#3 思い立ったが吉日

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#殺させ屋_カルテ 名越様宅キャラクター、湯田 明さんです。よろしくお願いします pic.twitter.com/OJtPzCExNq

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ﾋﾟｯ

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僕の文字を、誰かが傑作だと評価した。

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僕の文字を、誰かが駄作だと評価した。

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この世界は評価が全て。理想だけでは食べていけないのが現実だ。

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だから僕は顧客に媚びなければいけない。顧客の好きな文字を並べ立てなければいけない。

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僕自身はいらない。望まれた文字を並べる機械であれ。

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大した才も無い。 平凡な自分を殺せ。

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殺して、殺して、殺して。

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｢あぁ……疲れた………｣

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は、と目を覚ました。

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見覚えのない天井。長い間眠っていたのだろうか、焦点がなかなか合わない。

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｢……お、おはようございます〜！よく眠れましたか？｣

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目の前で手を振りながら覗き込んでくる人。できるだけ記憶を辿るがやはり、知らない人だ。

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｢あ、の………｣ ｢あぁすみません。知らない人に急に話しかけられても驚きますよね。私はこの店の店主、星空ラキと申します｣

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頭を上げ、寝転んでいたソファに正しく座り直す。ラキさんは正面の机を挟んだ向かい側のソファに腰を下ろした。

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｢ここは……お店……？｣ ｢はい、殺させ屋、という………まぁ、簡単に言うと私は自殺幇助人です｣

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｢自殺……！？｣

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小説家という職業の中でよく聞く単語ではある。 しかし、目の前のこの人が言うそれは、なんというか嫌な感じがした。

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でも、それと同時に心の中に何かが落ちてきた。

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｢自殺……｣ pic.twitter.com/q3bhjaEYXf

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あぁ、そうか、死ねばいいのか。