メルケル独首相のTwitter社に対する批判への法学者の反応

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INVISIBLE DOJO @mdojo1

@takehiroohya いや実際のところ、今回の「トランプSNS追放」&「まさかの、メルケルがそれを問題視」の一件は【自由か、さもなくば幸福か? ─21世紀の〈あり得べき社会〉を問う 大屋雄裕】 amazon.co.jp/dp/B07J2FW59Q/ 第2章で論じられた話と、正直気味が悪いほどつながっております。 pic.twitter.com/UROiB2r0Mp

2021-01-12 15:55:01
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Takehiro OHYA @takehiroohya

すごいなあ、2014年の本ですよね。誰が書いたんだろう(おい)。#お約束 twitter.com/mdojo1/status/…

2021-01-12 16:12:26

『自由か、さもなくば幸福か? ─二一世紀の〈あり得べき社会〉を問う』大屋 雄裕 著
第2章 見張られる私―二一世紀の監視と権力(監視の浸透情報化・グローバル化と国家のコントロール「新しい中世」)

リンク www.chikumashobo.co.jp 筑摩書房 自由か、さもなくば幸福か? ─二一世紀の〈あり得べき社会〉を問う / 大屋 雄裕 著 筑摩書房のウェブサイト。新刊案内、書籍検索、各種の連載エッセイ、主催イベントや文学賞の案内。
Yukio Okitsu @yukio_okitsu

Professor of law at Kobe University. Interested in (Global) Administrative Law and Tokyo Yakult Swallows (NPB). 質問箱 https://t.co/hNzcQlPrHF

https://t.co/FxTUg7znuj

Yukio Okitsu @yukio_okitsu

政治的正統性を持たない非国家主体が公共性の高い機能を担っているとき、どのような根拠で、どのような規律を及ぼすことができるか/べきかは、最近の行政法学のトレンドの一つで、私もグローバル行政法とかスポーツ法とかを通して考えていますが、大変に難しい問題で、よくわからないことが多いです。 twitter.com/takehiroohya/s…

2021-01-12 11:55:44
Takehiro OHYA @takehiroohya

③メルケル独首相による、表現の自由に関する問題は国家法によって統制されるべきだという主張の背景にはこのような問題意識があるわけでしょう。人権が衝突する場合の制約について、国家は調整するための正統性を民主的に与えられている。では企業はどうなのか、という。

2021-01-12 10:54:41
Yukio Okitsu @yukio_okitsu

一国家が法律を制定して規制をかけようとしても、相手がグローバル企業だと、国家法を域外適用できるかとか、その実効性はどう担保するのかとか、民主的正統性は所詮国民に対する正統性であってグローバル企業が従う義務を負うのかとか、よくわからないことばかりです。

2021-01-12 11:55:44
Yukio Okitsu @yukio_okitsu

グローバル行政法だと、Twitter社もアカウント停止についてアカウンタビリティを負うのだとかさらっと言ってしまうのですが、その根拠もよくわからないのです。 twitter.com/satoshinr/stat…

2021-01-12 11:55:44
satoshinr @satoshinr

なので、Twitter社がこれまでルール整備を怠ってきたのでルールに基づかずに緊急対応をすることになったとか、理由も説明せずにアカウント停止したといった批判も的外れかと。もちろん、ルールの内容が妥当なのか、説明責任が十分に果たされているのかといった批判はあり得るかと思いますが。

2021-01-12 10:34:43
Yukio Okitsu @yukio_okitsu

利用者に対するアカウンタビリティは契約関係で基礎づけられるかもしれないけど、この文脈では、もっと広いステークホルダーや社会全体に対するアカウンタビリティが含意されているようでもあり。法律時報1・2月号の論文は、具体的なことは論じていませんが、こういう問題意識を遠景に置いたものです。

2021-01-12 11:55:44

法律時報2021年1月号
行政法の基礎理論・3-1
『正統性の構造分析(上)ーー行政国家の正統性を手がかりに』……興津征雄 

リンク www.nippyo.co.jp 法律時報2021年1月号|日本評論社 法律時報2021年1月号の詳細。特集「日本法とリベラリズム」日本評論社は1918年創業。法律時報、法学セミナー、数学セミナー、経済セミナー、こころの科学、そだちの科学、統合失調症のひろば、など評価の高い雑誌を定期刊行しています。 2494
Takehiro OHYA @takehiroohya

正統性問題については、ある国において成立している正統性が主権国家体制において相互承認されることを通じて他国においても一定の価値を持つというスキームが想定されるでしょうが、実効性についてはまさにご指摘のとおりかと。 twitter.com/yukio_okitsu/s…

2021-01-12 15:41:03
Takehiro OHYA @takehiroohya

でまあデファクトに独占を得た主体が公共性に基づく責務を担うかという問題、ノージックにおける支配的保護会社から最小国家へのジャンプと同じなのだなというのが法哲学的な課題認識かと。なお厄介なことで知られており解けてないんじゃないかという見解が強いのでは。 twitter.com/yukio_okitsu/s…

2021-01-12 15:43:44
Yukio Okitsu @yukio_okitsu

主権国家の相互承認は、当該国家の領域内の排他的支配の正統性(不干渉原則)は根拠づけるにしても、国家法を他国の領域に存する人や物に一方的に適用することの正統性までは基礎づけないのではないか、という気もします。 twitter.com/takehiroohya/s…

2021-01-12 16:49:49
Yukio Okitsu @yukio_okitsu

ありがとうございます。法哲学で「解けてない」なら、行政法学者の手に余ることは必定ですが、法時論文でたまたまノージックを引用していたので、つながりました。 twitter.com/takehiroohya/s…

2021-01-12 16:49:31