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将棋用語解説(将棋棋士 糸谷哲郎編)

五十音順にまとめました 将棋用語解説(将棋女流棋士 山口絵美菜編)はこちら→https://togetter.com/li/1730998
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チーム糸谷 @abT_itodani

家に居るとどうしても呟くことが少なくなってまいります。そこで、皆様から将棋の解説などで良く分からない単語を募らせて頂こうと思います。 リプライなどで分からない単語を頂いた中から選び、説明を載せてコンテンツ力増強を計りたいと思っております。例を続けます。(糸谷)

2021-06-13 21:12:49
チーム糸谷 @abT_itodani

ご負担をお掛けして申し訳ありませんが、 #将棋用語質問 などでリプライ頂けますと、糸谷が見逃しにくくなります。もちろんなくても可能な限り見させて頂くようにいたします。(糸谷)

2021-06-14 16:39:27

あ行①(相掛かり|挨拶|味がいい|預ける|綾|謝る|忙しい|一字駒|一局|一手一手|一手ばったり|嫌味)

チーム糸谷 @abT_itodani

相掛かり【あいがかり】 昔は2筋と8筋を突き合い、お互いに飛車先を切りあう展開の将棋を指したが、今は▲2六歩△8四歩▲2五歩△8五歩▲7八金△3二金の出だしなら大抵相掛かりと呼称されている気がする。 飛車先の歩の交換が必須ではなくなったんですね。 (糸谷)

2021-06-14 16:52:41
チーム糸谷 @abT_itodani

挨拶【あいさつ】 戦いにならなさそうな場所の初期配置の歩を一つずつ付き合うことを指す。主に端歩の突き合いなどに使われる。同じ端歩だが、税金と言われた場合片方だけが突く必要があることが多い。 (糸谷)

2021-06-14 16:55:57
チーム糸谷 @abT_itodani

味がいい【あじがいい】 ある手が複数の狙いを持っており、また後々の局面でも効いてきそうな場合に「味がいい手」のように使われる。 例えば桂馬を跳ねることによって飛車の利きを通しつつ、その桂馬が何かの駒を次に取れる状態になるなど。 (糸谷)

2021-06-13 21:53:15
チーム糸谷 @abT_itodani

預ける【あずける】 相手に決定権を渡すこと。「下駄を~」の用法の場合終盤で決定権を渡すこと、「局面を~」の場合中盤のどちらが攻めるかの決定権を渡すことを指す。 用例:「仕掛けが難しいので、相手に局面を預けて様子をうかがう」 (糸谷))

2021-07-05 15:52:08
チーム糸谷 @abT_itodani

綾【あや】 悪い局面を複雑にし、勝敗の行方が混沌とした局面にすること。もしくは良くわからない状況そのもの。 用例:「綾をつける」 悪い局面でも混沌とさせる手を指す。    「綾がついた」 局面が複雑になり、勝敗の行方が分からなくなった。 (糸谷)

2021-06-14 12:12:22
チーム糸谷 @abT_itodani

謝る【あやまる】 相手の攻めに屈して受けること。 現代将棋では多くの場合相手の歩が6段目まで伸びてきてしまった場合に8段目に歩を打って受ける場合に使う。(先手の場合) 用例:「端を謝る」 端攻めを受けずに取り込まれたとき、香車の上に歩を打って攻めを止めること。 (糸谷)

2021-06-14 12:14:28
チーム糸谷 @abT_itodani

忙しい【いそがしい】 相手の厳しい手や構想が見えているため、自分の手番でどうにかしなければならないと焦らされている状況。 用例:「桂取りを見せられていて忙しい」 (糸谷)

2021-06-19 11:58:24
チーム糸谷 @abT_itodani

一字駒【いちじごま】 主に盤上の映像を流す場合に使用される、駒の略称一字のみを記している駒。普段の棋士の対局では正式名称二字が記されている駒が使われることが多い。 中継アプリなども一字で記されているため、こちらの方が直感的に分かりやすい方も多いだろう。 (糸谷)

2021-06-22 17:21:16
チーム糸谷 @abT_itodani

一局【いっきょく】 これも一局、あれも一局。「難しい将棋」などとも近い意味だが、基本的には形勢が不明の将棋を指す。感想戦などで使う場合、本譜と離れてきたという意味も含んでいる気がする。 用例:「仕掛けずに穴熊に囲うのも一局ですね」 (糸谷)

