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ぼくスマイベント 「絶海子守孤島SOS」 最終話「はてしない ヒーローのせかい」 #絶海子守孤島SOS pic.twitter.com/I0fUwoQdv7
2021-06-13 20:34:19【これまでのあらすじ】 南の島「デロへ島」に観光にやってくるも、パートナーが全員赤ちゃんになってしまう異常事態に見舞われたスマッシュブラザ─ズ。 なんとかみんなを元に戻す手段を見つけるも、そこに黒幕『炎の王』が現れる。 #絶海子守孤島SOS
2021-06-13 20:35:32「聞こえなかったかい?その赤ん坊をこちらに渡せと言っているんだ」 炎の王──黒いマリ才はベビィクッハ°に鋭い視線を向けています。 「断る…! おまえの目的は何だい!なぜぼっちゃまを… 我らの王を狙うんだ!」 #絶海子守孤島SOS
2021-06-13 20:38:26「まさにそれが理由だよ。そいつは未来の大魔王──僕の最大の敵となる」 pic.twitter.com/pSAhpzdWOL
2021-06-13 20:41:45「僕は、疲れたんだよ」 炎の王は唐突に、そんなことを口にしました。 「いつだって僕はみんなに望まれた『ヒーロー』だった。 いつも誰かが助けを求めてきて、その度に僕は戦って、戦って…── ずっと『ヒーロー』で居続けなくてはいけなくて…」
2021-06-13 20:44:52「君だってそうだろ?クッハ°… 知ってるかい?君はね、大人になったらずっとずっと僕に負け続けるんだよ。 何度も何度も、惨めにね…」 「ぼっちゃま、耳を貸してはいけません!」 「それでも君は絶対に悪さをやめないから… 僕の戦いは、終わらない」
2021-06-13 20:50:04炎の王の両手に、黒い炎が集まっていきます。 「もう疲れた、うんざりなんだ…! 皆の、プレイヤーの…『操り人形(マリオネット)』であり続けるのは!」 大きな黒い炎の玉を、彼は躊躇なく…力メックへ向けて放ちます!
2021-06-13 20:53:50しかし── 「ハッ、何を言い出すかと思えばくだらねェ!いかにも人気者の発想だなァ!」 真紅のマントが、炎の玉をかき消し… 力メックの前には、うろこを片腕に抱えたクル─ルが立っています! 壺お化けも、その巨体で力メックたちをかばいます。 「…で、それが赤ん坊を攫う事となんの関係が?」
2021-06-13 20:57:49「僕は決心したんだ。 僕は僕の物語を…『僕』自身を終わらせる。そのためにはこの世界に、この宇宙に存在する全ての『クッハ°』と『マリ才』を消す必要がある…」 炎の王は力メックを見据えます。 「良い判断だったね?関係ない赤ん坊ばかりが増えたお陰で、そいつを見つけるのに随分手間取ったよ」
2021-06-13 21:01:58「君達だって、解放されたいと思っているんじゃないのかい? ねえ、『僕』」 ファイター一行の中に『マリ才』の姿を見つけて、炎の王は語り掛けます。 「せっかくゲームから抜け出したのに、今度は『パートナー』なんかに縛られて… 結局『戦う道具』のままじゃないか」 #絶海子守孤島SOS
2021-06-13 21:07:34「僕はただ普通の男に戻りたかった。 ヒーローから『解放』されたかった。 …そんな僕に、あの御方は力をくださった! 僕を終わらせるための…闇の力を!」 炎の王が両手を広げると、辺りは黒い炎の壁で包まれてしまいました! #絶海子守孤島SOS
2021-06-13 21:10:49「仲間… 出会い…?」 炎の王が、ふいに頭を押さえました。 何かを思い出しかけているような… twitter.com/AzaNa_bsb/stat…
2021-06-13 21:12:29#絶海_ぼうけん 炎の王の目的。 それは輪廻の如く続く宿命に疲れ、故にその物語を終わらせる事。 それを聞いた面々は──。 「……それでもボク! マリオに会えた事は一生の宝物なんだよ! マリオのお陰で、ボクの仲間以外にもステキな出会いにいっぱい恵まれて……マリオは、そうじゃないの……?」
