kawaitoshio archive 2016

川井俊夫 @toshiokawai1122

また最近これやってなかったわ。珍しく集中している。

川井俊夫 @toshiokawai1122

タフでハードな主人公が権力者や田舎者やゾンビと戦いながら結局は敵を皆殺しにして最後に舞台となった村をコンクリートで真っ平らに埋め、そこに公衆便所をおっ建てて中で糞をしながら「やっぱり世界はクソったれだ。死ね！」て叫ぶ小説を800枚も書いてしまった。最高に面白い。

川井俊夫 @toshiokawai1122

いろいろお気に入りのシーンはあるんだけどさ、主人公が終わりのない戦いに疲れて、もう俺は嫌だ、とっとと目を瞑り、酒を飲んで眠り、何もかも忘れてしまいたいってへばっていると、遠くに住んでいる恋人が電話で励ますんだ。

川井俊夫 @toshiokawai1122

目を閉じてはダメ、耳を塞がないで、この狂った世界であなただけが、たった一人、本当の人生を生きている！ 私はあなたより高潔な人を知らないわ。あなたは私の誇りよ。そんでまた主人公が元気になって百姓とかゾンビとか魔法使いを殺すんだ。毎回「ぶっ殺してやる！」って叫びながらゲンコツで。

川井俊夫 @toshiokawai1122

我ながら最高傑作だと思って、妻に少し見せて、これはたぶん俺は天才だから、群像の新人賞とかも取れるぜ、やっぱり会社なんか辞めて正解だよ、と自信満々にうそぶいたら、もうお金のことはいいわ、あなたの好きにして、でもちゃんと毎日お薬は飲んでね、と優しく言われ今一人で車の中でこれ書いてる。

Ｔ @texa3

@toshiokawai1122 猫は出てくるの

川井俊夫 @toshiokawai1122

@texa3 そういや猫出すの忘れたわ。アライグマは出てくる。

川井俊夫 @toshiokawai1122

読んでいて息が詰まるような文章というのがあって、俺にとってのそれは三島由紀夫みたいな感じだ。難しい漢字がたくさん書いてあって、もうぎゅうぎゅうにいろんな言葉にいろんな意味が詰まっていて、憶測もさせないし、一行読むだけでウンザリしてしまう。せいぜい一日に2ページが限界だ。

川井俊夫 @toshiokawai1122

セリーヌも同じように息苦しいタイプだと思われがちだが、少なくとも俺には奴の文章の方がずっと読みやすい。「前略)たちまち白人の本性はむきだしだ。いわば波が引くとたちまちさらけ出される、楽しい海岸の姿、真実の姿だ、臭気を発するよどんだ沼、蟹、死体、糞。」といった具合に。

川井俊夫 @toshiokawai1122

たぶん俺は日本語の熟語が苦手なんだな。青いは青いでいいんだ。すごく青いとか、ちょっと青いとか、青っぽいとか、そんなのでいい。あんまり正確に生きていないんだ。紺碧だ！ なんて思うことはない。こいつは、青いな。そんな感じの色に見える。そういう具合にしか生きていない。

川井俊夫 @toshiokawai1122

先日もおまえコレ1ページに6回も糞って単語が出てくるじゃねえか。他に言いようはないのか？と指摘されたが、人の思惑も糞、臆病さも糞、神も糞、そいつの嫌がらせの原罪も糞、群れの構造も糞、肥溜の中身はもちろん糞、とそんなふうにしか感じられないんだから、他に何にも言いようなんてない。

川井俊夫 @toshiokawai1122

そりゃあ他の言い方だって知らないわけじゃないが、そいつに何の意味があるんだ？ 俺がそいつを糞だと確信する。こいつはとんでもない糞だ。「具体的には？どんな色や形のウンコっぽいんですか？」どう答えろっていうんだ？ 俺にとっての糞が、お前にとって何なのか、俺が知るわけねえだろ。

川井俊夫 @toshiokawai1122

というわけでまた小説を書こう。俺には他にやることがないわけじゃないだろうが、意味のありそうなことは他にない。真っ暗闇の中で一人六甲山の山頂に立つ。最高に気味が悪い。すぐそばに雨乞いをするために作られた謎のスペースがある。大昔のやつだ。やっぱり人間てやつはイカレてると思う。

川井俊夫 @toshiokawai1122

などと言いつつ、うちは嫁の家は金持ちだからまあ嫁や子供のことは無責任に放り出しておくとして、俺も最低限メシ代とガソリン代くらいは必要だよなと思って最近家探しをして売れそうなものを探していたら、べつに売れないけど古い本がたくさん出てきてな。

川井俊夫 @toshiokawai1122

俺は俳句は全然わからんが、前の主人は俳句が好きだってみたいでな。甲州の生まれだし、飯田蛇笏に弟子入りして、ずいぶん親しくしていたみたいだ。家にもよく出入りして、葬式のときには息子もきてくれた。そんな手紙やら、送られてきたものやらがたくさんあったから、その句集というのを見てみた。

川井俊夫 @toshiokawai1122

この飯田蛇笏というジジイはなかなかクールだ。けっこういい句があった。気合いの入った本物の詩だ。なんでも勉強になるもんだな。今日はそいつを持って山の中で朝までお勉強だ。近くに座頭谷ってやつがある。夜は不気味な谷底の河原だ。そこでお勉強をしながら、ゾンビを殴り殺す小説を書こう。

川井俊夫 @toshiokawai1122

気分転換にまた古書あさりをする。堀口大学の月下の一群はまあ今さら感はあるけど装丁がいいんだよな。俺のは昭和55年復刻版だけど、やはりいい本だと思うわ。 pic.twitter.com/xX10l00JgZ

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川井俊夫 @toshiokawai1122

今日もなかなか調子がいい。今度はサイコ野郎とカルト野郎を殴り殺す話だ。ドグマの塔をぶっ壊す。主人公は一発本気で殴る度に糞が漏れる。すぐにズボンが糞まみれになるから、オムツがないと戦えない。そいつが世界の全部を滅ぼして、たった一人の女を救う。ハードボイルドポエトリーアクションだ。

川井俊夫 @toshiokawai1122

ちょっと気分を盛り上げるために篠山の本家屋敷に行ったきた。やっぱり田舎や山里には何か俺の精神を動かすものがある。もちろん悪い方にな。 pic.twitter.com/te1QG2zqrW

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川井俊夫 @toshiokawai1122

今日は写真付で物語をお届けしよう。まず門の前のドブに蓋がなくて、脇にある勝手口みたいなところからしか無事に中には入れない。 pic.twitter.com/1uojHgw15X

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川井俊夫 @toshiokawai1122

屋敷の玄関もやたらと狭い。引き戸はガタガタだし、開けても俺の肩幅くらいしかない。電気はそこら中断線してるみたいで点くところとそうでないところがある。玄関の土間からしてすでに不気味だ。 pic.twitter.com/wmNSKxFajA

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川井俊夫 @toshiokawai1122

入ってからもいきなりヤバい。触っただけで崩れるような木箱や物入れが散乱しているし、埃じゃなくて砂や塵みたいなやつが積もってる。大昔の薬品や注射器なんかが箱のまま何十個もある。 pic.twitter.com/QL4DkA3rmx

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川井俊夫 @toshiokawai1122

各部屋には謎の骨董品などもあるが、今回は家の中は一応プライバシーに配慮して非公開にしておこう。かなりすごいけどな。 pic.twitter.com/7n4dkaniSy

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