レンタル話し相手ライフスタイル分析の記録 2021年9月22日
- osugi_akira
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レン話師匠固有のロジック(プライベートロジック)として、「恩返しルール」と「資格ルール」が存在する。この2つが相互補完的に作用してレン話さんの対人関係にまつわる他者への期待や義務感、罪悪感などを規定している。
2021-09-22 17:49:51「恩返しルール」は、相手から何かを受けとったら、その恩を返さねばならない、というものである。恩の返し方は「相手が望むことをやる」というもので、主にレン話師匠は母に対して「心配する(母はそうされることを期待している)」という形で恩返しをしてきた。これは前回にも触れたとおり。
2021-09-22 17:51:31レン話さんは大きな身体的な病気を持って生まれてきたため、国などから様々な補助を受けて生き延びてきた。そのことについても母から「国に対して恩返しをしなければらならない」と言われており、そのように本人も思っている。
2021-09-22 17:52:45だが、そうは言っても返せる恩にも限りがある。小さな子どもが母以外の大人や国に対して彼らが望むものを返すことで恩を清算するのは難しい。だが、そうしないと「一方的に受け取っている」という後ろめたさ、罪悪感にレン話さんは苦しむことになる。
2021-09-22 17:54:21そこでもう一つの「資格ルール」が機能する。「他者よりも多く努力をしたり、苦労、苦難を経験してきた人間は恩返しの義務を免除されたり軽減される」というものである。
2021-09-22 17:56:01この考え方もレン話さんは母が姉に対して「たかしは病気で小さいのだから、お姉ちゃんのあなたがまもってあげなさい」といった言葉などから受けとっている。病気で小さいことは、何かの親切行為を受けとったとしても恩返しの義務を免除したり軽減したりするわけだ。
2021-09-22 17:57:46「たくさん苦しんできた」ということで、義務免除、軽減資格を受けとるのはある種の苦行主義につながる。苦行をしなければ受け取る権利が得られない。苦行なしに受け取ったものについては、必ず恩を返す、対価を支払わねばならない。
2021-09-22 17:59:28「世界中の全ての病苦を経験しなければならない」というレン話さんの独特な思考もこの資格ルールで説明がつく。世界中の全ての病苦を経験することで、ある種の保護されるべき弱者性を手に入れることができる。大手を振ってその問題について語れるし、恩返しの義務を負わずにケアを受けとれる。
2021-09-22 18:01:45レン話さんが自らアップする泣き動画、落ち込み動画に対してケアとして優しい言葉をかけようとしない人に憤慨するのは、資格ルールを無視するふるまいであるからだ。泣いたり落ち込んだりするという精神的苦痛を経験した人は、恩返しなどとは無関係にケアを受ける資格を持つ。
2021-09-22 18:03:55これらは、世間一般の人がみんな普通に持っているロジックではなく、レン話さん固有のロジックであり、こういうライフスタイルと密接にかかわったその人独自のものをプライベート・ロジック(私的論理)という。
2021-09-22 18:05:23なおぼくはレン話さんの恩返しルールや資格ルールを採用していないため、彼からは「心がない」とみなされるし、「真摯に生きていない」と言われることになる。筋が見えると大変に納得できる。確かにそういう風に定義しておけば、ぼくは確実に真摯に生きていない。
2021-09-22 18:08:12「多くもらった!親切な人でうれしい!ラッキー♪」には決してならず、 1.自分には多くもらう当然の資格がある 2.自分には多くもらう資格がないので、もらった分は必ず恩を返さねばならない となるのは、結構心理的ストレスが多そうではある。
2021-09-22 18:12:30だが、レン話師匠は自ら「世界平和をなすべき人間にふさわしい考え方だ」と満足そうであった。世界平和をなすぐらいに大きなものを世界に与えないと、世界から色々なものを受けとるたびに罪悪感に苦しむことになる。罪悪感をなくすためには世界平和を成し遂げるしかない。
2021-09-22 18:14:05レン話師匠曰く、これらのプライベート・ロジックは自分自身にとっては当たり前の事であり、ぼくやビタ子さんがこれを聞いてつじつまが合うと感心している感覚がよくわからなかったと感想を述べていたが、まさにそこがライフスタイル分析を自分自身で行うことの難しさである。
2021-09-22 18:21:23自らのプライベート・ロジックは、自分にとっては当たり前すぎて言語化すらする必要がないと感じられる。だから、それは自覚されないし、それが世間一般のコモンセンスとずれていることにも気づけない。そこから生み出される軋轢も原因不明のものとなる。
2021-09-22 18:22:42資格ルールの詳細。資格ルールが発動するのは、 ・不健康 ・知性の欠落 ・性格の悪さ ・お金がないこと ・精神的ダメージ(落ち込み) などに由来して苦しみを感じているとき。一方的に受け取る資格を得て、恩返しの義務が免除・軽減される。
2021-09-22 18:28:18なぜレン話師匠があそこまで見返り村論争に熱くなれたのかといえば、そこはライフスタイルの根幹にかかわる重要な部分であったからなのだと今になってわかった。
2021-09-22 18:29:42あと、レン話師匠の恩返し義務を免責するもう一つの重要なルールがあるのを思い出した。「嫌いな人には恩返し不要ルール」です。相手のことを嫌っていれば、恨みがあれば、いくら受け取ったとしても恩返しは一切不要です。これは結構便利なルールである。
2021-09-22 19:56:50どうしても恩返しできないような大きなものをもらった時も、相手のことを嫌えてしまえば恩返し義務は免除されて背負った恩はチャラになる。徳政令のようなものです。
2021-09-22 19:58:10