おじさんと若造
SFでありがちな、宇宙を長期間旅する時にコールドスリープ状態に入るため、実際の年齢よりも見た目の年齢が著しく若いおじさんとか。あれです、いつか言ってた歳をとらないおじさんの具体案その1です。
2012-01-31 22:41:28コールドスリープだとあれだろうか、昔のことは詳しいくせに、ここ数十年のことはよく知らなかったりするんだろうか。それこそSFにありがちな、「わからないことは睡眠学習」っていうあれだろうか。「知ってるけど実感がわかない」っていう。ああどうしようこの胸のときめき。
2012-01-31 22:51:34パイロット養成学校のトップの若造とかね。ここ最近負け知らずだった若造が、対戦形式の訓練装置で見たこともないようなやり方で負けたりする。こんな凄い奴がここにいたのか!と相手の顔を見に行くと、自分と同じか下手したら自分より下ぐらいの青年が出てきたりして。
2012-01-31 22:50:57見た目が若いおじさんの良いところは、若造からの評価がマイナスから始まる所ですよね。少なくとも年上に対する礼儀はないような。若造が凄く礼儀正しい子だったら別ですが、私の中の若造は基本的に生意気盛りなので。口では褒めていても、内心ではなんでこんな若い奴が?とか思ってたり。
2012-01-31 23:02:20若おじさん(仮称。見た目が異様に若いおじさんの意)としては、むしろその若造の「表層は取り繕っていても、内面では認めたくない気持ちでいっぱい」という、ある意味では素直な反応が好きだったり。その感情から、無駄に若造を挑発する行動が生まれて、見た目の若さの信頼度が上がってしまうという。
2012-01-31 23:11:26おじさんは自分から実際の年齢を言うことはしないと思うんですよね。別に隠している訳ではないので、若造が尋ねてきたら答えてあげるつもりではいるんですが。自分から進んで明かしたりはしない。理由は一重に、その方が面白そうだから。
2012-01-31 23:16:42おじさんは若造の反応が楽しくて(羨ましくて)しょうがない。若造も、おじさんが自分のことを高みから見つめるような、そんな目をしているように見えることがあって、理解できなくて怖くなることがある。「生まれはいつですか」の一言で解決するんだけど、それに辿りつけずにいる。ような。
2012-01-31 23:22:57これで私はつい、おじさんの昔の幼馴染で、今は若おじさんと若造が通うパイロット養成学校の講師をしている親友氏というのを登場させたくなってしまう。他の生徒が帰った夜の学校でお酒飲んだりする。「センセー、生徒に酒飲ませていいんですカー?」とか言っちゃう。言いながら凄く美味しそうに飲む。
2012-01-31 23:14:39おじさんと親友氏は仲がよかったけれど、現在はパイロットと教師という別の道を歩んでいる訳で。そうなったきっかけとかも過去にあったりとか。おじさんはおじさんにできることを、親友氏は親友にできることをやろう、と二人で誓い合った飲み会みたいなのとか。
2012-01-31 23:23:09これは多分本筋とは離れちゃう私の趣味なんだけど、コールドスリープ自体に副作用があって、日中の何でもない時に、突然くらりと来てよろけてしまったりとか、そんなのないだろうか。頭をおさえて「なんでもねえよ」と言っている顔を見て、この人のいつもの表情は作りものだと気付く若造とか。
2012-01-31 23:29:23――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
自分にしか関係のないことは勝手にやるのに、他人に影響を及ぼすことは徹底的に避けるおじさんが好きです。一見慎重なようでいて、自分がやりたいことにはためらいがない若造が好きです。若造にとっては今が自分の最盛期で、まあ勢いがあるという意味ではいいことかもしれない。
2012-01-13 22:25:16でもおじさんから見ればそれは若気の至りと言うか、若さ故の過ちと言うか。もっと安全な道を通ればいいのになあと思う。若造からしてみれば、おじさんは人生に興味がなさすぎる。自分に関係のあることしかやらない、他人へ干渉しない。他人が大事だから関わらないのか、他人に興味がないのか。
2012-01-13 22:33:49もし後者だったらと考えると、なんだかムカムカしてくる。そんな若造。おじさんとしては、若造が大事だ道を誤ることはしてほしくない。だから自分が若造に影響を与えるのはあまりよろしくない。そんな感じの二人。
2012-01-13 22:41:26自分が若造に変化を与えたくなかったのは若造のためを思ったのではなく、自分のためだったのではないか。若造が変化してしまうことをどこかで恐れていたのではないか。若造のためだと言って守っていたのは自分自身の居場所だったのでは。とかおじさんが気付き始めるイベントがあったりなかったり。
2012-01-13 22:45:33いつもおおざっぱで大胆に見えるのに、他人に影響を与えることになると臆病になるおじさんと、ちまちましたところが気になる慎重派なのに、いざって時にはぱっと人の手を取って「ほら行きますよ!今行かないでどうするんですか!」と牽引しちゃう(それも無意識に)若造か。
2012-01-13 23:38:06わりとオープンなように見えて、他人に見せてる部分は所詮「公開用」で、本当の内面は奥に隠し持っているし、そこに踏み込もうとしようもんなら冷たく排除してしまうおじさん、というのと通じる感じがあるかもしんない。ぱっと表情が消えて、さっと手を振り払ってしまう感じの。
2012-01-13 23:42:05拒絶された、と感じる若造に対して、大人には自分だけのスペースってのが必要なんだよ、とか余裕ぶっこいて言い訳する。自分が落ち着ける場所っていうのが結局一番大事なんだっていう理論。だけど実際には、抱えているものを知られたくない、失望させたくない、っていう恐怖感があるっていう。
2012-01-13 23:46:21その実は豆腐なメンタルに、気付いてるのもいいし、知らないふりをしてるのもいい。本人は意識してないんだけど、確かに気付いている自分もいて、おめーどうせ豆腐なんだろ何かっこつけてんだよ、と自分と同じ声の囁きも聞こえるわけで、あれなんかギャグっぽくなってきた。
2012-01-13 23:58:42他人に影響を与えるのを避ける傾向っていうのも、若造が変化していって、今の「拒否すれば距離を開けられるだけの優位が自分にある関係」が壊れるのが怖いのと同時に、他人に影響を与える過程で自分の本音が見えて、失望されるのが怖いのもある、とか。
2012-01-13 23:50:46――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
若造は王族で、第一王子かなんか。お母ちゃんは超美人な女王様で賢王である。お父さんは将軍も兼ねちゃう武人。きょうだいの中では若造が唯一お母さん似で、頭は良いんだが剣がへっぽこである。心配すぎるので、長年お父さんの右腕を努めてきたおじさんが専属で護衛についている。
2011-12-18 23:07:40おじさんは基本的にいつもついてまわる。どうにか撒いてやろうとしても、気がつくと先回りされているので諦めている。とはいえ頭は柔らかい人で、市内視察をしたいなーと言って、宰相ズがなりませんぞ!と反対しても、いい経験じゃない?と言ってこっそり連れ出してくれたりする。
2011-12-18 23:12:11