コロナ禍の食と農 講座 第2回「コロナ禍と気候危機を警告に、根本から食・農・経済を考え直す」視聴報告2021.1.23

NPO法人 使い捨て時代を考える会が主催する「有機農業は地球を救う連続講座」です。講師は食糧問題研究家の平賀 緑さん。
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くうのる @kuunoru

平賀氏>自然にこうなったわけではなく、グローバルな食料システムをつくるための動きは着々と進められてきた。自由貿易協定等、企業、商社、政府も後押し。大量生産、大量消費、大量廃棄。人と地球を壊しながら経済成長。収奪したお金をタックスヘブンに貯め込む世界に。 #第2回コロナ禍の食と農

2021-06-04 12:10:21
くうのる @kuunoru

平賀氏>経済成長は何のためか。命か経済システムかではない。肥満も気候変動もパンデミックも、原因は行きすぎた経済成長至上主義。お金でしか計らない。たとえば私が家庭菜園で作ったものを自分で料理して食べてハッピーになっていては、お金が動かないから経済成長はしない #第2回コロナ禍の食と農

2021-06-04 12:10:32
くうのる @kuunoru

平賀氏>それを地球の裏側で生産して輸送して加工してパッケージして必要以上に買い占め必要以上に捨てていたら経済成長、GDPがアップする。それでダイエット食品や健康教室に頼ってもGDPアップ。人や地球が不健康になるほど経済成長してるように見えるのはシステムがおかしい #第2回コロナ禍の食と農

2021-06-04 12:10:47
くうのる @kuunoru

平賀氏>そんな指摘は昔からされていた。アフターコロナというが、ビフォーコロナに戻せばいいわけではない。戻そうとしたのが日本のGo To政策、お肉券など。しかしビフォーでも地球は壊れていたし、COVID19も工業的畜産が原因と指摘する声もある。 #第2回コロナ禍の食と農

2021-06-04 12:10:55
くうのる @kuunoru

平賀氏>これは国連機関や科学者が指摘。私は昔、丹波で鶏を飼っていたとき、鳥インフルエンザがあって考えさせられた。似たような遺伝子の生きものを同じ場所に詰め込むと弱くなる。元のウイルスはさほど強くなくても、培養槽に放り込まれると強いウイルスが生まれる。 #第2回コロナ禍の食と農

2021-06-04 12:11:06
くうのる @kuunoru

平賀氏>だから変異種の方が怖い。似たような遺伝子のものをモノカルチャーで扱う中で人間は弱ってきている。パンデミックは必然とは言わないにしても、起こっても不思議ではなかった。だからビフォーコロナの時代に戻してもハッピーにはならない。システムチェンジが必要。 #第2回コロナ禍の食と農

2021-06-04 12:11:16
くうのる @kuunoru

平賀氏>システムチェンジとは。新自由主義だけでなく、人類の文明の始まりから、ウイルスとの闘いは始まっていた。対抗にはニューストーリーが必要。気候変動の要因は、自然界と人々の多くを使い切って捨てる資源として搾り取る考え方が引き起こした危機(ナオミ・クライン) #第2回コロナ禍の食と農

2021-06-04 12:11:25
くうのる @kuunoru

平賀氏>資本主義のロジックの帰結。食と農も、人材と技術も、経済も、アプリのバグ修正ではなく、オペレーションシステムの転換が必要という話がされている。海外でグリーン・リカバリーの動きが始まっているのは、原因が同じだという認識があるからだと思われる。 #第2回コロナ禍の食と農

2021-06-04 12:11:36
くうのる @kuunoru

平賀氏>その一つにミュニシパリズムがある。中央に固めすぎてしまったものを小型分散型にする、小農や、地域自治の動き。グローバルな動きは一本でつながる脆弱なシステム。一方で地域に根ざした分散型のネットワークは危機に強いレジリエントなシステム。めざすべき方向。 #第2回コロナ禍の食と農

