四の舟×おろし丸による 『スケッチブック リレー小説~ねぎくが編2~』

スケッチブックの知識必須。加えてカップリング妄想好きな人向け。
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四の舟(よつのふね) @YOTSUnoFUNE

@oroshiwanko 「奇遇だな、俺もだ」 二人はお互いを鼻先二センチの距離で見つめ合いながら、同じことを頭に思い浮かべていた。お互いの鼻息のかかる距離で、二人はこれからどうしようか考えていたが・・・・・・・・・・そこから先へ、二人は一歩を踏み出せなかった。

2011-07-30 03:13:12
焼き鳥P @Yakitori_P

@YOTSUnoFUNE 根岸大地と、空閑木陰の両人には、いまだに足りないものが多すぎた。それは『知識』であり、『体力』であり(まあいってしまえば体調なのだが)、更には精神面の『覚悟』がまだ足りていなかった。 まだ二人は悲しいぐらいに若かった、

2011-07-30 03:15:58
四の舟(よつのふね) @YOTSUnoFUNE

@oroshiwanko 「じゃあね、根岸ちゃん・・・」空閑は帰ることにした。「・・・またな」根岸は何か言いたげだったが、空閑は扉をあける。「また、学校でね・・・」歩きだそうとした時だ。「空閑っ」 根岸に呼びとめられた。「なに?」 その瞬間、空閑のおでこに不思議な感触があった。

2011-07-30 03:22:30
焼き鳥P @Yakitori_P

@YOTSUnoFUNE 何をされたかわからなかった。だがそれをされた次の瞬間、根岸は後ろを向いてしまっていた。その状態でも、空閑にはわかってしまった。根岸が今、耳まで真っ赤にするほどの事をしたという事を。

2011-07-30 03:25:11
四の舟(よつのふね) @YOTSUnoFUNE

@oroshiwanko 空閑も返したかったが、今の根岸は頑としてこちらを振り向こうとはしないだろう。ならば― 「根岸ちゃん」 「な、なんだよっ」 「続きは、元気になってからね」 「なっ・・・!?」 「じゃあ、明日学校で」 根岸が振り返った時、走り去っていく空閑の後ろ姿があった。

2011-07-30 03:31:06
焼き鳥P @Yakitori_P

@YOTSUnoFUNE ひゅう、と風が吹いた。 翌日、快復した根岸がクラスに入るとそこにはいつもいるはずの空閑の姿はなかった。(…どうしたんだろうな、あいついつも一番にいるのに) 担任の教師が入ってきて、HRが始まろうとした瞬間、空閑が教室に飛び込んできた。

2011-07-30 03:34:29
焼き鳥P @Yakitori_P

@YOTSUnoFUNE 「すいません、遅れました」それだけ言うと空閑は何事もなかったかのように自分の席へと座った。その流れるような動きに担任は文句を言うタイミングを逸し、そのままHRは始まった。だが根岸にはわかっていた。空閑は、根岸の方を見ることはなかった事に。

2011-07-30 03:44:58
焼き鳥P @Yakitori_P

@YOTSUnoFUNE これが空閑の出す今現在の答えなのだろう。それならば自分は自分なりの道を歩いて、空閑が結論を出した時それに恥じないだけの男になろうと、そう根岸大地は決意していた。    くしゅん、と空閑が小さくくしゃみをした。

2011-07-30 03:46:06