2021-06-15 12:36:40
チーム糸谷 @abT_itodani

一手一手【いっていって】 一手一手の寄りとも。一手受けても一手攻められたならば段々と受けが無くなっていくため、もうひっくり返すことが難しい状況。 用例:「まだ詰みはありませんが一手一手なので、投了もやむなし」 (糸谷)

2021-06-16 22:35:10
チーム糸谷 @abT_itodani

一手ばったり【いってばったり】 一手で急に負けにしてしまうこと。それまでは互角もしくは難しい勝負だった時に使われる。 そのまま詰んでしまった場合は頓死【とんし】を使うことが多い。 (糸谷)

2021-06-14 21:44:05
チーム糸谷 @abT_itodani

嫌味【いやみ】 直接的に厳しいと言うわけではないが、手または駒があればある部分から攻められるような状況。また、そうした状況にする手。 攻め味【せめあじ】など、味が付いてくる将棋用語は多い。 用例:「歩を垂らして嫌味をつけておくのが筋ですね」 (糸谷)

2021-06-16 22:41:26

あ行②(裏切る|うるさい攻め|王手〇取り|お洒落な手|おまじない|恩返し)

チーム糸谷 @abT_itodani

裏切る【うらぎる】 自分の駒が玉の脱出に邪魔な駒になったり、あるいは働きを期待した駒が余り働かないことを指す。 用例:「この桂に裏切られたね」 (糸谷)

2021-06-17 22:31:32
チーム糸谷 @abT_itodani

うるさい攻め【うるさいせめ】 簡単に受けられるわけではない、切れにくい攻め。うるさい単独で使う場合もある。 用例:「この端攻めは非常にうるさい」 (糸谷)

2021-06-14 21:28:23
チーム糸谷 @abT_itodani

王手○取り【おうて○とり】 ○には駒の前が入る。王手しながら○の駒も取れる形になることで、○を取ることを確定させる。王手○だけでも通じる。(王手飛車、王手角) (糸谷)

2021-06-15 20:51:36
チーム糸谷 @abT_itodani

お洒落な手【おしゃれなて】 気付きにくく、なおかつ駒の働きを良くしたり、受けにも攻めにも役立つなど良さそうに見える手のことを指す。 余談ながら解説で使われる場合対局者のイメージによってもお洒落と使われるかどうかは変わってくる気がします。※筆者の体感 (糸谷)

2021-06-13 22:54:14
チーム糸谷 @abT_itodani

おまじない【おまじない】 効果があるかどうか分からないけれどとりあえずやっておいた方が得な気がする手。端歩の突き捨てや叩きなどでとりあえず敵陣を乱すときなどに使われる。 (糸谷)

2021-06-14 16:44:51
チーム糸谷 @abT_itodani

恩返し【おんがえし】 ①弟子が師匠に公式戦で勝つこと。もしくは奨励会にいた際の幹事に勝つことも意味することがある。師匠から受けた恩は、強くなって師匠を超えることで返せるという考え方。 ②最近では、弟子が師匠に公式戦で負けることこそが真の恩返しだという冗談もある。 (糸谷)

2021-06-23 17:58:28

か行①(格調高い手|がっぷり四つ|壁銀|痒い手|辛い手|関防印|キズ|逆王手|キャンセル待ち|切る|棋理|銀冠の小部屋)

チーム糸谷 @abT_itodani

格調高い手【かくちょうたかいて】 正当派の、本筋の、もしくは相手の攻めを堂々と受けて立つような手。いわゆる「筋が良い手」の発展形ではないか。「爽やか」に似て好手とは限らないが、そういった手が指せるというだけで実力の証とも言える。 (糸谷)

2021-06-14 21:18:27
チーム糸谷 @abT_itodani

がっぷり四つ【がっぷりよっつ】 おそらく相撲用語。 将棋の場合、両者ともに十分な陣形を築き上げ堂々と攻め合う場合などに使用される。 ※筆者の体感 相銀冠穴熊(BIG4)などの場合に使用される場合が多い。 (糸谷)

2021-06-14 12:20:10
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