそには会いたかった彼がいて、「壇くん…!」と思わず呼び止めてしまった。「え!?〇〇さん?」驚きのあまりお互いに次の会話が続かず、一先ず新年の挨拶を交わした。「壇くん、今日誕生日だよね…おめでとう」↓

2021-01-02 23:35:18
じこま @yume_n0_seka1

「ダダダダァーン!知っていてくれたんですかっ?」こんな日にあなたに会えたなら、会えたから、期待してもいいのかな。「うん……す、好きな人の誕生日だもん、忘れないよ…」「えっ!えぇっ!?」「こ、これプレゼント!」「うわわっ」似合うと思って買ったチェック柄のマフラーを彼の首に↓

2021-01-02 23:35:50
じこま @yume_n0_seka1

ぐるぐると巻いた。「じゃ、また学校でねっ」「あのっ〇〇さん…ッ!」振り返って見た彼の顔が赤いのは、寒さのせいか、それとも別の理由か。「そ、そうだったらいいな…って、ずっと、思っていたんです」「え…」顔に集まっていた熱が、心にじわっと流れて行く。そんなの、期待、しちゃうよ?

2021-01-02 23:37:10
じこま @yume_n0_seka1

【1/3🎂】不器用 #テニプリプラス(同棲/樺地崇弘)むーくんは私と違ってとても器用だ。テニスもさることながら、1度見ればなんでも完璧にこなしてしまうのだ。きっとケーキだって私よりも上手に作れるだろう。でも、年に1度の特別な日は彼のために頑張りたくて、頑張って、頑張って、空回って、↓

2021-01-03 02:03:42
じこま @yume_n0_seka1

結局失敗した。「う~~!なんで膨らまないの…ッ!」オーブンの中で萎んだスポンジに悪態をつきながら、私の気持ちもどんどん萎んで行く。そんなところに帰宅した彼が「コゲ臭い、です」なんて言うから、しょんぼりしながらもことの全てを説明した。「ケーキが食べたいなら…俺が、作ります」そう、↓

2021-01-03 02:04:26
じこま @yume_n0_seka1

きっと彼の方が美味しく作れる…んだけど、「そう言うことじゃないのッ!!」と、泣きながら当たり散らして寝室に閉じこもった。「うぅ…ひっく、ふぇ…っ」年に1度の特別な日に、子どもみたいな八つ当たりをしてしまったことをすぐに後悔した。心を落ち着かせて戻る頃には、彼によってキッチンが↓

2021-01-03 02:05:00
じこま @yume_n0_seka1

ピカピカに片付けられていた。「む、くん…ごめんね。誕生日だから、特別な日だから、私が作ってあげたかったの…」「!」一瞬目を見開いた彼が、ゆっくりと両手を広げるから、迷わずそこへ飛び込んだ。「すみません…〇〇さんの気持ちを汲めなくて、いつも言葉足らずで」彼の胸に顔を押し付けて↓

2021-01-03 02:05:35
じこま @yume_n0_seka1

ぶんぶんと首を振る。「作りましょう、一緒に」こう言うことにおいてはとてつもなく不器用な彼が、たまらなく愛おしい。「うんっ」

2021-01-03 02:06:12
じこま @yume_n0_seka1

【1/3🎂】時刻は15時をまわり、やっとお昼にありつける。「はぁー…」今日は朝からバタバタして休憩も取らずに働いてしまったせいか、疲れ過ぎて何も口にしたくない。#テニプリプラス(会社の先輩/毛利寿三郎)けれど、午後もまだまだ長いと、机に突っ伏したままエナジーバーに手を伸ばした。↓

2021-01-03 23:03:08
じこま @yume_n0_seka1

「誰や~?こないとこでサボっとるんは!」「す、すみません…っ!」ガタガタッと身体を起こして見ると、そこには3つ先輩の毛利さんがいた。「ははっ冗談や、やっと昼飯やん?」「あ、はい」「え!昼こんだけ!?」「ちょっと、今日は…」先輩に疲れたなんて言いにくくて尻すぼみに言葉を濁す。↓

