朱雀門出twitter 怪談６ (2021.10.10-2022.03.02)

朱雀門出 @isuzakumon

山道を歩いていると横合いから男の子が二人、わーと言いながら飛び出して、デタラメに駆け回りだした。倍速再生映像を観ているような、ありえない速さで動いており、呆気にとられていると走り去っていった。 あと一回だけ、人通りのない路地から飛び出してくる同じようなものに遭った。 ……という話。

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犬の散歩をしていると友人が、笑って「何でゴミ袋なんか引きずってんの？」と問いかける。 はあ？　と首を傾げると友人は驚いている。今はちゃんと犬に見えるのだ。 同じことを別の人からも言われた。変な目でこちらを見ている人々も同じなのだろう。その日一部の人にはそう見えていたのか不明という話

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怪談動画１１２ 豪雨のあと：短縮版 過去の動画はこちらにまとめてあります。 togetter.com/li/1505440 完全版は Yotube でこちらからご覧頂けます。 youtu.be/vzLCnrAuLgw pic.twitter.com/2LJLP2G5yg

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あるトンネルを抜けると、上からぺしゃんこに潰された車が後ろからあおってくることがあるという。 車の高さが半分以下で、砕けたフロントガラスが吐き出されたように、ボコボコのバンパーに散らばっている。　 それに気を取られて事故に遭うものもいるが、しばらくすると消えている。 ……という話。

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友人のマンションを訪ねたときに、九階だったけれど健康の為に階段を上っていたら、次々にお婆さんが降りてきてすれ違う。 九階に行くまでに十人とすれ違っていた。 友人に話すと何それキモいと言われた。 よくあることではないようだ。 偶然にしても何だったのかわからない。 ……という話。

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妙に公民館に老人が集まるようになった。何をしているのかと迎えに行った家族の一人が覗くと、皆が両手を挙げている。疲れるだろうに手を上げ続けているのだ。家に帰る道すがら訊いてみると「手を下ろしたら塩漬けがもらえん」と意味の分からぬ説明をし、誰に訊いてもよくわからなかった。……という話

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老父の病室に入ると、十匹程の猫がいて「ムゴイ」「ムゴイ」と鳴いている。呆気にとられていると、猫は一斉に顔を上に向けた。そこに巨大な頭蓋骨が浮かんでいて、驚いている間に猫ごと消えた。父は目を剝いて死んでいた。 葬儀には猫が沢山集まってきて、追い払っても玄関先に群れていた。という話。

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怪談動画１１１ 生首を手にした男：短縮版 過去の動画はこちらにまとめてあります。 togetter.com/li/1505440 完全版は Yotube でこちらからご覧頂けます。 youtu.be/5u1B9fhA7CI pic.twitter.com/bGD28sOiPg

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窓から山を見ると、たまに狐が巨大化するところを目にする。 そんな日は買っておいたスナックが何か一袋無くなっている。 ……という話。

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近所の雑木林のある樹間が、ゆらり、とゆらいで見えた。 近づくと自分が映る。 そこには大きな鏡が縁なしで立っていた。 ぱっと見は鏡があるなどわからないようにしてある。 儀式のようでもあり、狂っているようでもありゾッとした。 弟を呼んで戻ったときには、もうなくなっていた。 ……という話。

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小学生の頃、通学路に空き家があった。 その玄関脇に洗濯機が埃を被っていた。 興味本位で開けてみると、小動物の死骸が詰まっている。 一番上のヤツは血だらけの犬で、弱々しく目を開けてこっちをみたのでギョッとして逃げ去った。 今考えれば、親とか警察に言えば良かったかも。 ……という話。

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路上で知らない男がＧさんを指さして「お前の心臓は青だ」と罵る。男は言うだけ言って去って行った。 意味がわからないので、捨て置くけれど、一緒にいた妹がゾッとしている。 今朝見た夢で、心臓をえぐり取られて、それが真っ青だったからだ。 ……という話。

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深夜の交差点のど真ん中に馬が倒れている。 それをＳさんは見たが一緒にいた友人には見えなかった。 それとは別の日にやはりその場所で深夜に横倒しの馬を見た人は何人かいる。 その交差点には「馬場２丁目」という案内標識がある。 ……という話。

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心中事件があったという部屋に住む友人を訪ねてそこで一泊した。 深夜に金縛りになり、首から上がない男を目にした。 男は右手に髪をつかんで生首を持っている。ただ、それは女の首。 ……という話。

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五十代の女性から聞いた。 小学校の社会の時間に映像を視聴することがあった。 その中のある映像の一つで、ヒトの骨を齧っているという、実際には居ない登場人物をクラスの複数人が記憶している。内容からして、そんな人物が出る必然性もない。それもあってその人物を覚えている。 ……という話。

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ある書店に来る目立つ客でマダラ夫人と呼ばれている人がいる。顔が斑模様になった女性でそういうメイクのよう。 何も買ったことがなく、棚を眺めては帰っていく。 声をかけた店員はいないが、その姿を複数の店員が覚えている。 マダラ夫人が現れた日はいつも非常に忙しかった。 ……という話。

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友人の部屋で飲んでいると壁にゲジがでてきた。体の前方を持ち上げて、第一肢から五肢くらいまでの対の肢を組み、祈るような動作をした。その瞬間、大きなサイレンが鳴り、周囲のコップなどのガラスが割れる。驚いている間にゲジはいなくなっていた。 友人は「たまにある」と落ち着いていた、という話

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その山にはイモリが生息していることは知っていた。 しかし、その池で浮いているものはイモリに似てはいるが違和感があった。 頭が妙に人間っぽい。ぽいどころか顔を上げてこちらを見たその頭は人間のものだ。 小さな黒い人間もどきが池にいっぱい浮いていた。 ……という話。

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昏睡状態の祖母の口から突然、短い言葉が漏れることがあった。 それが「Ａさんノウナル（亡くなる）」というような親類知人の死の予言になっていた。 「終まい」というのが自分の死の予言だったようで、しばらくして亡くなった。 ……という話。

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あるアパートを黒い靄が覆っていた。 全体で見ると、イヌの頭部のように見える。 その靄が動いて、牙を剝いたように見えた。 家でその目撃を興奮して語ると、「ああ、あそこは憑きモノ筋の持ち物だからね」と父母は事もなげに教えてくれた。 ……という話。

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同級生の家に遊びに行った。 頭のないブタのようなものが、廊下の奥に二本足で立っている。 でもそんなのがいるとは言い出せなかった。 関係あるかどうかわからないが、後にその同級生の家族が次々と病死。　 ……という話。