「才能の共同資産論」は新自由主義たるか。

J・ロールズの正義論から、「才能の共同資産論」について、とんびくんが説明。それが新自由主義たるか、現実的な実装についてのまとめです。
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移行済み @41O23

ロールズは社会的にもっとも貧弱な人の利益に資する場合にのみ自らの才能による利益を得てもいい、と言ったけどここは人によって同意が分かれる。

2011-08-25 07:37:03
移行済み @41O23

共同資産は利他的に運用されるのが功利的にも道徳的にも理に沿っているわけで、ならどういう用途に使われるかというと社会的にもっとも不遇な人間に恩恵を与えるという福祉的、新自由主義的な所に行き着く。

2011-08-25 07:38:40
移行済み @41O23

人間には先天的に矯正不可能な要因が存在して、才能というのも個人の努力では得られないものであって、個人の努力によって得たものでないならそれは本質的に勝手な運用を許されないわけであって社会の共同資産ということになる。

2011-08-25 07:37:52
@S_Toshikun

新自由主義への批判は ①大きな政府に対するかつての批判は決定論拠の話が組織論の話にすり替えられた。②政府の福祉からの撤退=福祉サービスの低下が経済的に裏付け(民間経営による採算割れの予測)されてる。特に②が重要で、福祉と新自由主義は両立しないと。 @tonbi_no_kokoro

2011-08-25 12:51:22
@S_Toshikun

次にとんび君の意見への反論で、何故「社会の共同資産」が「利他的に運用されるのが功利的にも道徳的にも理に沿っている」とまで出ているのに、共産主義や社会民主主義を志向していないのか…新自由主義なら政府を小さくする為、共同資産を減らす方向にならない? @tonbi_no_kokoro

2011-08-25 12:55:31
@S_Toshikun

以下私見。経済的に見た場合、新自由主義は「『トリクルダウン理論』が成り立てば」、福祉論含む現行の福祉体制の維持もあるかなとは思います。しかし、レーガンしかり、小泉しかりで実装もいい加減なので、そこの配慮が重要なのは言うまでもないのですが…。 @tonbi_no_kokoro

2011-08-25 12:57:41
移行済み @41O23

@S_Toshikun ①はちょっと分からんからスルー、後で調べる。②についてだけどロールズは小さな政府によって福祉のレベルが低下するとか民間経営で採算割れ云々については正義論の中で記憶の限り言及してなかった。福祉と新自由主義が両立するかどうかについてはまっっったく述べてない。

2011-08-25 15:21:57
移行済み @41O23

@S_Toshikun 「共同資産」とは総称ではなく「才能」のこと。ロールズは「才能」とは生まれつき差があって、後天的な矯正ではどうしようもない部分があるのを認めてる。生まれつき変えられない要素はいっぱいあってその時点で人は平等ではないと。

2011-08-25 15:22:44
移行済み @41O23

@S_Toshikun 間違えた、功利的というのはあってるが道徳的ってのは間違ってる、除外して。「才能」は本質的に自分の力で得たものではないから才能による過剰利益を勝手に得るのはだめだとロールズは言ってる。才能を使うなら最も不遇な者達の利益になるような方法でのみ使うことができる。

2011-08-25 15:24:21
移行済み @41O23

@S_Toshikun ロールズの正義の2原理。①各人は平等な基本的諸自由の最も広範な制度枠組みに対する対等な権利を保持すべきである。ただし他の人々の諸自由の同様な制度枠組みと両立可能なものでなければならない。

2011-08-25 15:24:47
移行済み @41O23

@S_Toshikun ②社会的・経済的不平等は次の二つをみたすように編成されなければならない。(1)そうした不平等が最も不遇な人々の期待便益を最大に高めること(2)公正な機会均等という条件のもとで全員に開かれてる職務や地位に付随すること。

2011-08-25 15:25:06
移行済み @41O23

@S_Toshikun これら2原理は無知のベールより合理的、妥当的に導かれる。 あとこの原理の並びの順番は意味があって、1番目の諸自由の権利の侵害は社会的・経済的利益の増大によって正当化されえないことを示している。つまり2番目より1番目の原理の方が優先順位が上ということ。

2011-08-25 15:25:39
移行済み @41O23

@S_Toshikun 社会的・経済的不平等は、弱い人たちに再分配されるような枠組みの中でのみ許されると言ってる。それさえあれば後は勝手に自由に競争でも何でもしろという。才能についての言説はロールズが2番目の原理について述べるときに一つの例として挙げている。不平等の一例として。

2011-08-25 15:26:59
移行済み @41O23

@S_Toshikun ロールズは新自由主義。まあ努力教信奉者には受け入れがたいと思う。頑張って金持ちになったとしてもそれは自らの生まれもった才能のおかげであって、本質的に自分の所有物ではないから余剰利益は再分配させるということ。ロールズは努力する姿勢ですら才能と言ってるからなw

2011-08-25 15:28:03
移行済み @41O23

@S_Toshikun まあ才能は「共同資産」ということだけ覚えてくれたらおk。

2011-08-25 15:37:49
@dream_crono

ロールズ、朧げに習ったな。分かったことは、自分は努力する才能にだけ恵まれたということ。よって凡人ではなかったということ。

2011-08-25 15:45:04
@dream_crono

だがしかし労働所得低すぎて分配までいかないという。努力が認められる社会になればいいなって思ってた。私の努力は対価になりにくい。

2011-08-25 15:46:58
@dream_crono

ロールズを知ってからは他人に努力根性を押し付けなくなった。なんでやんないの?って疑問だったけど私は好きで苦しんでるわけね(笑)

2011-08-25 15:48:17