コロナ禍の食と農 講座 第2回「コロナ禍と気候危機を警告に、根本から食・農・経済を考え直す」視聴報告2021.1.23

NPO法人 使い捨て時代を考える会が主催する「有機農業は地球を救う連続講座」です。講師は食糧問題研究家の平賀 緑さん。
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くうのる @kuunoru

平賀 緑さん(AMネット理事、立命館大学専門研究員、京都橘大学非常勤講師)の講演会。2021年1月23日開催の使い捨て時代を考える会主催、有機農業は地球を救う連続講座「コロナ禍の食と農」第2回、後日配信を視聴しています。 facebook.com/tukaisutejidai… #第2回コロナ禍の食と農 pic.twitter.com/kutZbmk9eY

2021-06-04 11:58:07
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くうのる @kuunoru

テーマは「コロナ禍と気候危機を警告に、根本から食・農・経済を考え直す」。平賀氏>「アフターコロナ」「ポストコロナ」、息をひそめてコロナをやり過ごして、ビフォーコロナにもどればそれでいいのか? パンデミック前はみんな幸せだった? #第2回コロナ禍の食と農

2021-06-04 12:01:41
くうのる @kuunoru

平賀氏>経済を極め、気候危機は進み、地球はもう10年しかもたないのではと言われていた時代。世界の論者たちもそんなことを言っている。極まった経済至上主義にナオミ・クライン氏も警告しているのが今回。常に経済成長を求めてきた今のシステムを見直せというメッセージでは #第2回コロナ禍の食と農

2021-06-04 12:01:50
くうのる @kuunoru

平賀氏>人間の営みの歪みがパンデミックを生み出した。これをシステムチェンジのチャンスと捉え、前向きに見直すために、「経世済民」としての命のための経済の発展を考えるきっかけに。 #第2回コロナ禍の食と農

2021-06-04 12:01:58
くうのる @kuunoru

平賀氏>自己紹介。経済学を学ぶ。食と資本主義の歴史を研究。かつては丹波の山で鶏を飼ったりもしていた。今日の話は必ずしもオリジナルではなく、デービッド・ハーベイやナオミ・クラインらの論を私なりにまとめたもの。経済の仕組みも食べものから紹介するとわかりやすい。 #第2回コロナ禍の食と農

2021-06-04 12:02:09
くうのる @kuunoru

平賀氏>現在は「おいしくない食べもの」の研究をしている。今の食料システムがどう形作られてきたかを政治経済から考えている。特に油から研究している油オタク。 #第2回コロナ禍の食と農

2021-06-04 12:02:17
くうのる @kuunoru

平賀氏>新型コロナウイルスで外食産業が大打撃。4月に学生に尋ねると、食品関係のバイトでお客が減ったと。逆にお客が増えたのはファストフードなど。家に引きこもると自炊が増えて健康的になったかと思いきや、インスタントやレトルトが増えて不健康になったという声も。 #第2回コロナ禍の食と農

2021-06-04 12:02:26
くうのる @kuunoru

平賀氏>不要不急の食と必須の食は違う、宴会系は不要不急、必須は忙しくなったよう。生産現場では、打撃が大きかったのは宴会向けの高級和牛やオリンピック向け、つまり付加価値の高い強い農業をめざしていたところ。また、海外からの安い労働力を使っていたところも打撃。 #第2回コロナ禍の食と農

2021-06-04 12:02:38
くうのる @kuunoru

平賀氏>付加価値の高い食、コスト削減の生産現場、経済的に効率的と言われていたところが影響。田舎の方の生産者はむしろ普通に暮らしていた。しかし困ったのは、学校休校で給食が食べられなかった貧困の子ども。 #第2回コロナ禍の食と農

2021-06-04 12:02:46
くうのる @kuunoru

平賀氏>気候危機でメガファイアと呼ばれる大火事。どこかの大統領が無関係と言っていたが、人間の影響。またバッタの襲撃が東アフリカ中心の広範囲で。視界を覆い尽くすほど飛んできてありとあらゆる植物を食べてしまう。遠いから関係ないとのほほんとしているわけにいかない #第2回コロナ禍の食と農

2021-06-04 12:02:55
くうのる @kuunoru

平賀氏>異常気象でアフリカなど砂漠に大雨があり砂に埋もれていたバッタの卵が大量に孵化して大群が生まれたという。バッタと火事とウイルスという脅威。食べものの世界は実は以前から超大変だった。10億人以上が飢え14億人が太りすぎ。貧しい人ほど肥満。農民ほど飢えている #第2回コロナ禍の食と農

2021-06-04 12:03:06
くうのる @kuunoru

平賀氏>一方で大量の食べものが無駄にされている。食品ロス。食料生産に無駄な水やエネルギー、廃棄にもエネルギー。ビフォーコロナも平和ではなかった。イメージでは農業や食べものは自然や命の糧ということになるが、現代の食べものとはどんなものか、この動画を観てほしい #第2回コロナ禍の食と農

