氷室さんに一通の手紙が届いたようです

氷室「おや、この手紙は…?」
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しらたま @froze0

第七話「鬼畜枕」 クールな容姿とは裏腹に熱く優しい心を持ったマネージャー氷室。その手腕からHAYATOは多大なスポンサーを獲得していたが、ライブの失敗からス反感を買うことになる。事務所の下した選択は枕営業。納得できない氷室はHAYATOの身代わりとなり枕営業に赴くのであった。

2011-08-08 15:15:18
@heike183jp

@froze0 マネージャー「見られている…この俺が、HAYATOを差し置いて誰かに見られている?おっとこんな所に手紙が、ま、く…ら?」

2011-08-08 19:19:27
しらたま @froze0

@heike183jp 手紙にはこう書いてある…「やあ、氷室くん。突然だが君には枕営業をしてもらうことになったよ。不審がらなくていいさ。君は選ばれた。最初は戸惑うかも知れないが…まぁ、慣れるだろう。がんばってくれたまえ。 しらた枕」

2011-08-08 19:42:34
@heike183jp

@froze0 そうして私は今、指定されたホテルの前にいる 「ここか…」どうして来てしまったのだろうか、あんな手紙無視してしまえばよかったのに。そんな気持ちとは裏腹に私の足はホテルの中へと進んでいった…

2011-08-08 20:14:57
しらたま @froze0

@heike183jp 部屋には先客が居た。「…来たね、氷室くん」「あなたはT社の社長…!?」「今回の件、わかっているのだろう?」「…っ!…はい…でもあれはたまたまで、HAYATOの実力はこんなも「言い訳はいらないよ。態度で示してくれればいい」「何を…!?」社長は徐に私を押し倒

2011-08-08 20:48:36
@heike183jp

@froze0 「っ!!なにを!やめっ…」「いいのかね、私はHAYATOのスポンサー。私の一存で彼の立場などどうとでもできるのだよ」「…私は、どうすれば」「素直に私の言うことを聞けばいい。さぁ体の力を抜いて」私はこれもHAYATOのためと自分に言い聞かせながらそっと目を閉じた…

2011-08-08 20:57:31
@heike183jp

@froze0 社長の手が私のシャツをまくり上げる「…っ!」「そう、素直に感じていればいい。そうすればHAYATOも…ね」ただ私は目をぎゅっと閉じてこの悪夢のような時間が過ぎ去るのを待った。自分の口から出る聞いたこともないような声に吐き気がした。

2011-08-08 21:44:56
しらたま @froze0

@heike183jp 「ふふっ、やはり私の目に狂いはなかったな」そうマジックミラー越しに呟いたのはしらた枕。しかしこの隠し部屋にはもう一つの影があった。「お前もそう思うだろ…HAYATO?」「…ッ!」「無駄だよ、拘束されたお前には見守ることしかできない。さあ一緒に楽しもうか」

2011-08-08 22:01:58
しらたま @froze0

@sc248 私は枕営業という概念そのものなので人の形を取り枕営業を斡旋したり見守ったりもするし、枕営業の気配があればどんな場所でも現れ干渉することができるのです

2011-08-08 22:10:38
@heike183jp

@froze0 「氷室さん…俺に力がないから!!」「それは違うな」「?」「氷室マネージャーは天性の枕素質を持っている」「枕…素質?」「そう、彼は枕の神様に選ばれたんだよ。枕の神様、そう、しらた枕に選ばれた哀れな神子…」「氷室さん……」

2011-08-08 22:11:31
しらたま @froze0

@heike183jp 「そうこうしているうちにもう終わりの様だね。あの豚も張り切って…ふふっ」「」「言葉も出ないか…誰のせいでこうなったのかよく考えてみるといい…まぁ彼は私に選ばれる運命だったのだけど」「」「君の拘束は解いたから好きにしなさい。じゃあ」しらた枕は消えていった…

2011-08-08 22:40:05
@heike183jp

@froze0 「HAYATOここにいたのか」「!氷室さん」「この間言ってた仕事今日打ち合わせだから」「はい」「じゃあよろしくっ電話だ もしもし」「……」「!!また、例の…はいわかりました」ピッ「氷室さん今の」「?」「またあの社長ですか」「?!」

2011-08-09 02:40:17
しらたま @froze0

@heike183jp 「また、ってどういう…」「知ってるんですよ。氷室さんが枕営業してること」「…!何を言ってるんだHAYATO…」「こんなこともうやめてください!あなたがする必要なんてないんです!」「…」「元はと言えばわt「おー!氷室くんいたいた~」「あなたはY社の社長…?」

