宮崎直孝「Humanly imperceptible senses」について

■ 宮崎直孝 個展 ■ 新宿眼科画廊 ■ 2011年7月15日(金)~27日(水) 12:00~20:00 (最終日~17:00) http://www.gankagarou.com/sche/201107miyazakinaotaka.html
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Takuma Ishikawa @ishitakuma

今日の内臓の反キャラクター性の話は、すげー単純に示すとすればこういうこと。オリビエーロ・トスカーニのベネトンの広告。心臓なんでちょいグロだけど。 http://twitpic.com/5v74uo

2011-07-25 00:51:58
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Takuma Ishikawa @ishitakuma

@brown_fat_cat こんにちは。眼科画廊の展示について、僕も同じ感想を持っています。あの作品のポテンシャルは美術的な言説を越えるものになりえると思っています。ゆえに八谷さんのような方がどう考えるかを知りたいと思いました。

2011-07-25 12:13:00
Takuma Ishikawa @ishitakuma

@brown_fat_cat 一方で画廊でやってるわけで、美術的なコンテクストや批評の整備も必要とします。なぜこれが美術でありえるかという解釈は自然に理解できるものでもないだろうと。またご指摘の通り、最近の現代美術の現象に対する批評でもある。

2011-07-25 12:24:58
Takuma Ishikawa @ishitakuma

@brown_fat_cat 僕は技術的な側面に対して詳しくありませんので、解釈的なものに依りましたが、比喩的な解釈を必要としながら単に比喩的な類似ではないことを言いたかった。ポテンシャルと課題のご指摘はとても納得できたのでレスしたくなりました。

2011-07-25 12:35:07
Takuma Ishikawa @ishitakuma

@brown_fat_cat 訂正:比喩的解釈を必要としながら、イメージ的な類似で結びついているわけではないと言いたかった。、でした。すみません、わかりにくい言い方でした。唐突に連続ツイートで失礼しました。

2011-07-25 12:55:30
mrchnk @brown_fat_cat

@ishitakuma はじめまして。実は昨日の僕のツイートは石川さんのツイートがトリガーとなったものでした。石川さんに限らず僕が見た範囲では、宮崎作品についての感想はすべて解釈に依ったものばかりで、システムに言及したものは皆無であり、僕はそこに反感を抱きました。

2011-07-25 17:23:03
mrchnk @brown_fat_cat

@ishitakuma 構造自体を提示することで成立している作品であるのにも拘らず、それに言及することがないのでは一体何を見ているのか。美術的な修辞をもてあそんで作品を見た気になっているだけではないのか。というのは自分自身にはねかえってくることでもあるのですが。

2011-07-25 17:23:43
mrchnk @brown_fat_cat

@ishitakuma 正直に言えば昨日の石川さんのツイートの意味が理解できなかったのですが、単純にイメージ的な類似ではないということは理解できました。後で再読したいと思います。理解できていなかっただけで近い感想を持っているのかもしれませんね。

2011-07-25 17:25:03
mrchnk @brown_fat_cat

@ishitakuma 八谷さんがあの作品に対してどのような感想を抱くか、とても興味があります。しかし同時に僕は八谷さんの文脈であの作品が了解されてしまうことに危惧を抱いています。おそらく美術ジャーナリズム的にはとても座りが良く、それがあの作品の現状での弱点でもある。

2011-07-25 17:26:00
mrchnk @brown_fat_cat

@ishitakuma 八谷さんが著名な方だけに、あり得ることだと思います。しかし僕はあの作品のポテンシャルはそんなところに回収されるべきではないと考えています。ごくまれにしか遭遇できない作品として今後どのように発展していくのか注目していきたいと思います。

2011-07-25 17:26:22
Takuma Ishikawa @ishitakuma

.@brown_fat_cat 返信ありがとうございます。ツイッターであまり込み入ったことを書くのは野暮かもしれませんが、話を限定しつつ、この機会を活かして生産的な話をしようかと思います。

2011-07-25 20:50:10
Takuma Ishikawa @ishitakuma

.@brown_fat_cat 貴方の現代美術批判は美術のシミュレーショニズム、アプロプリエーション批判と理解していいですか?確かに宮崎氏の作品は社会的に流通している既成のイメージの盗用が可能性の中心ではない。装置には、文化的コードの異化や転用ではなく内在的な主題が感じられます。

2011-07-25 20:50:24
Takuma Ishikawa @ishitakuma

.@brown_fat_cat また、解釈的なものを斥け、また外部からの制御にも頼ることなく、ブラックボックスもなく自明な物理的条件と関係性の構築から自律した循環運動を「発明」するという方向はわかります。

2011-07-25 20:50:34
Takuma Ishikawa @ishitakuma

.@brown_fat_cat その循環運動は、観客からも、作者からも自律して動き続けるという永久機関にも似た目論みと言えるでしょうか。多義性も感情移入も許さず、作品と観客という主従関係の反転とも言えるように循環運動による物理的な関係性(可能性)に即して見るほかないというような。

2011-07-25 20:50:45
Takuma Ishikawa @ishitakuma

.@brown_fat_cat そういった理念的で無時間的な空間を現実の中に立ち上げる発明というのは確かに重要です。しかし、宮崎氏がなぜあそこまで巨大化し、装置を複数化し複雑な循環経路を造るのか。そして風船、あるいは電気と水という安定性のない素材を扱うのかを考えたくなります。

2011-07-25 20:51:09
Takuma Ishikawa @ishitakuma

.@brown_fat_cat そして圧力による風船の膨脹・収縮という可逆的で自明な現象を扱っているが、関係の不変化や固定化による自律性によっていないのではと。循環が無時間的ではなく、見る者に圧迫を与え、反復に感じられない時間的な枠組みが持ち込まれていることは重要だと思いました。

2011-07-25 20:51:25
Takuma Ishikawa @ishitakuma

.@brown_fat_cat 確かにそれは貴方が批判されているように見せ物的ですが、その機械への感情移入や時間的なベクトルを与えているものは、それと引き換えに局所的で無時間的な完結性とは違う批評性を持ち「発明」というポジティブな言葉では回収できない感覚が内在しています。

2011-07-25 20:52:33
Takuma Ishikawa @ishitakuma

.@brown_fat_cat そして、この時間的な枠組みとは、原発の問題と無関係とは言えないでしょう。その意味で確率的で不確定性を孕み循環運動と装置の規模の可変性、空間的な拡張性は重要です。ぼくは見る者に提示されるそういった批評的な側面こそがあの作品を美術にしていると思います。

2011-07-25 20:52:47
Takuma Ishikawa @ishitakuma

.@brown_fat_cat 昨日書きましたが、強調しておくと、これは、宮崎氏がインフラ的構造を扱う上で一貫した問題意識であり単にジャーナリスティックな反応を意味しません。そこに批評性を持つことも弱点ではないと考えています。

2011-07-25 21:12:51
Takuma Ishikawa @ishitakuma

@brown_fat_cat 重要な問いかけだと思いましたので、はじめましてなのに長々と失礼しました。

2011-07-25 21:37:36
mrchnk @brown_fat_cat

@ishitakuma 石川さん、ご丁寧な応答ありがとうございます。明日の夜か明後日くらいにリプライさせていただきますのでお待ちください。仕事で頭の痛い問題が多くて…。よろしくお願いします。

2011-07-25 23:24:36