東電ゾンビスキーム完成
渡辺喜美代表「古賀茂明氏の問題。木曜夕方に海江田経産相に会うようだ。当日午後の本会議で東電救済の賠償スキームの原子力損害賠償機構法案が可決されるのを見計らったようなタイミングだ。しかもフルオープンでとの古賀氏の要望を、海江田大臣は困ると言っているようだ。何かやましい事があるのか」
2011-07-26 14:59:06復興特、午後の委員会が終了。政府提出の原子力損害賠償機構法案、参院野党提出の「仮払い法案」、いずれも民自公による修正合意を受けて、修正案を可決。みんなの党は機構法案には東電の破綻処理と一時国有化を可能にする修正動議を出したが、否決。民自公の修正案には反対した。
2011-07-26 18:17:20私の質問を通じて、機構法案の民自公の修正案が、ぱっと見は良いけれど、実は政府案以上に国民負担を大きくしかねない代物であるのがはっきりしたと思う。これを「東電を債務超過にさせないという閣議決定を事実上、取り消して、二段階で破綻処理を可能にする大きな一歩」と評価するのはおかしい。
2011-07-26 18:23:24私の質問。原子力損害賠償機構法案の民自公の修正案。「東電を債務超過にさせないとの閣議決定の効力がなくなった」と評価する自民党議員がいるが、ならば機構が支援開始後に東電が債務超過に陥る事を想定しているのか。海江田大臣は、ある意味、明快で、「想定していません」。
2011-07-26 18:28:12一方、修正案提出者の自民の西村議員は「債務超過となる事を想定したものではないが、将来的に責任分担を議論する中で、必要な措置を講じる事としていて、その中で整理されていく問題」。慎重な言い回しをしつつも、債務超過→破綻処理を完全には否定せず。海江田大臣の答弁とは違うスタンス。
2011-07-26 18:37:37で、東電が債務超過となり、法的整理に進んだとして、その時点までに機構から東電に交付された支援金はどうなるのか。自民・西村議員「それは将来的な責任分担を決める中で、株主責任は、金融機関は、という中で、おのずから決まってくるもの」。西村議員のこの言い回しは、言外に何を含んでいるか。
2011-07-26 18:41:35つまりは、東電が存続している限りは、機構からの支援金は「特別負担金」として東電から返ってくるが、債務超過で破綻処理となれば、支援金は返ってこない。そうなれば、「今さら東電を破綻させたら国民負担が生じる」と、資金を追加投入して東電を救済するに決まっているではないか。
2011-07-26 18:50:14法案には機構から東電への資金援助の条文があり、さらに今回の修正案では、機構のカネが足りなくなったら、国が必要な資金を機構に追加投入できる条文まで新たに盛り込まれた。「国の責任の明確化」の名の下に、国がとことん東電の面倒を見る、債務超過にしないとの方針を強化しているではないか。
2011-07-26 18:53:28結局、今回の民自公の修正案も、東電を債務超過にしないための法案に変わりはない。それを見抜いているのが株価で、6月9日に一時146円まで下がった東電株が、「修正合意近し」と見るや、600円台まで4倍に上がった。「二段階の破綻処理」どころか、「これで東電は救われた」と見ているのだ。
2011-07-26 18:59:42今回の修正案にあたって、経産省が自民への根回しの際に使われたとされるペーパーがある。そこには「修正が許されないポイント」が書かれており、東電への支援に勘定区分を設ける事は、「東電が債務超過と認定される」として、まず第一に挙げられている。そして勘定区分の設定は見送られた。
2011-07-26 19:04:38結局、このように、「東電を債務超過にしない」という点で、民自公の修正協議が行われ、国会に提出されたら2時間半、私には10分間の質疑で、採決に持ち込まれてしまう。これで良いのか。西村議員が答弁に。「そんなペーパーは知らないし、経産省がそのような根回ししていたなら、私は許さない」
