フリードマン『資本主義と自由』を読んだまとめ

『資本主義と自由』『選択の自由』
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Tomokazu Hanafusa/花房友一 @tomokazutomokaz

『資本主義と自由』ではneighborhood effectが全部「外部効果」と訳されている。ネットで見ると「近隣効果」と書いてある。両者の違いが分かりにくい。

2010-02-21 11:05:02
Tomokazu Hanafusa/花房友一 @tomokazutomokaz

対価を請求出来ない人に得をさせてしまったり、賠償を請求出来ない人に損害を与えてしまうのをneighborhood effect(外部効果)という。そういう事業は政府がやるのが望ましいということらしい。

2010-02-21 14:41:55
Tomokazu Hanafusa/花房友一 @tomokazutomokaz

この翻訳は読んで分かりにくいと思うところは、ごまかしているか間違っている可能性があると思ってよいことが原文を見ると分かる。82pは変えてるよ。狂人の世話をボランティアがしたら外部効果が発生する、つまり近隣住民は対価を請求されないのに得をしてしまうから政府がやるべきだという話。

2010-02-21 14:50:59
Tomokazu Hanafusa/花房友一 @tomokazutomokaz

しかし、読みやすいいい訳であることは確か。EHカーの『歴史とはなにか』(岩波新書)の訳なんてひどいもんだよ。翻訳の良さは訳者の名前とは関係ないいい例。

2010-02-21 14:54:42
Tomokazu Hanafusa/花房友一 @tomokazutomokaz

フリードマンの本に紹介されるアダム・スミスの『諸国民の富』は『国富論』とおんなじ本なんだね。古本屋にはどっちも岩波文庫で転がってるから別の本かと思ってた。

2010-02-27 22:38:26
Tomokazu Hanafusa/花房友一 @tomokazutomokaz

フリードマン『資本主義と自由』146p。「仮定から、1ドルは1000円と交換されることにきまっている。しかし、こちらも仮定から、1000円する品物は1ドルでは買えない」とはどういう意味か、フリードマン『選択の自由』を読むと分かる。ここは需要と供給のことを言ってるのではない。

2010-02-28 23:26:30
Tomokazu Hanafusa/花房友一 @tomokazutomokaz

これは「仮定から、1ドル札は1000円札と交換されることにきまっている。しかし、こちらも仮定から、1000円札で買える品物は1ドル札では買えない」という意味である。つまり、日本ではドル紙幣で物は買えないという仮定なのだ。現実には買えるかもしれないが。

2010-02-28 23:28:25
Tomokazu Hanafusa/花房友一 @tomokazutomokaz

日本人が1ドル札を持っていても何も買えないから1000円札と交換してくれる日本人はいない。それでも日本の札と交換して欲しかったら1000円以下で交換してもらうしかないと。

2010-02-28 23:30:15
Tomokazu Hanafusa/花房友一 @tomokazutomokaz

フリードマンの『資本主義と自由』で分かりにくいところは『選択の自由』を読めば分かるようにしてある。フリードマンは後者のほうが具体的に書いてあるというが、それは分かりやすく書いてあるという意味でもある。

2010-02-28 23:31:58
Tomokazu Hanafusa/花房友一 @tomokazutomokaz

there is nothing they can buy for a dollar that they cannot buy for less than the 1,000 yen 後半のcannot ..lessのlessは金額の多寡を言うのではなく、二重否定と考えるべき。

2010-02-28 23:35:49
Tomokazu Hanafusa/花房友一 @tomokazutomokaz

「千円札をだせば買えるものでも1ドル紙幣では何も買えない。」と訳せば分かりやすいかも。

2010-02-28 23:36:28
Tomokazu Hanafusa/花房友一 @tomokazutomokaz

フリードマン『資本主義と自由』の146pの5行目から9行目は、金額の後に全部「札」をつけて読むとよい。

2010-02-28 23:39:47
Tomokazu Hanafusa/花房友一 @tomokazutomokaz

というより、『資本主義と自由』はやめて『選択の自由』を先に読めということか。

2010-02-28 23:42:37
Tomokazu Hanafusa/花房友一 @tomokazutomokaz

ハローワークに行った事があるが、そこで思ったことは、そこの職員が失業者のためになりたいと本当で思っているなら、どうして自分の仕事を失業者に与えなないのかということ。