2021-06-04 12:03:15
くうのる @kuunoru

平賀氏>これはインターネット上で公開されている動画。養鶏の工業的畜産。過密状態で遺伝子的に同じような鶏が穀物を与えられる。太るように品種改良され自分の体重も支えられない。動物工場で生産され食肉加工場で処理。移民を劣悪な状況で酷使。 #第2回コロナ禍の食と農

2021-06-04 12:03:26
くうのる @kuunoru

平賀氏>この工場はパンデミックで被害、しかし工場を止めると食料生産も止まってしまうから止められない。多くの人が新型コロナに罹患した。乳牛も同じ、全自動で乳搾り。生まれた子牛をすぐ引き離し食肉へ。母牛は何度も妊娠させられ早く老化。 #第2回コロナ禍の食と農

2021-06-04 12:03:34
くうのる @kuunoru

平賀氏>養豚では母豚を動けないよう固定し、子豚をどんどん生産。工場で人間も安くで使い倒す。こうやって安い肉が生産されスーパーや外食に流される。鳥インフルエンザや狂牛病など、動物工場が病気の培養場所に。 #第2回コロナ禍の食と農

2021-06-04 12:03:43
くうのる @kuunoru

平賀氏>中国が2000年前後から次々工場を建設。大量に買い込んで食べ過ぎ、脂肪を切り取る手術を受けたり。経済成長すると自然に肉を求めると言われるが、所得が上がるとマーケティングで付加価値の高い食べものが売られ、食べ過ぎて不健康になり寿命を縮める。 #第2回コロナ禍の食と農

2021-06-04 12:03:51
くうのる @kuunoru

平賀氏>食料が地球を壊すのは、単一のものを大量生産する産業。本来の農的な営みとは別物であると押さえること。肉を食べなければいいという問題ではない。私が丹波で田舎暮らしをしていたときは、鴨に虫を食べてもらい、その鴨の肉を食べた。豆・南瓜・トウモロコシを混植。 #第2回コロナ禍の食と農

2021-06-04 12:04:01
くうのる @kuunoru

平賀氏>小さな循環する食料生産と工業的な食料生産は違う。大豆でも2種類ある。畦豆のようなアジアの伝統食と、現在の工業的な生産の大豆は異なる。大豆の多くは搾油用、加工用。味噌や醤油はほんの少し。動物工場は日本にもある。養鶏団地のようなものが進められている。 #第2回コロナ禍の食と農

2021-06-04 12:04:09
くうのる @kuunoru

平賀氏>それを支えるのが輸入穀物。地平線まで広がる畑で遺伝子組み換え大豆を農薬を使って育てている。なぜこうなったかは私の博士論文を本にした「植物油の政治経済学」を(高いので図書館にリクエストおすすめ)。野菜も工場で育てられる。 #第2回コロナ禍の食と農

2021-06-04 12:04:20
くうのる @kuunoru

平賀氏>黒い土と緑の風景の畑は今やごく一部、多くは黒や銀のビニールマルチの世界。野菜工場を撮影するクルーは完全防備、それぐらい農薬や化学肥料が使われている。 #第2回コロナ禍の食と農

2021-06-04 12:04:28
くうのる @kuunoru

平賀氏>要は食と農と言った場合、昔のように命の糧とか自然の恵みの話ではない。現在の食料システムは、見ていただいたような状況。現在の経済システムにのっとった農業・食料システムが人の健康と地球環境とを壊している。 #第2回コロナ禍の食と農

2021-06-04 12:04:39
くうのる @kuunoru

平賀氏>気候危機に食と農が関わっているのは納得いただけると思う。現在の食と農は加害者。温室効果ガス排出量の四分の一は食から。農業食料システムは環境へ影響を与える、温室効果ガス排出量の26%が食関係というデータもある。概算、推測なので2割から4割の数値が出ている #第2回コロナ禍の食と農

2021-06-04 12:04:55
くうのる @kuunoru

平賀氏>気候の変動が激しくなる、その原因を作っているのも私たちの日々の食。では26%の中身は。畜産や養殖は31%。現在の工業的な動物工場や同じような養殖も。作物の生産27%(うち家畜用が6%)。土地の転換24%。流通や小売り(食品ロス含む)で18%。 #第2回コロナ禍の食と農

2021-06-04 12:05:07
くうのる @kuunoru

平賀氏>このような食料システムから温室効果ガスが排出される。作物別で見ると、圧倒的に多いのが牛肉。1kg生産するための温室効果ガス排出量は牛肉で60kg、えんどう豆1kg。肉より菜食がまし。しかし大量生産による大豆ミートを食べているだけでは解決にはならない。 #第2回コロナ禍の食と農

2021-06-04 12:05:18
くうのる @kuunoru

平賀氏>豆というと大豆だけではない。「日本の豆ハンドブック」には日本だけでも100を超える豆があると出ている。しかし流通しない、生産されない。食べ方もわからない。生産されている豆の品種は世界的に減っている。 #第2回コロナ禍の食と農

2021-06-04 12:05:28