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何故に中国の明朝や清朝では、銃装備が不統一なのか?

結論「それにつけても金の欲しさよ(By太田南畝)」
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芝村裕吏 @siva_yuri

――近代ヨーロッパのマスケットや近世日本の種子島ほどに、中国明清で鳥銃装備が普及しなかった原因がよくわかりません。古代の弩はかなり普及してるので、ものすごく普及しそうな気がするんですが、三眼鎗みたいなの含め雑多ですよね。ですか。

2011-07-27 12:09:02
芝村裕吏 @siva_yuri

まず。清はさておき、明は戦争続きで財政的に厳しいものでした。 というか、厳しいから日本は明を占領しちゃえと朝鮮出兵を足がかりに動くわけですし、それは清とて同じ。最終的には清が明を滅ぼしてしまいます。

2011-07-27 12:12:25
芝村裕吏 @siva_yuri

ということで、最初から統一装備は望むべくもなかったという事情があります。次に。ないないづくしながら、明第一の名将であり、一度は国境安定を取り戻す、戚継光という英雄が、ごちゃまぜ装備の部隊で勝つ戦術を研究して効果をだしてしまいます。

2011-07-27 12:15:11
芝村裕吏 @siva_yuri

今で言うと諸兵科聯合ですね。雑多な装備の兵を組み合わせて立派な結果を残そうという試みです。 で。これが大当たりして予算不足のあおりもあり、明ではこの軍制が戚継光失脚後も固定化します。

2011-07-27 12:18:17
芝村裕吏 @siva_yuri

次。では清はどうかと申しますと、康煕帝の頃までの軍制、装備は高いレベルで統一されています。 というか、康煕帝が大活躍する主たる理由は一年の宮廷費を明の一日分の宮廷費にまで圧縮しても、軍備については明の1000倍を超えてお金を投下したことです。

2011-07-27 12:23:25
芝村裕吏 @siva_yuri

ところが、中国という土地の怖いところなのかもしれません。あるいは日本の江戸時代末期もそうだったとも言えるのですが、康煕帝の死後、清は明と同じように、放漫財政から慢性的財政負担になり、軍事費は激減していきます。

2011-07-27 12:26:10
芝村裕吏 @siva_yuri

まあ。国が滅びるというのは、実際に滅びる遙か以前に財政が破綻するところからはじまるのかもしれません。いずれにせよ。清はその定数や編成、装備をまったくといって良いほど充足できなくなります。

2011-07-27 12:28:27
芝村裕吏 @siva_yuri

例えばロシア側の記録を見ると、清の兵は老人ばかりで、銃兵は全体の1/4にとどまり、砲については滅多にみないとあります。 康煕帝のころと比べると目をおおいたくなるような状況です。

2011-07-27 12:31:23
芝村裕吏 @siva_yuri

ちなみにこの老人というのは食うに事欠いて傭兵になった者でして、これは清に定年がなかったこともあって、まあ、なんというか、数と実務戦闘力はかけ離れていました。

2011-07-27 12:34:24
芝村裕吏 @siva_yuri

官営の銃器工場や大砲工場も縮小あるいはなくなってしまい、これのまずさに気づいて立て直しに動き出すのは太平天国の乱のあとの話だったりします。

2011-07-27 12:38:08
芝村裕吏 @siva_yuri

ということで、なぜ明や清で装備兵器が統一されてないかと言えば、一言で言えば財政破綻です。 今の日本はどうなんでしょうね。以上説明終わり。

2011-07-27 12:41:36

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