2011-07-26 19:07:14自民・西村議員「東電の存続のためではなく、とにかく国民負担を極小化する観点を大事にして、当面は東電に頑張ってもらって、将来的には責任分担を考える、そういう修正案を出しているんです!」。しかしその「当面は東電に頑張ってもらう」が、国民負担による東電救済に繋がるのだと申し上げた。
2011-07-26 19:09:50今日の復興特、午後の質疑の動画はこちら→http://bit.ly/ppwzsL 午前中の菅総理に対する質疑の動画もアップされていました。→http://bit.ly/o4vc1Z 合わせてどうぞ。
2011-07-26 19:12:29今夜、衆院特別委で可決された東電賠償案、ひどいね。株式の減資も銀行の債権カットも盛り込まれず、逆に税金投入に道が開かれた。こんな案に賛成した自民も公明も市場経済の原理原則が分かってない。こんな調子では、自民が政権に復帰しても「霞が関支配」は変わらない。
2011-07-26 22:19:24河野太郎さんまで賛成してる。ブログで、将来の債務超過で破綻処理もありうる(http://bit.ly/pawzNA)なんて言ってるけど、肝心の経産省と海江田が債務超過の可能性を否定している。わかってない証拠。明確な反対論は塩崎恭久とか中川秀直とかくらい。
2011-07-26 22:23:26だいたい資金不足に陥ったら、交付国債の現金化+税金投入で救済する仕組みになってるんだから。そもそも、法案の狙いが初めから破綻回避だった。そんなことも分からないで一歩前進と評価するなんて、どういう認識?? 朝日新聞の社説も同じ。肯定的に評価した。
2011-07-26 22:25:37ま、これで本物と偽物がはっきりしてきたな。自民党ももう分裂したほうがいい。史上最悪の原発事故を目の当たりにしていながら、まだ大勢は既得権益にしがみつく勢力の応援してる。そういう政党が長続きするわけがない。
2011-07-26 22:27:10この後、今週末は菅政権が復興増税を決める段取り。これも自民、民主両党内に反対意見があるけど、どちらも党内で少数派。東電処理+再生可能エネルギー、増税の是非、あと公務員制改革。この3つを対立軸に据えるべき。すると政治家の色分けがかなり整理されてくる。
2011-07-26 22:32:26少なくとも「自民vs民主」のような既成政党の枠組みで考える必要はない。むしろ、そういう枠組みで考えると間違える。東電解体に賛成で再生可能エネルギー促進の議員は、だいたい増税に反対で公務員制度改革に賛成。このどれかがズレてる政治家は軸がブレてるか、様子見って場合が多いね。
2011-07-26 22:35:48ここに東電賠償・修正案の資料があります。→http://bit.ly/nXagNn とくに経産省の役人が与野党議員の洗脳に使ったと思われるマル秘資料がある(もうマル秘でないけど、笑)。こういうのを読むと、議員がいかに役人に簡単にだまされるか分かるでしょう。西村さんとか(笑)。
2011-07-26 22:42:00新聞はこういう資料を報じないから、舞台裏の動きが分からない。っていうか、資料が出てることも知らないのかも。役人のブリーフ、そのまま書いてるんじゃないか??
2011-07-26 22:43:37この資料で面白いのは、役人が「修正が許されないポイント」として勘定区分を設けてはならない。なぜなら、そうすると「債務超過(経営破綻)になってしまうから」と認めている点。すなわち、初めから破綻させないのが法案の狙いなのでした。
2011-07-26 22:48:00結局、表向きは厳格でも、中身は国民負担による東電救済の修正案が通ってしまいました。表でバトルして裏で握る永田町のカルチャーは不変なのでしょうか。 RT @hasegawa24 ツィート読みました。本日の委員会はご苦労様でした。
2011-07-26 23:08:04結局、ガチンコの政策で勝負してないってことでしょう。 RT @310kakizawa: 結局、表向きは厳格でも、中身は国民負担による東電救済の修正案が通ってしまいました。表でバトルして裏で握る永田町のカルチャーは不変なのでしょうか。 RT @hasegawa24
2011-07-26 23:19:35