巖谷國士★歌・音楽体験をめぐるツイート

巖谷國士 @papi188920

真っ赤な鳳凰木の咲きほこる広場へ出て、茶人は木陰で舞いながら鳳凰木の歌を唄った。こちらも和して唄う。すると、屈みこんで、赤い花びらを巧みに組みあわせ、小さな鳳凰？をつくって見せてくれた。蝶のように舞う幻想。★ pic.twitter.com/jp1rXJCHGx

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巖谷國士 @papi188920

岡上淑子展の内覧会では、久しぶりに武満浅香さんと会えて幸だった。浅香さんは岡上さんの旧友で、初期のコラージュ作品を未来の夫・武満徹に見せ、その結果、瀧口修造との出会いが実現したのだ。奇蹟のような発見の逸話。近刊の作品集『美しき瞬間』では、浅香さんもその思い出を語っている。★ twitter.com/papi188920/sta…

巖谷國士 @papi188920

岡上淑子作品集『美しき瞬間 The Essence of Toshiko Okanoue』の巻末解説を書いた。500字超過だが許されたようでほっとしている。題して「岡上淑子さんのはるかな旅」。河出書房新社から２月末に出るこのコラージュ集は、作者の希望で手にとりやすい瀟洒な造本になるという。楽しみだ。★ pic.twitter.com/OuTIWtvEbo

2019-01-17 09:27:22

巖谷國士 @papi188920

シャルル・アスナブールが亡くなった。ついこのあいだ、２時間も休まず立ったまま歌いつづけたというのに。特異な風貌の小柄なアルメニア移民は名優でもあったが、代表作は『ピアニストを撃て』だろうか。『ブリキの太鼓』などの脇役も忘れがたい。冥福を祈る。★ pic.twitter.com/tXEbTAn6Sq

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巖谷國士 @papi188920

タルコフスキーの映画『ノスタルジア』に響いていたロシアの湖水地方のあの民謡を、今夏も森で聴く。北海道の友人から贈られた私製のＣＤ。年老いた女性の不思議な歌声が、伴奏なしで、連祷のように延々と続いてゆく。子どものころにどこかで聞いたことがあるような。★ pic.twitter.com/14n8uzYALV

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巖谷國士 @papi188920

森で聴いたのはまず、石川セリの歌う武満徹の《MI・YO・TA》。こころよくて涼しい。なつかしい。★ pic.twitter.com/W8VjjDRm7w

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巖谷國士 @papi188920

フランシス・ヴォーバンの「マグリットのサウンド」を森で聴く。人声が入ったりしておもしろいが、真面目すぎ。マグリットの絵は無音で、時間もない。ファントマ風とはいわぬまでも、忍びこむ感覚がないと。音楽の手に負えない画家か。快いのは「誘惑者／女たらし」に応じる曲など。★ pic.twitter.com/dJN5ey3PX2

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巖谷國士 @papi188920

森で浅川マキを聴いてみる。レコードの針音が切ない。寺山修司作詞「花いちもんめ」が遠い記憶をよびおこす。ゴスペルも不思議。「朝日のあたる家」は訳詞がよかったと気づく。没後７年になるが、酒場でたまたま話したのを思いだす。あのころは出会いがよくあった。★ pic.twitter.com/UJECbKCZpX

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巖谷國士 @papi188920

@suzu1arbre もちろん知っています。武満徹さんは友人でしたから。５月６日の★ツイートをごらんください。９月刊行予定の『澁澤龍彦論コレクション』第Ⅰ巻の増補エッセーに、武満さんのことをすこし書きました。★

巖谷國士 @papi188920

タルコフスキーに捧げたフランソワ・クーチュリエの「ノスタルジア」を森で聴く。ピアノとソプラノサックスが繊細で美しいが、映画とは連絡しない。タルコフスキーの映画はむしろ「物音」の世界で、 BGMがなく、音楽の引用も物のようにあらわれる。聴いていてそのことを思う。★ twitter.com/papi188920/sta…

巖谷國士 @papi188920

タルコフスキーの映画『ノスタルジア』で底流のように響いていたあのロシアの湖水地方の民謡を、森の中で聴く。札幌の友人が見つけてプレゼントしてくれたものだ。年若くはない女性の不思議な歌声が、伴奏もなく、連祷のように延々と続く。子どものころにどこかで聞いたことがあるような。★

2017-07-24 12:37:43

巖谷國士 @papi188920

森の中で、今日は武満徹のsongsを石川セリが唄う《MI.YO.TA》。武満さんの御代田の仕事場にちなむ命名で、私の仕事場から遠くないこともあり、故人を偲んでよく聴く。戦後のジャズやシャンソンで育った作曲家の「歌」の感覚が好きだ。それも石川セリが唄うからこそいい。★ pic.twitter.com/IhV34M0gyt

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巖谷國士 @papi188920

ジョン・ゾーン作曲指揮の『類推の山』を森の中で聴いている。クロス装のジャケットにレメディオス・バロの絵《類推の山の登攀》を貼り、著者ルネ・ドーマルの手描きの地図も入れたシックなCDだが、けだるく澄んだ音色に誘われ、ときおり原作小説への類推が芽ばえる。未完の希望か。★ pic.twitter.com/KrI4AZrMAP

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