2021.8.26 Level7 添田孝史さん記事『「事故を避けるのは簡単だった」 専門家2人の証言 』と『原発報道と新型コロナ報道が負け続ける理由』

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添田孝史 @sayawudon

東電株主代表訴訟の証人尋問について、新しい記事を載せました。2月と4月の専門家証言についてです。東電の報告書が国会図書館のアーカイブから漏れていた「事件」などの影響で、掲載が遅くなりました。 level7online.jp/?p=4647 @Level7onlineより

2021-08-26 21:18:18
リンク level7 「事故を避けるのは簡単だった」 専門家2人の証言 - level7 福島第一原子力発電所の事故で東京電力が被った被害について、当時の経営者たちの責任を問う株主代表訴訟で、今年(2021年)2月26日と4月16日に開かれた証人尋問では、具体的にどんな対策で事故を避けることができたか、2人の専門家が説明した。2人は「すでに確立された簡単な水密化などで事故が回避できた」と … 518
添田孝史 @sayawudon

↑上の写真、東電のHPからとってきていますが、規制庁というか保安院がそれをHPに載せるときに、奥のシャッターに見える「大物搬入口」という文字は黒塗りにしてます。ばっかみたい。

2021-08-26 21:25:25
添田孝史 @sayawudon

おまけにその黒塗り写真が掲載された東電の報告書、規制庁のHPからは「国会図書館のアーカイブにあるから」という理由で消され、国会図書館のアーカイブには残っていないというなかなかの事件でありました。

2021-08-26 21:29:01
添田孝史 @sayawudon

意外に知られていないようなのですが、あれだけの津波に襲われても、福島第一原発の地下1階(床面は海抜1.9m)で、浸水したのは1mほど。(写真の出典:東京電力ホールディングス) pic.twitter.com/KYc6R5POg3

2021-08-26 21:46:19
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添田孝史 @sayawudon

津波は15mもあったのだから、地下なんて天井まですっかり水没し、15m分の水圧がかかっていたように思いがちですが、実は1mしか浸水していなかったのです。だから、それを防ぐのはそう難しくない、というのが証人尋問の一つのテーマでした。

2021-08-26 21:49:25
添田孝史 @sayawudon

1Fの5、6号機をつくる時は、敷地高を1〜4号機より3m上げています。これはどういう判断にもとづくものなのか興味があるのですが、資料を見つけられません。単に地質的なものによるのか、それとも対津波を考えたのか。 twitter.com/namiekuwabara/…

2021-08-26 22:13:29
桑ちゃん @namiekuwabara

まあね、福島第一、第二原発とも海水ポンプの揚程を上げることをし、大地を削って下げる行為をしてなければ防げたことなんだけどね。容量を下げポンプ負荷下げるという考えでなければ津波の高さ以上の地点まで上げることが出来たでしょう。それに、送電線崩壊はお粗末だったね。 twitter.com/sayawudon/stat…

2021-08-26 21:59:15
添田孝史 @sayawudon

こういう記事を書くと「後知恵にすぎない」と批判する人が出てくる(密林の書評にもあった)。しかし、2006年2月の時点で、東電の機電担当者は「侵入経路の防水化」「電源の空冷化」などを対策として提案していた。日本原電は、2008年に水密化や空冷電源の高所配置に着手し2011年までに完成させていた

2021-08-27 11:37:50
添田孝史 @sayawudon

「後知恵だ。そんな発想自体がなかった」とは、岡本孝司・東大教授も裁判に意見書を出しています。でも事実と全く異なる。

2021-08-27 11:42:51
添田孝史 @sayawudon

そして旧来型科学ジャーナリズムは、良くて両論併記。多くは東大のセンセイのコメントをありがたく大きく扱い、原告住民側の主張は、たとえ科学的、資料的裏付けがしっかりしていても少数異端扱い。これは単に取材者の判断力不足(背景の知識不足)、権威大好きによるもの。

2021-08-27 11:49:59
添田孝史 @sayawudon

事件の事実解明や失敗のプロセスの明確化はどんどんジャーナリズムの仕事としてすればいいのに、判決で法的責任が確定するまで、事実解明も中途半端に放置する。一歩踏み込む根性がないから。これまでの公害事件でも、同様の失敗を繰り返してきたように思える。

2021-08-27 12:09:01
添田孝史 @sayawudon

そして、判決が出てから、ようやく詳しい解説と、涙を流す原告の苦労話、弁護士や支えた少数の研究者のインタビューを交えた時系列読み解き、というマンネリ紙面展開を何十年も繰り返す。それでは遅すぎる。

2021-08-27 12:11:43

添田孝史 @sayawudon

「私は、今度のオリンピックの残した最大の傷は(もちろんコロナの感染拡大もあるが)、日本のジャーナリズムの敗北だったと思う」dot.asahi.com/wa/20210825000… @d

2021-08-26 23:01:14
リンク AERA dot. (アエラドット) 東京五輪閉幕 最も深い傷とは? 作家 赤川次郎氏が目にとめた2つの小さな記事 〈週刊朝日〉 新型コロナウイルスの世界的な感染拡大によって1年延期された東京五輪が幕を閉じた。人の交流を避けることが求められた緊急事態宣言の中、多くの反対を押し切って開かれた大会は、五輪のあり方を問う機会となった... 24 users 616
添田孝史 @sayawudon

「戦争で日本は徹底的に敗れた。ジャーナリズムもまた、敗北した。これを一度目の敗北とするならば、原発の「安全神話」を突き崩して、原発からの撤退を事前に提言することができなかったのは、新聞ジャーナリズムにとって、いわば二度目の敗北だった」上丸洋一『原発とメディア』

2021-08-26 23:04:03
添田孝史 @sayawudon

100年に一度クラスのコロナ報道も見事に負け続けている。戦時の報道の敗北は、それなりに検証されていると思うが、原発報道で負けた理由については、まだ検証が薄く、改善もされていない。原発報道で負けたアタマそのままで対コロナ報道に取り組んでも、そりゃ勝てない。

2021-08-26 23:10:52