インフルでは経済を止めないのに、なぜ？

shinshinohara @ShinShinohara

いまだに、新型コロナはインフルと何が違うのか、インフルで経済活動を止めたことがないなら、新型コロナでも経済活動を止める必要はないじゃないか、という意見が根強い。ちょっとその点について、なるべくわかりやすい解説を試みたい。

shinshinohara @ShinShinohara

新型コロナとインフルを比べると、 ・新型コロナは感染力が強く、対策が困難 ・医療システムを崩壊させる程度には致死率が高い という、絶妙な性質がある。この絶妙な性質のせいで、インフルとは微妙に異なり、理解のされづらい「脅威」となっているように思われる。

shinshinohara @ShinShinohara

インフルは、医療現場での感染対策は比較的容易であるらしい。だからインフルの感染者がいても、他の患者に移さないようにする工夫は可能なのだという。これは、インフルが湿度に弱く、比較的速やかに不活性化するという弱点を備えているからだろう。

shinshinohara @ShinShinohara

ところが新型コロナは、湿度が高くても気温が高くてもなかなか不活性化しにくく、しかも感染力が高いらしい。このため、テレビで放映されるような徹底した感染対策を取らないと、他の患者にうつしてしまう。インフルとの決定的な違いは、感染力の強さ。

shinshinohara @ShinShinohara

そして、新型コロナの致死率は確かにそんなに高くはないのだけれど、手術をする必要があるような基礎疾患を抱えている人への致死率は結構高い。なのに、感染を抑えることが難しいほど感染力が高い。このため、医療システムが対策のために非常に疲弊する。

shinshinohara @ShinShinohara

新型コロナは、そういう意味で、非常にいやらしい性質を備えているといえる。医療システムを崩壊させる程度の致死率を示し、かつ感染力が強いという、実に理解しにくい、絶妙な性質を備えている。インフルと同一視できないのは、そのためのようだ。