フリードマン『資本主義と自由』を読んだまとめ

『資本主義と自由』『選択の自由』
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Tomokazu Hanafusa/花房友一 @tomokazutomokaz

フリードマンの『資本主義と自由』が近所の紀伊国屋にあったので買ってきた。紀伊国屋はポイントカード制を導入したね。断ったけど。

2010-02-17 18:58:15
Tomokazu Hanafusa/花房友一 @tomokazutomokaz

フリードマン『資本主義と自由』より。ニュートン、・・エジソン・・シュバイツアー・・。知の新しい地平を切り拓き、文学の新しい境地、技術の新たな可能性を開拓し、あるいは苦しむ人々を救ったこの偉人たちの中で、政府に命令されたという人は一人もいない。

2010-02-17 21:42:06
Tomokazu Hanafusa/花房友一 @tomokazutomokaz

偉大な業績を生み出したのは個人の才能であり、大勢に逆らって貫き通された不屈の意志であり、そして個性や多様性に寛容な社会であった。

2010-02-17 21:42:36
Tomokazu Hanafusa/花房友一 @tomokazutomokaz

『資本主義と自由』によると、1929年から始まった大恐慌は実は最初の一年は大したことがなかった。ところが、一年後に銀行の取り付け騒ぎが起きたとき、連邦準備制度は通貨の供給量を増やす事をせず傍観して悪化させた。31年の英金本位制離脱の時、金流出を防ぐために公定歩合を引き上げた。

2010-02-18 18:43:31
Tomokazu Hanafusa/花房友一 @tomokazutomokaz

それが銀行の連鎖倒産を引き起こし、景気の壊滅的収縮をもたらした。連邦準備理事会の判断ミスで通貨供給量は29年から32年の間に3分の1になっていたのだ。つまり、経済恐慌を防ぐために作られた連邦準備制度が大恐慌の決定的な原因となったのだった。もしこの制度がなければあんな事はなかった。

2010-02-18 18:48:24
Tomokazu Hanafusa/花房友一 @tomokazutomokaz

連邦準備制度が1913年末に作られたのはそれ以前に頻発した金融恐慌を回避するためだったのに、1920年、29年、37年の恐慌を食い止めるどころか、深刻化させ大恐慌にしてしまったのだと。

2010-02-18 18:59:29
Tomokazu Hanafusa/花房友一 @tomokazutomokaz

あの大恐慌は、アメリカに連邦準備制度がなくて市場にまかせたから起こった、のではなく、あったのに、あるいはあったから起こったのだと。

2010-02-18 19:01:02
Tomokazu Hanafusa/花房友一 @tomokazutomokaz

『資本主義と自由』には金1オンス=35ドルと書いてあって金兌換制の話が延々と続く。ニクソンショックより前に書かれたんだね。時代遅れの本なのか?

2010-02-19 19:23:52
Tomokazu Hanafusa/花房友一 @tomokazutomokaz

で、これはどういう意味なんだ。Milton Friedman Capitalism and Freedom ”By assumption, there is nothing they can buy for a dollar that they cannot buy for

2010-02-20 00:23:57
Tomokazu Hanafusa/花房友一 @tomokazutomokaz

less than the 1,000 yen that a dollar will by assumption exchange for.”

2010-02-20 00:24:09
Tomokazu Hanafusa/花房友一 @tomokazutomokaz

『資本主義と自由』146頁。 前出の英文に該当する個所。「仮定から、1ドルは1000円と交換されることに決まっている。しかしこちらも仮定から、1000円する品物は1ドルでは買えない」。意味不明。誤訳ではないかと思う。

2010-02-20 22:09:47
Tomokazu Hanafusa/花房友一 @tomokazutomokaz

直訳すると「仮定で1ドルは千円と交換されることになっており、その千円より安い値段で買えないもので1ドルなら買えるようなものは何もない。 」

2010-02-20 22:20:11
Tomokazu Hanafusa/花房友一 @tomokazutomokaz

これは要するに「為替レートが1ドル千円なら、千円の品物を1ドルで買うことは出来ない」となり、本の訳と同じことになる。しかし、これは手数料のことを言っているのではなく。需要と供給のことを言ってるのかも。日本でのドルの供給が増えたらドルの価値は下がると。こうして為替レートは変動すると

2010-02-20 22:24:30
Tomokazu Hanafusa/花房友一 @tomokazutomokaz

これと同じ理屈であると思えるのが、同書163p。新規国債は既発債より高利回りでなかれば売りさばけない。市場に国債の供給が増えたら国債の需要は減るから同じ値段では売れないと。

2010-02-20 22:27:10
Tomokazu Hanafusa/花房友一 @tomokazutomokaz

フリードマンを読んでいると、マルクスは論外だがケインズも間違っていることがわかってくる。ところが、日本のインテリの頭にはまだまだマルクス主義があって、日本の政治家は依然としてケインズ主義で動いている。岩波はやっとケインズを文庫にしたが、フリードマンを文庫にする日はいつになるか。

2010-02-20 22:43:16
Tomokazu Hanafusa/花房友一 @tomokazutomokaz

money income が名目所得 real income が実質所得。ふむふむ。

2010-02-20 22:58:01
Tomokazu Hanafusa/花房友一 @tomokazutomokaz

164pの 「お金を持っている人」holders of moneyは、あとに出てくる「消費者」と「買い手」のことか。

2010-02-20 23:10:47
Tomokazu Hanafusa/花房友一 @tomokazutomokaz

『資本主義と自由』167p。「私の知る限りでは、ケインズ理論を裏付ける系統的なデータや一貫性のある証拠は存在しない。言ってみれば経済神話のような説であって、経済分析や定量的な研究で実証されていないのである」

2010-02-20 23:29:32
Tomokazu Hanafusa/花房友一 @tomokazutomokaz

マックス・ウエーバーの『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』も神話なら、ケインズの『雇用・利子および貨幣の一般理論』も神話なのか。

2010-02-20 23:32:41
Tomokazu Hanafusa/花房友一 @tomokazutomokaz

『資本主義と自由』164p「どうみても政府支出が景気を拡大させるとは言えない」

2010-02-20 23:46:19
Tomokazu Hanafusa/花房友一 @tomokazutomokaz

incomeの訳がここだけ「税収」になってるのはおかしい。それまでは全部「所得」。だから、この文は「つまり政府支出の拡大は、どこをとっても所得に関して押し上げ効果があるとは言えない」でいいはず。

2010-02-20 23:50:56
Tomokazu Hanafusa/花房友一 @tomokazutomokaz

an increase in governmental expenditures relative to tax-receipts is necessarily expansionaryとの類似で税収としたようだ。

2010-02-20 23:59:25
Tomokazu Hanafusa/花房友一 @tomokazutomokaz

ここの訳は159p「税収に比して歳出を増やせば景気を刺激し」

2010-02-21 00:02:44
Tomokazu Hanafusa/花房友一 @tomokazutomokaz

「政府支出を100ドル増やしても所得は高々100ドル増える程度だというのが、調査データにもとづく結論だった。つまり、政府支出の増加は所得と比べて景気拡大効果があるとは言えないのだ」が166pのややこしい文の意味だろう。

2010-02-21 00:37:16