「でも、交通の便がよくなったら却って観光収入が減ったって話もありますよ。それまではどう頑張っても日帰りできん距離やったのに、新幹線が開通して日帰りできるようになったら宿泊のお客さんがごっそり減ったりとか」-有川浩「県庁おもてなし課」
2011-07-31 22:01:39「俺、観光客を呼ぶために便利にせないかんと思ったやけど…便利にせなぁ客が来てくれんっていうことは、もともとそこまでの場所にしかなってないのかもしれんなぁ」-有川浩「県庁おもてなし課」
2011-07-31 22:03:03「観光地のトイレをきれいにしたり、名物の料理を用意したり、それと一緒なんや。ここの村は、観光客をもてなして楽しませるっていうことを全国的にもすごく高い水準で実現してると思うんやけど…これを県全体で実現できたら、それこそ県民一人ひとりがもてなす側の意識を持てたら、
2011-07-31 22:05:02「自分の家にお客さんを呼んで出迎えるとき、掃除したり料理を用意したり、楽しんでもらおうと思っていろいろ準備をしますよね。それとおんなじ気持ちが必要やと思うんです。県が迎える自分の家で、自分はその家の住人です。個人レベルで県の観光に携わっている
2011-07-31 22:07:35「いっそ結婚でもしてくれてりゃな-・・・」それは案外心にもないことではないのかもしれない。いっそのこと相手が手の届かないところに行ってくれたら、ということは多分誰でも考える。-有川浩「県庁おもてなし課」
2011-07-31 22:09:30「読者不在なの。届ける相手を想定してない編集やレイアウトが多すぎ。客に手に取らせようって意欲がないんだ、このパンフ。さぁ私はおもしろいですよ役にたちますよ手に取ってくださいって自己主張がなさすぎる。お前の言葉を借りたら『おもてなしマインド』が足りてない。
2011-07-31 22:12:20「限られた紙面で資料をつくろうとすると、情報の詰め込みに走りがちなんですよ。空いた隙間がもったいないってついあれこれ詰め込みたくなる。だけど、そうやって緻密にしちゃった画面は読む側にとって単なる黒っぽい模様になっちゃう。目を通す気が起こらない。読ませようとするなら、
2011-07-31 22:17:06実は空白の処理が重要なんです。空白の中にぽんと一つ置いた言葉は見ただけで脳に届く。百書き込むと読んでくれるかどうかはその人の意欲任せになります」-有川浩「県庁おもてなし課」
2011-07-31 22:18:30「ご謙遜。いいビジョンだったと思うよ。でもそういうのって口に出さなきゃ意味ないんだよな。大事にしまい込んでてもそのまま賞味期限切れになることってままあるから。言霊ってあるだろ、口に出して誰かに聞かせりゃ何か動き出すことがある」-有川浩「県庁おもてなし課」
2011-07-31 22:20:09県庁おもてなし課(有川浩)読了。「県庁ルール」でがんじがらめになっていたうだつの上がらない主人公が悲しき現状を打破してゆく爽快ストーリー。組織を正しい方向に導く方法は意外と足元に落ちていて、考え方次第ですぐにでも取りかかれるものかもしれません。 #mybooklist
2011-07-31 22:26:18