2011-08-09 02:57:24
@heike183jp

@froze0 「HAYATOくんの噂は聞いてるよ敏腕マネージャーのおかげかな」「はい氷室さんにはお世話に」「私は少し氷室くんに話があってね、席を外してもらっていいかい?」「っ!俺は…」「HAYATOいいんだ、社長別の部屋が空いているのでそちらへ」「(氷室さんまた俺のせいで…)」

2011-08-09 03:05:31
しらたま @froze0

@heike183jp 「…はい、畏まりました」「氷室くんは物分りがよくて助かるよ」「これも仕事ですから」「仕事…ね…本来ならHAYATOくんの仕事ではないかい?」「…HAYATOにはさせたくないんです」「殊勝だね。私はそんな君を気に入ってるからいいのだが」「…っ!ではまた」

2011-08-09 03:20:38
@heike183jp

@froze0 「ふふっ氷室くんの枕もなかなか育ってきたね…」そう呟いたのはしらた枕だった「枕こそ正義…枕が世界の全て。しかしあのY社の社長も芸がない、そろそろ潮時かな」そしてしらた枕は立ち上がった「ドスコイを超える逸材を造るのはやはり難しいな」

2011-08-09 14:43:25
しらたま @froze0

@heike183jp 打ち合わせ場所でたまたまT社の社長を見かけた。社長は白髪で長身、目を引くような美男と話している。彼は見目は麗しいが表情があまりなく声がドスコイだった。二人は少し話をすると何処かへ行ってしまったようだ…彼は誰なのだろうか?まあいい、取り合えず仕事に戻ろう

2011-08-09 15:32:16
@heike183jp

@froze0 初めての枕から数ヶ月経った頃だろうか、その日氷室はとても疲れていた。HAYATOのライブに金髪の男が乱入してライブがめちゃくちゃになってしまいその事後処理に追われていたのだ。しかも今日は夜にK社の社長との枕がある。氷室は深いため息をついた。

2011-08-09 15:54:28
しらたま @froze0

@heike183jp HAYATOの事が心配だがそれ以上に仕事が忙しく話し合うことができなかった。そして刻一刻とK社の社長との約束の時間が迫っている。仕方ない、ホテルに向かおう…せめてHAYATOに声をかけようと思ったのだが楽屋にはいないし荷物もない。もう帰ってしまったのか…

2011-08-09 16:11:23
@heike183jp

@froze0 「いけない、もうこんな時間だ」HAYATOには後で電話をして今は早くホテルへ行かなければ。急いで廊下を歩いていると前を見ていなかったせいか人とぶつかってしまった。「っ、すみま…!!」目の前にいたのはあの白い髪の美しい青年だった。氷室はその美貌に目を奪われていた

2011-08-09 16:25:07
しらたま @froze0

@heike183jp 「あなたは行かなくていい」青年は一言言うと立ち去ってしまった。どういう意味だ?呆然としていたが着信音で我に返る。着信は…K社の社長だ。「はい、氷室です」「ああ、私だがいきなりですまない、今日の約束は無しにしてほしい」「え?」「大事な用事が入ってしまってね」

2011-08-09 16:42:22
@heike183jp

@froze0 「はい、はいわかりました」ピッ 氷室は電話を切ると先程の青年が消えていったほうを見つめた「彼は一体……」氷室の頭にはその大事な用事にあの青年が関わっているのではないかと直感めいた考えが浮かんでいた「あっちはホテルの方向だな…」氷室は青年の後を追うことにした

2011-08-09 16:52:31
しらたま @froze0

@heike183jp どうやら私の感は当たったようでK社の社長と青年が同じ部屋に入っていくのを確認した。しかし、何故?もしや彼も社長に弱みでも握られているのだろうか…「そうではないよ」「!?誰だ!」「彼は私のために枕しているんだ」「質問に答え「君にも素質はあるのに…惜しいね」

2011-08-09 17:30:06
@heike183jp

@froze0 「君は彼を継げる逸材だというのに…実に惜しい」「お前は!一体誰なんだ?!」「枕の神様…人は私をそう呼ぶ」「!!!俺に手紙を送ってきたのは…」「そう私だ。私は可能性ある者への枕サポートをしていてね」「…なぜ」「?」「なぜ枕なんてことをさせるんだ!!!」

2011-08-09 21:08:24
しらたま @froze0

@heike183jp 「させたいから」「…!?そんなことで…」「君はそう思うかも知れないけど私には譲れない大切な理由なんだ。しかし…彼は君の枕をやめさせたいんだね…瞬兄がそう願うならそれでもいいか」「…(瞬兄?)」「私はどこにでもいるからね、枕がしたくなったら呼びなさい」

2011-08-09 23:09:04