2021-06-04 12:11:48
くうのる @kuunoru

平賀氏>それを求める一環として小農やアグロエコロジーの見直しが起こっている。食と農だけでなく、それを支える経済システムも地域に根ざした経済にする必要がある。(岡田知弘先生の日本農業新聞2020.5.9の記事を紹介)。 #第2回コロナ禍の食と農

2021-06-04 12:11:56
くうのる @kuunoru

平賀氏>食料や農業を経済社会システムにつなげて考えると、人間らしい働き方や生き方ができないと、まともな食は手に入らない。個人の嗜好や文化だけでは語れない。そもそも経済とは、経世済民、世の中を治め人を幸せにするためのもののはず。 #第2回コロナ禍の食と農

2021-06-04 12:12:07
くうのる @kuunoru

平賀氏>お金だけで価値を計ると命と経済が対立概念になるが、「命か経済か」ではなく「命のための経済」を取り戻すことが大切。本来の自然の恵みである農と、生命の糧である食と、それを支える地域経済社会を取り戻すきっかけに、このパンデミックがなればと願っている。 #第2回コロナ禍の食と農

2021-06-04 12:12:15
くうのる @kuunoru

平賀氏>こんなことを考えていたときちょうど「人新世の資本論」が出版された。お金に換算して売って儲けるための商品、いわば「交換価値」を追い求めてきたのがこれまでの「強い農業」や「付加価値を求める農業」だったと思う。 #第2回コロナ禍の食と農

2021-06-04 12:12:26
くうのる @kuunoru

平賀氏>そうではなく、命の糧としての食べもの、生きていくためのモノやサービスを見直す、お金に換えられない価値、「使用価値」を見直すことでシステムチェンジを進めていけると思う。お金に換えられないものとはたとえば自分で作物を育てたり料理したりするスキル。 #第2回コロナ禍の食と農

2021-06-04 12:12:34
くうのる @kuunoru

平賀氏>人とつながるスキル、フェイクニュースに流されないスキル、ネットワーク、そういうものを使って生きていく術を見直す、それがシステムチェンジにつながるのではないかと思う。 #第2回コロナ禍の食と農

2021-06-04 12:12:43
くうのる @kuunoru

平賀氏>以上、食料、農業と言っても、動物工場のような現在の食料システムは地球を壊すかもしれないが、地域に根ざした仕組みにシステムチェンジしていけばいいのではと考えている。 #第2回コロナ禍の食と農

2021-06-04 12:12:52
くうのる @kuunoru

平賀氏>最後に、主催者の使い捨て時代を考える会について。こんな考えは新しくなく昔からあった。有機農業運動に関わっている人たちは食べものを育てる、そのための生産者を支える活動をしてきた。お金に換えられない命の糧を育てている生産者を支える、つながる、そんな活動 #第2回コロナ禍の食と農

2021-06-04 12:13:08
くうのる @kuunoru

平賀氏>そういったネットワークを築くことが、今の気候危機やパンデミックを乗り越える社会をつくっていけるのではと考えている。(了) #第2回コロナ禍の食と農

2021-06-04 12:13:18
くうのる @kuunoru

平賀緑さんの講演会「コロナ禍と気候危機を警告に、根本から食・農・経済を考え直す」視聴おわり。これまで持っていた問題意識を見事に裏付けてもらったように思う。スライドの中身等、ここでは紹介しきれなかったことがあるから、後日配信を申し込むことをおすすめ。500円。 #第2回コロナ禍の食と農

2021-06-04 12:13:30
くうのる @kuunoru

申込みは「NPO法人 使い捨て時代を考える会」へ。半世紀前から命のための食を広めてきた実践団体。ただの安全安心のオーガニックでなく、そういった食べものの生産者をしっかり支えて持続可能な体制をつくってきた。特に野菜がおいしいから入会推奨。 tukaisutejidai.com #第2回コロナ禍の食と農 pic.twitter.com/eqom7YomGu

2021-06-04 12:15:47
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