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将棋用語解説(将棋棋士 糸谷哲郎編)

五十音順にまとめました 将棋用語解説(将棋女流棋士 山口絵美菜編)はこちら→https://togetter.com/li/1730998
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チーム糸谷 @abT_itodani

壁銀【かべぎん】 銀が壁になって玉や他の駒の逃走を出来なくしていることが原義だが、単に22銀32金の形や88銀78金の形のことを指すこともある。悪形の代表格。 用例:「相手の壁銀は相手にせず、逆側から攻める」 (糸谷)

2021-07-05 15:54:12
チーム糸谷 @abT_itodani

痒い手【かゆいて】 痛い手ほど厳しくはない、しかし無視できるほどでもない手。さらに下に「くすぐったい手」などもある。 (糸谷)

2021-06-14 21:25:40
チーム糸谷 @abT_itodani

辛い手【からいて】 優勢かつ勝ち方がいくつかある局面で、攻め合いを行っても勝てそうなところをあえて受けに回る、もしくは相手の攻めを切らせて慎重に勝つことを目指す手。 類義語として「友達を無くす手」や「手堅い」などが良く使用される。 (糸谷)

2021-06-13 22:18:09
チーム糸谷 @abT_itodani

関防印【かんぼういん】 棋士の色紙や扇子の右上に押してある小さい印。 各自好きな言葉を選び押すことが多い。 ちなみに糸谷のものは「回天回運」です。

2021-06-13 21:16:40
チーム糸谷 @abT_itodani

キズ【きず】 ①現時点で攻められてはいないが、桂馬を入手されると両取りが掛かる形など、将来的な不安を残している形。 ②詰将棋において、作品としては完成しているものの、変化同手数や非限定の駒打ちなど少し完成度が下がる変化。 (糸谷)

2021-07-01 19:03:46
チーム糸谷 @abT_itodani

逆王手【ぎゃくおうて】 相手からの王手に対して玉を逃がす・受ける一手がそのまま相手の王への王手になること。お互いの王が接近していると出やすいが、実戦ではそこまで出現率は高くない。 (糸谷)

2021-06-14 21:30:55
チーム糸谷 @abT_itodani

キャンセル待ち【きゃんせるまち】 その時点では詰まない、あるいは攻めに駒もしくは手数が足りないが、相手に攻められるうちに駒が足りる、あるいは手数をかければ、詰みや立派な攻めに繋がるようにしておくこと。 (糸谷)

2021-06-15 17:34:08
チーム糸谷 @abT_itodani

棋理【きり】 将棋理論。駒得している方がいい、手は得したほうがいい、駒の働きは良くした方がいいなど将棋を理解する大本となる理論。 用例:「一手損角換わりは棋理に反している」 (糸谷)

2021-06-14 22:41:10
チーム糸谷 @abT_itodani

切る【きる】  飛車や角といった大駒を、相手のより価値の低い駒と攻めるために交換すること。また、その手。二枚落ちでは角切りがうまいタイミングで出来るかどうかが重要。 用例:「この角切りは俊敏な攻めだ」 (糸谷)

2021-06-17 15:11:30
チーム糸谷 @abT_itodani

銀冠の小部屋【ぎんかんむり(ぎんかん)のこべや】 銀冠における冠となっている銀の隣の端の地点を指す。先手振り飛車銀冠だと1七の地点である。玉の隣の金が健在な場合、ここに逃げ込むことによって一手稼げるケースが存在する。 (糸谷)

2021-06-15 23:11:18

か行②(空中戦|位|桂馬のふんどし|考慮時間|コクのある|コビン|駒得|駒の並べ方)

チーム糸谷 @abT_itodani

空中戦【くうちゅうせん】 飛車、角、桂馬と言った飛び道具が主力となる戦い。特に横歩取りや相掛かりの乱戦を指して言われることが多い。 (糸谷)

2021-06-17 12:17:29
チーム糸谷 @abT_itodani

位【くらい】 「位を取る」という形で、五段目に歩が伸びることを指す。飛車先である2筋と8筋には歩が伸びることの方が多いためあまり使われない。戦形としては玉頭位取りなど。 用例:「5筋の位を取る」 (糸谷)