2021-01-03 23:03:55
じこま @yume_n0_seka1

「軽くマッサージでもしたるわ!」「へっ?」「ええからええから!目つぶっとって」そう言うと毛利さんは、どこからか取り出したフェイスタオルを私の頭にかけた。僅かに光と音が遮られ、疲弊した私はすぐに瞑想状態になる。そっと肩に置かれた手がじんわりとそこを温めて、心地良い力加減で↓

2021-01-03 23:04:45
じこま @yume_n0_seka1

揉みほぐして行く。「頑張っとるのちゃんと見とるで…」「え…」はい終わり!とタオルを取られると、視界が明るく開けて見える。「たまにはサボるんも大事やで?」ウィンクをした先輩が、手をヒラヒラさせながら部屋を出て行った。なのに、バタバタとすぐ戻って来て、「今のセクハラとか言わんとって↓

2021-01-03 23:05:52
じこま @yume_n0_seka1

な!?」と言い逃げして行った。「あ、お礼…」言いそびれてしまったから、後でコーヒーでも渡そう。マッサージのおかげか、肩も気持ちも軽くなった気がするし、何よりも毛利さんがずっとキラキラして見えた。

2021-01-03 23:06:22
じこま @yume_n0_seka1

▶︎微不埒 あの頃の私はあなたの4番目だった。 #テニプリプラス(元彼/芥川慈郎)1位が丸井くん、2位が睡眠、3位がテニス、そして4位が私。ずっと好きだったジロちゃんと付き合えて跳び上がるほど喜んだのに、あなたの優先順位は何ひとつ変わらなかった。ほぼ毎日丸井くんを見に行って、土日は↓

2021-01-05 02:05:36
じこま @yume_n0_seka1

テニスの練習、たまの休みは会えたとしても寝顔ばかり見ていたよ。「ジロ、ちゃ…」舞い上がっていたのは私だけだった?ほら、今思い返すだけでも涙が出そう…。「な、なんで泣いてるの~?痛かった?」自然消滅から数年、少し大人になった私たちは再び出会い、空白を埋めるように身体を重ねた。↓

2021-01-05 02:06:09
じこま @yume_n0_seka1

「ううん…色々思い出しちゃって」これはきっと嬉し涙なんだろうけど、眉をハの字にした彼が心配そうに気遣う。「ごめんね、俺が子どもだったから…」「仕方ないよ、丸井くんはほんとにかっこよ…んんッ」言っている途中で口を塞がれ、口内も脳も身体の奥もとろとろに溶かされる。「それだけは↓

2021-01-05 02:07:09
じこま @yume_n0_seka1

言わないで欲しいC~…」幼さの残る口癖とヤキモチをやいた顔、その目に映るのは自分だけと言う優越感がたまらなく私をゾクゾクさせた。「ね、俺だけに感じて…?」首筋から下へと這わされる舌に、彼の変わらないふわふわの髪にしがみつき、悦びの嬌声を上げる。今なら分かるよ、あなたにとって私が↓

2021-01-05 02:08:13
じこま @yume_n0_seka1

1位の上の特別だってこと。

2021-01-05 02:08:26
じこま @yume_n0_seka1

キスしてくれない関係は もう終わりにしたい201 #テニプリプラス ▶︎微?不埒 ▶︎年齢操作 ▶︎キャラ崩壊 幸村/不二/白石 何でもお許し頂ける方はどうぞ🙇‍♀️ pic.twitter.com/dYaMNw2C0o

2021-01-06 17:18:52
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じこま @yume_n0_seka1

中i学生らしい甘酸っぱいお話 に、なってるといいな🍓💕 #テニプリプラス(彼氏/向日岳人) 思いの外長くなってしまったので、 ページメーカーにしました😌 (読んでくれる人いたらすごいと思う) pic.twitter.com/vK2MO8A01D

2021-01-09 21:53:57
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