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tikuwa_ore
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いわゆるアート文化といわゆるオタ文化の間には決定的な溝があって、それはアート文化は作品の所有権の売買で成立し、オタ文化は所有権ではなく著作権を利用した商売で成立しているって事。
2011-07-30 19:23:51![](https://tgfile.tg-static.com/static/web/img/placeholder.gif)
このアート文化でいう所有権とは、そのアート作品を利用するに辺り、ほぼ全ての権利が備わっている。例えば著作者を無視し、転売したり、レンタルしたり、複製を売ったりする事が出来るのね。言葉の定義に関しては解り易く説明するためのオレの作りなんで、正しい用法は各自でググってください。
2011-07-30 19:27:01![](https://tgfile.tg-static.com/static/web/img/placeholder.gif)
つまり、アート文化における芸術作品とは、著作権の譲渡が前提となっている。これに対しオタ文化の場合、著作権そのものが著作権者に利益を生む構図になっているため、作品の全権を売るような事は先ずない。
2011-07-30 19:30:16![](https://tgfile.tg-static.com/static/web/img/placeholder.gif)
この構図の違いは、かつての芸術家がパトロン(スポンサー)に資金提供を受けて芸術活動をしていた事に起因する。完成した芸術に価値があるから売れたり評価されたのではなく、スポンサーの求めに応じ、彼らにとって価値のある作品を作る事が仕事だったわけですな。
2011-07-30 19:32:53![](https://tgfile.tg-static.com/static/web/img/placeholder.gif)
さておき、現代アートと云うとどういうものを思い浮かべるだろうか。人によって千差万別だろうが、オレが思い浮かべるのはいわゆるポップアートや商業アート。
2011-07-30 19:45:22![](https://tgfile.tg-static.com/static/web/img/placeholder.gif)
誤解を承知でオレの個人的な見解を披露するならば、ポップアートとは芸術家が限定的なパトロンを必要としなくなった時代に、より大きなスポンサーである大衆の興味を惹き付けるために生まれた新しいアート。だから、人によっては大衆迎合とも揶揄されますな。
2011-07-30 19:47:16![](https://tgfile.tg-static.com/static/web/img/placeholder.gif)
美術史的に云う“ポップアート”っつーのは、実はとっくの昔に終わってる。今残っているのは残滓みたいなもの。ただしそれらは形を変えて、今当たり前のようにオレらの前にある。漫画やアニメといったオタク文化がそれだ。
2011-07-30 19:48:34![](https://tgfile.tg-static.com/static/web/img/placeholder.gif)
芸術としての矜持が否定した大量消費を前提としない大衆迎合型として完成された漫画やアニメは、まさしく現代に形を変えて残ったポップアートそのものではないかと。
2011-07-30 19:49:49![](https://tgfile.tg-static.com/static/web/img/placeholder.gif)
他には広告デザインや、来客者の目を引く事を目的とした絵画彫刻のデザインなども、それらの子孫と云える。というか、どう考えても漫画やアニメよりそっちのが先だが、自分オタクですんで。
2011-07-30 19:50:59![](https://tgfile.tg-static.com/static/web/img/placeholder.gif)
で、それがオレの云うところの商業アート。商業的な理由を目的とした広告としての機能が第一目的の芸術ね。重複するが、これも現代のポップアート。
2011-07-30 19:54:11![](https://tgfile.tg-static.com/static/web/img/placeholder.gif)
現代でもアート文化は残っている。スポンサーの形が変化しただけで、構図としては変化していない。先にあげた商業アートなどは、まさにその典例と云えるだろう。アートを作った作者としての名乗りは可能だが、完成された作品にかかる権利の殆どは契約内容に大きく依存する。
2011-07-30 19:58:17![](https://tgfile.tg-static.com/static/web/img/placeholder.gif)
殆どの場合において、著作権者本人による副次利用などは認められない。あくまでもその作品を依頼ないし買い上げたスポンサーがそれらの権利を有する。例えば、公募デザインなどもこれの一種だね。
2011-07-30 19:59:11![](https://tgfile.tg-static.com/static/web/img/placeholder.gif)
漫画やアニメなどの場合、作品によってこれらが混在している。原作付きアニメだと、どうしたって原作者の力が強い。これを避けるため、予め原作者に口出しをさせないようにする契約もある。逆に云えば、制限しなければ原作者が強いという事。
2011-07-30 20:00:25![](https://tgfile.tg-static.com/static/web/img/placeholder.gif)
一方でアニメオリジナルの作品の場合、事実上の原作者、あるいはスポンサーの力が強くなる。これらは、例えば現行の特撮作品などに顕著なのが見て取れるのではなかろーか。
2011-07-30 20:01:46![](https://tgfile.tg-static.com/static/web/img/placeholder.gif)
例えば『仮面ライダー』や『スーパー戦隊』の場合、作品ありきではなく先ずスポンサーの商用展開ありきで、後付的に作品が作成される。この構図は商業アートと近しいのに注目。
2011-07-30 20:03:31![](https://tgfile.tg-static.com/static/web/img/placeholder.gif)
一方で大量消費を目的とした自称アートも存在する。いわゆる複製画を売る事を目的とした例のアレだ。オタクな人なら、ポンバシやアキバで勧誘された経験もあるのではないかな?オレはないけど。(見た目怖いんで、その手の勧誘をされた事がほぼない。とほほ)
2011-07-30 20:07:54![](https://tgfile.tg-static.com/static/web/img/placeholder.gif)
もちろん、漫画やアニメを複製して売るのも商業行為である。そういう意味においては、漫画やアニメがアート文化と比肩するサブカルの範疇に収まるのは、あくまでも作者が作り上げた作品そのものであり、それを売る段階に至っては芸術から逸脱する事を示している。
2011-07-30 20:13:38![](https://tgfile.tg-static.com/static/web/img/placeholder.gif)
彼らは現代アートを自称しているが、果たしてそれは正しいのだろうか。結論から云えば、半分は正しく、半分は間違っている。
2011-07-30 20:24:44![](https://tgfile.tg-static.com/static/web/img/placeholder.gif)
正しい部分。もちろん、芸術活動として芸術作品を作る限りにおいては、それは芸術活動足り得る。その作品に問題があるか、あるいは商売を前提にしているかは問題とはならない。
2011-07-30 20:25:36![](https://tgfile.tg-static.com/static/web/img/placeholder.gif)
一方、手法としての誤りが彼らの芸術をアートから逸脱させてしまった。つまり、著作権者がハッキリしている作品を、許諾なくコラージュの対象として用いてしまった事だ。
2011-07-30 20:32:06![](https://tgfile.tg-static.com/static/web/img/placeholder.gif)
これは別の件でもツイートしたが、著作権法の内情と解釈の問題である。例えば米国においては言論の自由において、肖像権よりも製作者の意思が勝るとされ、フォトコラージュが合法的に認められている。
2011-07-30 20:33:32![](https://tgfile.tg-static.com/static/web/img/placeholder.gif)
他方、日本においてはパロディ事件などの例を見れば解る通り、表現の自由から肖像権や著作権の侵害を無条件に認める事はなく、ケースバイケースで判断される。
2011-07-30 20:36:56![](https://tgfile.tg-static.com/static/web/img/placeholder.gif)
つまり、カオスラウンジの言動は彼らに利用された大勢に批判された時点ですでに詰んでいるのだ。ましてそれらのコラージュ作品を商用利用したのであれば、これらは出来の悪い贋作商売と相違ない。
2011-07-30 20:38:15