- cogito_erogetum
- 78190
- 68
- 31
- 254
、かつては「不仲だったころもあったが」「離婚の話が出た」ものの、晩年夫婦仲はよかったのかと「驚いて」います。桜庭さんは、この母の感慨を「介護中に虐待はなかった」ことの「根拠」として読み取れと抗議されているのでしょう。(続
2021-08-28 15:33:23ただし、この母の感慨が真実であったかどうか、読み手を混乱させる記述がいくつかあります。④(葬儀の前日、母は)「『猫に餌をやるから家に帰る。あなたもホテルに戻ったら?車でホテルに寄って下ろしてあげる』と言う。おどろき、『ここにお父さんを置いていけないよ。自宅ならともかく……。(続
2021-08-28 15:34:01お母さんが戻ってきたら交代してホテルに戻るから』と言うと、母のほうもきょとんとする。母が出ていき、一人になる。」など。 ⑤(②の謝罪を私は)「ぼんやり寄りのポーカーフェイスで黙って聞いていた。内心、(覚えてたのか……)と思った。」(続
2021-08-28 15:34:54と母に「恩讐」をもたしたのは、「私」がいまも鮮明に思い出せるほどの決定的な出来事、それも母が原因の出来事でした。「私」は、赦しを乞う母の言葉を聞くまで、二十年の介護を経ても、恩讐は続いているはずだ思っていました。さらに、他の「家族が解体した理由」や、私と母との不仲をもたらした(続
2021-08-28 15:35:58「七年前に最後に会った時のこと」が、少なくとも今回の帰郷までの不穏な家族のトーンを暗示しているのではないでしょうか。 最後に公正を記すために明確にしておくと、私は桜庭さんとも桜庭さんのお母さんとも会ったことはありません。一方、鴻巣さんとは放送局の番組審議会を通じ、(続
2021-08-28 15:37:01二十年来の知人です。また、現在海外にいるため、『文學界』9月号の完全版は未読です。以上の解釈は、noteへの再録に依拠しています。以上の点が、私の解釈を歪めている、または完全版には記載されているという事実がありましたら、ご指摘いただければ幸いです。(了)
2021-08-28 15:37:53この問題を論じた文章
桜庭一樹と鴻巣友季子のすれ違いについて思ったこと - 朝霧記 asagiri.hatenablog.jp/entry/2021/08/…
2021-08-26 20:08:47桜庭一樹「少女を埋める」論争について|猫 @nekodandism #note note.com/nekodandism/n/…
2021-08-27 12:06:51悲劇的喜劇を眺める|はんぺん @aristo2728 #note note.com/hnpnnote/n/n47… 桜庭一樹さんのツイートを読解したものになります。
2021-08-28 03:25:13