- tiltintninontun
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この構図と流れ、#MeToo もそうなんだろうな。男が被っている被害は男の側で解決しろ、という突き放しで勢力の拡大が止まった。
2021-06-17 07:04:26この私の考察はここがスタートなんですが、映画「CUREキュア」の説明が長くて「いつ本題に入るんだよ!」と不快に思う人が続出するはずなので、ここに持ってきました。
黒沢清監督役所広司主演「CUREキュア」を見まして、多くの考察ページを読みまして、自分なりに思った事を書きます。
2021-06-17 07:08:20萩原聖人演じる犯人は直接人を殺すことはありません。催眠術の達人で会う人会う人に暗示を掛け、その人に殺人を犯させます。
2021-06-17 07:08:25犯人にとってその行為は機械的な善意であり、悪意や名誉欲は一切無いようです。監督は題名を当初「伝道師」とする予定だったとのことで、宗教的善意、無垢な善意のようです。
2021-06-17 07:08:32作品ないだけでなく現実世界でも、何の不満もなく生活している人って、ゼロじゃないでしょうが、そうそういません。みんな何かしら我慢してるし「そんなもんでしょ」と受け入れて生活している。
2021-06-17 07:08:38犯人は話が始まる前にも数件やっていて、話が始まって暗示を掛けられた人の犯行シーンがあるのですが、それらの人の日常生活も犯人と会って暗示を掛けられるシーンもないので詳細はわかりません。刑事である役所広司の状況説明以上のことは見ている人も解りません。
2021-06-17 07:08:44ようやく犯人が人の良い教師に出会い、記憶喪失であること、行く場がないことを知って不憫に思った人の良い教師が家に連れて行って暗示を掛けられるわけですが、
2021-06-17 07:08:50後の警察の捜査で「良い教師として評判」「夫婦仲が良いとして評判」があって人から憎まれる、何かされる理由が見つからないと言われるのですが、話が進むにつれて、
2021-06-17 07:08:56「良い教師」「夫婦仲が良い」と見られることが、周囲から「良い教師であれ」「良い夫婦であれ」という要求にもなっていて、当の夫もその評判・要求を受け入れつつ、(でも現実はなぁ、生活してるとなぁ)という要素はあるわけで、(でも、まぁ、)と日常生活を送っていたところに犯人が
2021-06-17 07:09:01「そんな我慢する必要、あります?苦しくないですか?」てなことを囁いて、夫の心にその言葉が染み込んでしまい、妻を殺してしまうのです。
2021-06-17 07:09:06次に犯人に会うのは交番の警官。世間的には「人間味あふれる昔気質のおやっさん」てポジションなのですが、同じ交番勤務の後輩警官からポツポツと「規則から外れてますよ」と言われる毎日で、いつもはそれを聞いても「うん」と流すけど犯人に言われて後輩を射殺する。
2021-06-17 07:09:12犯人はそんな感じで〝犯行〟を繰り返すのですが、直接手を掛けることはありません。会う人の心に染み込む言葉を吹き込み、〝我慢〟させなくする。心の箍(たが)を外して〝解放〟するんです。100%善意なので殺される人にもネガティブなことは一切思いません。
2021-06-17 07:09:19役所広司演じる刑事もとうとう萩原聖人に会うのですが、法的には何もしてませんし、萩原聖人は記憶喪失であり短期記憶もおぼろげで道義的にもどうしようもない、それでも医者、看護師、見張りの警官などは萩原聖人に会わないといけないので、いろいろ危険なんですが、
2021-06-17 07:09:25でこのまとめ冒頭に続きます。
以下は映画に直接関係ないです。映画を見て思い出したこと。
紙に円を描いて真ん中に点を打つ、普通人はその点を個と思いがちだけどこれはヨーロッパの思想で、日本で個とは、円のほうから内側に
2021-06-17 07:25:49あなたは○○ですよ、あなたは△△ですよ、あなたは××ですよ、と無数の矢印が延ばされていて、肝心の中心は空欄である、
2021-06-17 07:25:54円の真ん中が点なのはキリスト教圏で、人はその孤独に耐えられないから隣に神様を必要とする、てなことを書いていました。
2021-06-17 07:26:18