- Yamanami_ZAION
- 3008
- 0
- 2
- 0
孫子について「理想論」だというのはよく言われること。人によっては、あれは「就職論文」だという人もいる。それなら良いことばかり言っていても納得いくだろう。
2011-08-03 21:52:04また、当時は政治家と軍人の分化がされていなかったことにも注意するべきだろう。孫子では現地での外交交渉を示唆する表現があるが、それは現在許されることではない。
2011-08-03 21:54:40@seibihei マキアヴェリの君主論もそんな色合いがあるとかって話を思い出しました。確か献辞がメディチ一族にでしたよね。
2011-08-03 21:57:05戦国策を見ると、出陣した将軍が相手と外交交渉して勝利条件を勝手に作って帰ってくることもある。そういう時代の書物だということを知っておかなければならない。
2011-08-03 21:57:34@seibihei 時代と環境の特殊性は兵術本を読む際の難点ですよね。その時代を知らないと理解を誤る可能性も高いと言う
2011-08-03 21:58:18そのような孫子がもてはやされる理由の一つとしては、「安全保障は軍事だけではない」という風潮にフィットしたこともあるだろう。その通り、国家安全保障や戦略は、孫子の時代も今も、職業軍人だけが行うことではない。
2011-08-03 22:00:42ところで、様々な職業が機能分化した現在、軍人もまたその職業に応じ専門知識を身に着けなければならない。その専門知識とは機器の操作や書類の書き方ではない。職責の目的を達成するための知識である。
2011-08-03 22:03:22現在の総合安全保障を司る閣僚等が孫子を知るのは大変喜ばしいことだ。ただ、現代の職業軍人としては、まず修めるべき専門知識を学んで、その知識をもって安全保障に助言する役割でなければなるまい
2011-08-03 22:07:15もちろん孫子にも、現代の職業軍人に役立つところは多い。特にその合理性と人間観察だ。廟算に代表される合理性はよく言われるし、人間集団を率いる上で、孫子が言う「勢」は無視できないだろう
2011-08-03 22:12:11その一方で、火攻篇の風が吹く日のような、オカルト的要素は現代では意義が薄いだろう。孫子と偉大だと言っても、何が現代に活かせるかは考えなければならない。
2011-08-03 22:16:54