2021-06-15 12:08:20
チーム糸谷 @abT_itodani

桂馬のふんどし【けいまのふんどし】 単にふんどしとも。持ち駒の桂馬を打って相手の駒に両取りをかけることを指す。打った後はふんどしの桂と言われることもある。 (糸谷)

2021-06-14 21:47:30
チーム糸谷 @abT_itodani

考慮時間【こうりょじかん】 主に早指し棋戦で見られる、秒読みになってから使える時間。秒読みの時間を考慮時間の回数に応じて何回か延長することが出来、一度考慮時間に入ればその時点で一回を消費することとなる。連続使用も可。筆者の体感では普通の持ち時間より早く過ぎていく。 (糸谷)

2021-06-16 12:06:59
チーム糸谷 @abT_itodani

コクのある【こくのある】 将棋に対して使われる場合、含蓄深い、お互いに隅々まで思考が行き渡っているような将棋を指す。 手に対して使われる場合、その手が複数の意味を持ち、スルメのように考えれば考えるほど豊饒な意味が溢れ出てくる手を指す。 (糸谷)

2021-06-20 11:14:45
チーム糸谷 @abT_itodani

コビン【こびん】 ある駒の斜め上地点。 ただし現代将棋界ではほとんどの場合28や88(先手の場合)にいる玉に対して36や76の地点から37や77を攻撃しようとする場合に、コビン攻めなどという用法で使われる。 用例-「美濃囲いはコビンが弱点」 (糸谷)

2021-06-13 21:31:29
チーム糸谷 @abT_itodani

駒得【こまどく】 駒を得すること。ただで駒を貰っている場合は簡単だが、交換の場合感覚が違うことも。 筆者の感覚だと角と銀桂では銀桂の方が得、飛車と銀桂なら飛車の方が得。三枚以上だとさらに分からなくなる。また、歩の枚数差だけの場合は歩得【ふどく】と呼ばれる。 (糸谷)

2021-06-14 21:50:34
チーム糸谷 @abT_itodani

駒の並べ方【こまのならべかた】 大橋流、伊藤流などが並べ方の代表例として挙げられるが、現代では玉を始めに置く以外特に規定はない。 駒の揃え方も同じで、中央に置く、線に合わせて下げるなどなど棋士によっても異なっている。概ね教えてもらった人のやり方を継承する場合が多い。 (糸谷)

2021-06-13 22:21:24

さ行①(指し過ぎ|捌き|爽やか|実戦的|手裏剣|準王手〇取り|〇〇の親戚)

チーム糸谷 @abT_itodani

指し過ぎ【さしすぎ】 攻めすぎもしくは形をよくしようとし過ぎてかえって形勢を損ねてしまうこと。類語として「手が過ぎる」「やりすぎ」などがある。 用例:「穴熊に組んだのは指し過ぎだったか」 (糸谷)

2021-06-19 13:30:17
チーム糸谷 @abT_itodani

捌き【さばき】 駒が、成り込む、交換するなどによって働きの良い駒になる、もしくは相手の駒や手数と交換になること。特に振り飛車の場合に多く使われる。働きの悪い駒が相手によって取られて、結果として一手使わせる場合などにも使うことがある。 用例:「捌きのアーティスト」 (糸谷)

2021-06-13 22:00:16
チーム糸谷 @abT_itodani

爽やか【さわやか】 受けも攻めも色々ありそうな場面で攻め合いに赴くこと。爽やかに勝つ場合も爽やかに負ける場合もある。 フリースタイルの構成員には余り縁の無い言葉。 (失礼) (糸谷)

2021-06-14 16:59:21
チーム糸谷 @abT_itodani

実戦的【じっせんてき】 (もっと理論的には良い手があるかもしれないが)相手の玉を薄くする、自分の玉を補強する、駒得を優先するなど人間にとって分かりやすい手のことを指す。最近は評価値が良くなるわけではないが、人間の直感に反しない手にも使われる。 (糸谷)

2021-06-21 11:43:09
チーム糸谷 @abT_itodani

手裏剣【しゅりけん】 手裏剣の歩とも。相手の駒の裏に打つ歩なので手裏剣と呼ばれる。相手の駒(主に金銀)が三段目や四段目に盛り上がってきたときに、二段目などに歩を打って動きを牽制する場合に使われる。近年ではあまり使われない。 (糸谷)

2021-06-16 22:24:07
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