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米NCAFPに「インド太平洋のグラデーション型パワーシフト」という論文を掲載した。米読者向けなのだが、いくつか論点を紹介。①米中の中長期的パワーシフトに比して、戦略的縦深性に乏しい同盟国にとってのパワーシフトは即時的課題であること。それぞれ見える景色が違う。 ncafp.org/2016/wp-conten… pic.twitter.com/TcsCq6ReF6
2021-05-04 01:33:05②現代の同盟ジレンマの本質は、米介入能力が限定され同盟国へのバックパッシング傾向が増大するなか、当の同盟国の力が(中国に対して)大幅に劣勢となることにある。戦略的な自律性を回復するためには、リソース動員の解を2030年代を見据えたパワー連携に求めるしかない。
2021-05-04 01:34:18③現代の同盟管理で重視すべきは、同盟国の防衛力強化を前提としながら、米側もa)グレーゾーン事態への関与を(同盟国自身の問題として)切り離さない、b)同盟国を作戦計画・決定のループの中に入れて責任を共有、c)積極的拒否(active denial)重視、d)核兵器の役割を一方的に低減しない、等論じた。
2021-05-04 01:35:25④米国が安全保障秩序を同盟・パートナーシップ重視で形成を目指せば「グラデーション型」の現実と向き合うことが必須となる。米国に必要とされるのは、インド太平洋のa)対中バランス変化の動態、b)同盟国の戦略上の優先順位、c)同盟国の能力の漸増を掛け合わせて地域戦略を策定することだ、と思う。
2021-05-04 01:53:26今後10年で中国の攻撃型潜水艦の数は62隻から68隻に増えるとみられる。米軍の攻撃型原潜は66隻を目指すが、太平洋には6割しか配備できず、日本の22隻を合わせてバランスがようやく保たれる。しかし、米原潜の建造が予定通りに進む保証はない。だから豪州原潜は歓迎される。
2021-09-17 12:19:32日本の国益は、米中の狭間でどちらを選択するかという一見勇ましい問いを平場で発生させないことだ。A.言わずもがな日本は米国を選択済みだが、B.米中がかろうじて共存可能な状態では敢えて問う必要がない。日米同盟強化と日中経済関係を二律背反にしないことが原点だ。 toyokeizai.net/articles/-/424…
2021-04-26 16:31:48例)日米首脳共同声明における「台湾海峡の平和と安定」の記述で問うべきは、「戦略的曖昧性→明瞭性」の意味だ。一歩踏み込んだ明瞭性が必要とされたのは、台湾有事に米軍が介入する意思と能力を、軍事能力に自信を深める中国に対し過小評価させないためである。日本はこの点には曇りなく同意できる。
2021-04-26 17:41:26だが首脳会談に先立つ外務・防衛閣僚協議(2+2)で採用された「台湾海峡の平和と安定」を踏襲し「両岸関係の平和的解決を促す」旧来の立場を確認したことは、継続性(原則論の転換ではない)シグナリングとなる。日本が何に踏み込み、何に踏み込んでいないかというニュアンスは丁寧に解釈されるべきだ。
2021-04-26 17:44:13PHP総研シンポジウム:日本の抑止力とアジアの安定を考える
Voice9月号に掲載された論考が、PHP総研でWeb公開されました。9月21日のシンポジウムへの申し込みもまだオープンのようですのでよろしくお願いいたします。 @php_research thinktank.php.co.jp/voice/7083/
2021-09-17 16:21:18私+村野さん+金子将史さんで、河野克俊・第5代統合幕僚長、小原凡司さん、小泉悠さん、長島純さんをお迎えして、濃密な時間を過ごす予定です。是非ご登録ください。
2021-08-10 00:44:35今週火曜日(9/21)朝9時よりオンライン開催です。「抑止力とは何か」について議論します。お申し込み受付中です。 @php_research thinktank.php.co.jp/researchevent/…
2021-09-19 10:37:01