第5回戦略的高性能計算システム開発に関するワークショップ (鹿児島, 2011-07-26)
2.(1) 基本的な考え方
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○ 国として、HPC技術を更に発展させていくことは、科学技術の発展、産業競争力の強化、社会の安全・安心の確保等を高いレベルで達成していくためにも必要不可欠
HPC技術は、幅広い技術分野に及び、個々にも重要な技術開発要素を含んでいる
○ 持続的なHPC技術の発展のためにも、開発されるHPC技術が、重要なコア技術として我が国の企業において広く展開されることが求められる。
• まず、社会的・科学的課題を如何に解決するのかという視点に立ち、どのようなHPC技術が必要かを考えるというアプローチを取る
• 次に、社会や研究開発への適用を考え、コンピュータアーキテクチャ、ネットワーク、ソフトウェア等の技術開発に総合的に取り組み、全体として最適化する
2.(2) 今後の検討の方向
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• 課題に応じた計算手法等の特徴を踏まえ、複数のHPCシステムを追求するというスタンスに立つ
- ペタ・スケールを超えた今後の計算科学は、
扱うデータも超大規模で、複数の物理を様々なスケールで高精度に計算する必要がある。
→ 1つの汎用システムで全てに対応することは、計算技術や経済性の観点から効率的ではない
- 課題の背景にある科学原理、計算アルゴリズム、データ規模、リアルタイム性等の要件に基づいて、
→ 追求すべきHPCシステムの姿は一定数に絞り込むことが可能と考えられる
• スーパーコンピュータのみならず、(データ収集に必要な)センサーやネットワーク技術、(大規模データ処理に必要な)データ処理技術などについてもあわせ検討する
2.(3) 具体的な取組
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• 今後の開発を担う若手を中心に、幅広い産学官の関係者による検討を開始する
• 「アプリケーション」、「コンピュータアーキテクチャ」、「コンパイラ・システムソフトウェア」の3つの作業部会が緊密に連携しながら検討を進めていく体制を立ち上げ
「3つの作業部会発足」 ◀ イマココ
● アプリケーション作業部会
● コンピュータアーキテクチャ作業部会
● コンパイラ・システムソフトウェア作業部会
• 本年中に複数の追求すべきHPCシステムとこれを開発していく体制案をとりまとめ
2.(4) 今後のスケジュール
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7月 3つの作業部会発足 ◀ イマココ
7~9月 アプリケーション作業部会においてHPCシステムに求められる事項を検討・整理
▶ 08/08 アプリケーション作業部会 (15-17時文科省, 傍聴可能)
▶ 10/15 次回ワークショップ
9~10月 アプリケーション作業部会の検討を受け、
コンピュータアーキテクチャ作業部会及び
(コンパイラ・)システムソフトウェア作業部会の検討を進める
12月 3つのワーキンググループの共同作業を通じ、複数の追求すべきHPCシステムと
これを開発していく体制案をとりまとめ
全体概要
丸山直也(東工大)
目的、背景 - 技術的トレンド、既存研究、課題 - エクサスケールに向けた課題、ロードマップ - エクサスケールに向けた研究アプローチおよびそのロードマップ
2011-07-26 10:28:49