- Uroak_Miku
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天才・黒澤はどんなに心血注いで撮ったカットでも、ラッシュで目を通して、客がイラネと思うであろうカットはばんばん鋏を入れる度胸と決断力があった。それでも私が見て「ここイラネ」と思わざるをえないカットや台詞がある。 ゲラで見てみてばっさり切れる自分を称えよ我。
2021-02-12 22:40:48愚痴るぞ、映画会社のエグゼクティブPたちは、とにかく短いほうがいいと考える。映画館での一日当たりの上映回数を増やすには短い映画の方がいいのと、頭のBAKAな客の知的レベルに添って、わかりにくい箇所は省いたほうがいいわけだから。
2021-02-12 22:44:59AMAZONのコメントに目を通すと、大衆ってBAKAばっかりなんだなーと思う一方で、そうだよねーそこはやはり手を打つべきだったよねーと頷くこともありで、どこに均衡点を見出したらいいのか、書き綴りながらいつも歯ぎしりするし。
2021-02-12 22:47:10神童の最後を描いた後、うなだれる神父に切り替わる。当初の脚本では「殺したわけじゃないでしょうが!」「殺したと言いふらせば、彼の名声とともに暗殺者の我が名も残る。神へのささやかな復讐さ」 しかし音楽が全てを語ってくれているとしてカットされた模様。 youtu.be/ML_f3aV_Vwk
2021-02-12 22:54:34原作戯曲ではこのセリフがあります。観客への語りかけでしたが。 「わしが殺した、赦してくれモーツァルト!」と老いてよりいきなり騒ぎ出した謎解きですね。「これより私は自決する。これで罪悪感からの自殺として語り継がれ、後世に不滅の名を残せる。神よ、私を見捨てたあなたへの最後の復讐だ!」 pic.twitter.com/aa35SaSh8k
2021-02-12 23:03:01映画ではこのロジックは最終的に外されています。原作を知っている方々には不満だったようですが、私はこの決着は英断だったと思います。
2021-02-12 23:06:42決定版 2001年宇宙の旅 (ハヤカワ文庫SF) by アーサー・C. クラーク amazon.co.jp/dp/415011000X 映画も小説も名作。両者は同時進行、キャッチボール的に創られ、基本的に同じストーリーだけど味わいは異なる。
2021-02-12 23:16:29失われた宇宙の旅2001 (ハヤカワ文庫SF) by アーサー・C. クラーク amazon.co.jp/dp/4150113084 映画企画が始動し、雇い入れられたクラーク先生「私は脚本の書き方なんて知らん」「それなら小説の体裁で書いてくれればいい」と言われてノリノリで書き出すも監督から果てしなくダメ出しされていきり立つ。
2021-02-12 23:20:07ようやく小説として完成し印刷まで回り出したところに監督から✖出しされて遂に死んだクラーク。彼の怒りと絶望感は痛いほどわかるつもり。しかし完成した映画と小説を知っている私としては、✖にされた版は✖だしされてしかるべきゆえに✖だったと思う。
2021-02-12 23:23:10二人の天才が、最後の最後まで死闘して、今ある姿のものを生みだした。 pic.twitter.com/CyO6IPNyim
2021-02-12 23:26:31今度の本を書き上げるにあたって、私の脳内で、この二人が激突! pic.twitter.com/0gmtYOSOMt
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