1969年偶然のシャッフルビート「雨にぬれても」とビートルズ「サムシング」~高橋健太郎氏とミヤザキタカシ氏の対話より
B・J・トーマスの「Raindrops Keep Fallin' on My Head」の方が売れたのは、アメリカ人のスロー・シャッフル好きゆえか。
2021-05-01 18:09:42この2曲がほぼ同時にリリースされたのが、ポップス史上にも稀な凄い偶然だったというのは、「Something」を「Raindrops Keep Fallin' on My Head」と同じように、ウクレレでシャッフルにして演ってみると解ります。
2021-05-01 18:13:44おんなじなんですよ。 I → Imaj7 → I7 → IV のコード進行で。 この進行の代表曲は「サムシング」と「雨にぬれても」です。
2021-05-01 18:15:46実演してくれている人もいます。 「Something」のウクレレ・カバー。 youtube.com/watch?v=5b_kvE…
2021-05-01 18:16:49ポールのウクレレに合わせて、「Raindrops Keep Fallin' on My Head」とも歌えちゃいます。
2021-05-01 18:20:01「Something」をあえてシャッフルにして、ウクレレでカヴァーするって、どう考えても、ポールの頭の中には「Raindrops Keep Fallin' on My Head」がありますよね。
2021-05-01 18:21:18たぶん、1969年のリリース当時、ビートルズの中でもバカラックの新しいのと同じじゃん!て騒ぎになってたんじゃないかな。
2021-05-01 18:26:05健太郎氏の「雨に濡れても」「サムシング」のコード進行、同時シンクロ現象!凄い発見。 書いちゃう、連載で。 ちょうどバカラックについて書いていたので。
2021-05-01 21:56:22「サムシング」はテンションコードの動きとメロディが重なる(ド〜シ〜シ♭)、一方バカラック曲は(テンションコードのノートではなく) 三度のメロディ中心の動き(テンションコードの役割は)メロディを引き立てる。 どちらも大好きだけど、メロディがコードをなぞりではないバカラックの上手ぶり。 twitter.com/kentarotakahas…
2021-05-01 22:01:00ジョージはギターで「I → Imaj7 → I7 → IV」と弾きながら、そのテンションノートをそのままメロディにしているのですが、バカラックは(おそらく)思いついた Aメロが(上記の進行)を呼んでいる、パターンか、と。それがつまり”天才の所業”思いつきがコード進行を呼ぶ。
2021-05-01 22:04:20「雨に濡れても」 Raindrops keep falling on my head And just like the guy whose feet are ”too big for his ” bed。 歌詞の「 too big for his 」ここのコードとメロディね。 メロディの(ラ)がB♭M7のテンションノートである心地よさ。これぞ、です。 youtu.be/mFvqHri0SZI
2021-05-01 22:14:02ピアノ弾いていたりコード進行の勉強していると メジャー7の響きってステキ&きれいなので そこから曲を作りたくなるし、思わず「使ってしまいました!」みたいなことも多いのですが(主要3和音の上にキイノートの半音下げを加えるコードね。ポールの「マイラブ」のど頭がそのコードです。)〜
2021-05-01 22:19:03それを使うだけで、曲中に入れるだけで「なんか曲ができる!メロディが思いつく!」雰囲気になるのですが、「雨に濡れても」の場合は”思いついたメロディにコードを当てたらいい感じにメジャー7の音が入ってた”んですね。だから「このメロ使える!」と思うわけです、後に。
2021-05-01 22:23:21「思いつきのメロディに お墨付きを(自ら)与えるのがコード進行である」 これがポール流、研究の中心テーマでございやす。 連載で説明します。
2021-05-01 22:27:59コード進行がすごいから曲がいいのではなく、 メロディがそのコード進行を(呼んでいる状態)、その有様が凄いのです。なんというか、生まれつきのカリスマみたいな。
2021-05-01 22:30:17カリスマの条件を備えて生まれてきた赤ちゃん。カリスマ条件は後付けであった。 「あの子、生まれたての泣き声がすでに低音で落ち着くのよ、乳あげていてもなんか説得力あったのよね〜。乳あげているというよりあげさせられているような気分になるの」みたいな、 そんな話聞いたことないけど。
2021-05-01 22:34:50世の凡人は「カリスマになろう!」として その条件を勉強したりして体得するが そんな「生まれつきカリスマだった赤ちゃん」 には敵わんのよ。 良いメロディとはそういう状態を指すのである。
2021-05-01 22:36:41そうなんですよ! ビートルズ弾き語る友人見て、「サムシング」のコード進行は知ってたけれど、「雨にぬれても」も同じだと知った時の驚き! ミ、ミミファミレドミってメロディーあっても、オレはぼ〜っとCのコード弾き続けてるだけだろう。でも、こう動くからバカラックの響きになるんだ!と。 twitter.com/TakashiMiya/st…
2021-05-02 03:08:51そうそう、そこ! 「雨にぬれても」の7thコードはメロディー含めると13thになってるんですよね。ジョージの「サムシング」はそこでコードに示された7thの音を歌う。でも、バカラックは7thコード当てながら、メロディーは6thを取る。なので、ダイアトニックから外れない。 twitter.com/TakashiMiya/st…
2021-05-02 03:24:51あと、四つ目のIVのコードはメロディーはアタマからmaj7を取る。でも、ウクレレだから楽器にはmaj7のテンションは入らない。 コードを追って、メロディーが走る訳でもなく、メロディーを追って、コードが付いている訳でもない。ど〜いうこと?と高校生の頃は訳分からなかった。
2021-05-02 03:32:27でも、その「サムシング」〜「雨にぬれても」体験のお陰で、メロディーのうしろには何通りものコード進行を走らせることが可能で、それによって、メロディーにいろんな響きを与えられるし、コード進行に裏メロを語らせることもできる、という理解に達したんだよね。
2021-05-02 03:44:46そうそう、この岡村靖幸「だいすき」カバーなんかもまさに、その発想でやってます。 youtu.be/qWdUarPAojY?t=…
2021-05-02 03:49:08岡村さんのオリジナルはIのコードから始まる下降進行なんだけれど、メロディーだけ取り出したら、IVmaj7→IIIm7→IIm7→IIIm7→IVmaj7→Imaj7でも合うなとギター弾いてて、思った訳です。"いちよん"でやったギター一本バージョンはそれ思いついた時の状態。
2021-05-02 03:53:46で、このコード進行を鍵盤打ち込みにして、ハウス的な四つ打ちに乗せたら、とトラック作っていったのがコレでした。 youtube.com/watch?v=ij61mI…
2021-05-02 03:57:35IVmaj7→IIIm7→IIm7→IIIm7のローラ・ニーロ進行(と僕が勝手に呼んでいる)は、Iのコードから始まる曲に当てても使えることが多い。そういうのも、「雨にぬれても」ショックからコードのこと考え出して、辿り着いたことです。
2021-05-02 04:20:57