2010-03-01 12:43:05
Tomokazu Hanafusa/花房友一 @tomokazutomokaz

ハローワークで一番得をしているのはハローワークで働いてる人たちなのだということ。これは社会福祉政策すべてに当てはまる。それは福祉国家になればなるほど、公務員が増えて得をするということなのだ。

2010-03-01 12:44:51
Tomokazu Hanafusa/花房友一 @tomokazutomokaz

『選択の自由』より。”今日では大半の社会で普通のこととなった社会福祉政策が、かなり大きな規模で導入された最初の近代国家は、あの「鉄血宰相」オットーフォンビスマルクの指導のもとに、あたらしく建国されたドイツ帝国だった”それはヒトラーの伝記を読めば分かる。彼が野垂れ死にしなかった。。

2010-03-01 12:49:04
Tomokazu Hanafusa/花房友一 @tomokazutomokaz

きのうのNHKの湯浅のドキュメントも、福祉政策で貧困問題を解決しようとしても上手くいかないことがよく描かれたいたと思う。福祉で助かるのはそこで働く公務員ばかりなのだ。

2010-03-01 12:55:16
Tomokazu Hanafusa/花房友一 @tomokazutomokaz

『選択の自由』では、NHKなどで理想の国のように扱われるスウェーデンが、間違った例として扱われているのが気持ちがいい。スウェーデンは社会主義国家なのだ。そして社会主義が王制つまり貴族主義と矛盾しないことは、国民に対する上から目線と温情主義が共通しているからなのだ。

2010-03-01 13:12:04
Tomokazu Hanafusa/花房友一 @tomokazutomokaz

”スウェーデンでも最近ではイギリスと同様な困難を経験してきた。すなわち、高いインフレ率と高い失業率との発生、高い税率に対する国民の反対、その結果発生したもっとも有能な人びとの何人かの海外への移住、いろいろな社会福祉政策に対する国民の不満の増大などだ”(1980年当時)。

2010-03-01 13:17:37
Tomokazu Hanafusa/花房友一 @tomokazutomokaz

ニューヨーク市は1965年に財政破綻寸前まで行ったらしい。市長はロバート・ワーグナーJR。税制規律を無視した福祉政策を推し進めた結果だとフリードマン。en.wikiはそのことを何も書いていない。

2010-03-01 13:30:08
Tomokazu Hanafusa/花房友一 @tomokazutomokaz

Public assistance 公的扶助と訳されているが、生活保護を指している。

2010-03-01 13:39:23
Tomokazu Hanafusa/花房友一 @tomokazutomokaz

社会保障制度は目的は立派なのだが、納税者、労働者、使用者の全ての人びとの不満を増大させざるを得ない。

2010-03-01 13:48:25
Tomokazu Hanafusa/花房友一 @tomokazutomokaz

アメリカにも生活保護を受けているのにキャデラックを乗り回している剛の者がいるらしい。

2010-03-01 14:06:17
Tomokazu Hanafusa/花房友一 @tomokazutomokaz

ガモン博士の命題「どんな組織であろうが、それが官僚化すればするほど、より広範に、優れた仕事が劣った仕事によって置き換えられるようになる」

2010-03-01 14:23:08
Tomokazu Hanafusa/花房友一 @tomokazutomokaz

『選択の自由』上249p 一旦、福祉の受益者の立場に落ちてしまうと、自分で物事を決める能力や自立する能力は、使われなくなってしまって、萎えてしまうのである。

2010-03-01 19:18:11