2021-06-13 21:08:35「やれやれ… あの時の赤ん坊、すっかり拗らせちまいやがってやんの…」 苦々しく笑いながら、壺お化けは炎の王を見上げます。 「ここは…あの島にそっくりだ。 なんだか、感慨深いね…僕はもう覚えていないけれど、あの島で全てが…始まってしまったんだ」
2021-06-13 21:15:21「あの二人だって、あの御方の力で僕が『解放』してやったんだよ? 月の騎士は力も心も強くなる事を望んでた。 花の王は親友に会いたい気持ちを押し殺していた。 …こいつだってね!」
2021-06-13 21:19:38突然、巨大な鉄球のような何かがひゅうと飛んできて… 一行のすぐ前にどすん!と落ちました! 「ほら、『炎の騎士』。彼らが君と遊んでくれるそうだよ。 あいつらは丈夫だから、少し穴が開いたくらいじゃ壊れない。 たくさん遊んでおいでよ」 #絶海子守孤島SOS pic.twitter.com/3IwjLEuu6V
2021-06-13 21:22:44「わ~~い!遊ぼ遊ぼいっぱいあそぼ!」 「くそ、なんだこいつ!」 クル─ルは咄嗟にキャノンを放ちますが、砲弾は炎の騎士のボディにいとも簡単にはね返されてしまいます。
2021-06-13 21:26:01「ぼくってばカチカチでぐさぐさだからだ~~~れも遊んでくれないんだもの! まいにちまいにちぼくは鉄板の上で焼かれてないけど嫌になっちゃうなァ~~~~~~!!!!!」 炎の騎士は攻撃をものともせず、ずんがずんがと歩いてきます。 「あの眼鏡の亀が邪魔をしてくるよ」 「なに~!」
2021-06-13 21:28:40炎の騎士は力メックに狙いをつけ、突進します! しかし… 「おいッ!ビッグ力チ力チ!やめるでちゅ!」 力メックの前に、ベビィクッハ°が立ちはだかりました! 「アイツのめいれいなんかきくな! ほんとの『ほのおのおうさま』はボクでちゅ! おまえはボクのけらいなんでちゅよ!」
2021-06-13 21:32:32「──!クッハ°さま…!?」 炎の騎士の動きが止まります。 「ちッ…」 炎の王はその様子を見て、忌々しげに舌打ちします。 「ボクがいーーーーっぱいあそんでやるでちゅから! 力メックをいじめるのは!やめるでちゅ!」
2021-06-13 21:35:50「クッハ°さ…」 「この…出来損ないめ!」 突然、炎の騎士の身体に、黒い炎が燃え上がります! 「ぎゃっ…あ、あついあついあ゛つ゛い゛!ひえ、え゛ッ…」 砲弾も効かない鋼鉄ボディの炎の騎士でさえも、あの黒い炎に焼かれ苦しんでいます! 「炎の騎士らしく…最後は炎に溶かされ消えるが良い…!」
2021-06-13 21:39:01そのときでした。 「ふやあーーーーーーーーーーッッ!!!!」 うろこが突然、耳をつんざく声で大泣きし始めましたのです! それに驚いた他の赤ちゃんたちも、次々泣き出します。 大泣きが大泣きを誘発し…辺りはたちまち、赤ちゃん大号泣の海へ! #絶海子守孤島SOS
2021-06-13 21:42:59赤ちゃんたちの号泣大合唱が響き渡り…! 「!?」 声の振動で、炎の王が立っていた天井部分ががらがらと崩れ落ちます! 炎の騎士に気を取られていた炎の王は、足を踏み外し…落下!
2021-06-13 21:46:30「よーしよし、ようやくこっち側に来やがったなァ? でかしたぜ地味子」 「ぷゆっ!」 いつの間にか泣き止んでいたうろこが、びしっと親指を立てて見せます。 「さ~て…」 クル─ルは、床からよろりと立ち上がった炎の王に歩み寄り、凶悪なツラでキャノンを構えました。
2021-06-13 21:51:12鰐「全く贅沢なこった。俺達悪党はどうあがいてもお前らみてェにはなれんってのに。 だがヒーロー辞めてェってンなら安心しな! かわいい赤ちゃんたちをいじめて、完璧に悪い大人でちゅよね~~?」 う「たや~~?」 壺「そんな悪い奴はお仕置きしないとっすよね~~?」 う「ふゅ~~~~!!!!」
2021-06-13 21:54:52ふたたび、力メックが呪文を唱え始めました。 彼の魔法が発動するまで、炎の王を止めなければなりません! 炎の王はゆっくりと息を吐き、こちらをじろりと睨みつけました。 「ああ…やっぱり僕はどこまで行っても、戦うしかできないんだね…」 漆黒の炎を両手に宿し… 炎の王が襲いかかってきます!
2021-06-13 21:58:19