モサの化学な(ほとんど錆の対策ばかり)なまとめ

モサが呟いてきた化学系のツイートまとめ。
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TFR_BIGMOSA(首輪付きの大猫、地球長期滞在者) @TFR_BIGMOSA

@cavashim @tEUs8j8vR0Lcy44 亜鉛電極を用いた防錆の究極にして、一番の実績のある方法は「亜鉛そのもので全面塗装、出来れば溶融亜鉛でドブ漬け」もさね。

2021-11-05 08:34:46
TFR_BIGMOSA(首輪付きの大猫、地球長期滞在者) @TFR_BIGMOSA

@cavashim @tEUs8j8vR0Lcy44 面積の大きな亜鉛電極でも効くもさが、その場合には「亜鉛電極の錆が増えた。どこか塗装が剥げたな?」と気づくのが遅れるもさね。 「気づいたときには亜鉛電極が消滅していて、すでに鋼が錆びている」よりはマシもさが。@cavashimさんは「点検を怠ったり見落としたり」はしないとは思うもさが。

2021-11-05 08:32:36
TFR_BIGMOSA(首輪付きの大猫、地球長期滞在者) @TFR_BIGMOSA

何か他の反応式があるのだろうか。それともモサの誤読だろうか。とりあえず、船乗りが自分の乗る船のデッキに使う製品ならば換気の良い場所で使う分には安全。

2019-12-07 00:06:22
TFR_BIGMOSA(首輪付きの大猫、地球長期滞在者) @TFR_BIGMOSA

twitter.com/TFR_BIGMOSA/st… 酸や一酸化炭素を用いる錆転換剤よりもずっと古い歴史と実績を持つ、タンニンによる「黒い錆」の形成は食器や鍋に使われるほど安全で、高炭素鋼や高張力鋼を用いていない旧い自動車にも使える。ただし。「フライパンを洗剤で洗うな」と言う家庭の知恵はそのまま適用される。

2019-12-28 09:20:04
TFR_BIGMOSA(首輪付きの大きな猫、地球暮らしを楽しむ長期滞在者) @TFR_BIGMOSA

「黒くなり錆の進行を止める」ならばタンニン酸とFe2O3の反応があるのを忘れていた。この場合、黒錆Fe3O4にはならない。また、上塗り塗料によってはタンニン酸が溶剤に逃げて、塗料の下に赤錆層が残る。無塗装で使えば(水素脆性が鈍い材であれば)大丈夫。

2019-12-07 00:25:28
TFR_BIGMOSA(首輪付きの大猫、地球長期滞在者) @TFR_BIGMOSA

ただし、当たり前だが酸を用いて鋼製品の錆落としを実施すると水素脆性の問題が起きる。この方法をDIYで行うのは装飾品までにしておこう。錆びた旧車のボディパネルの復活と、今後長く乗るために十分な厚みの亜鉛メッキを行いたい場合にはプロに任せるのが一番。

2019-12-28 09:04:06
TFR_BIGMOSA(首輪付きの大猫、地球長期滞在者) @TFR_BIGMOSA

別解として、クエン酸など用いて家庭の鋼製品の錆落とし(酸による還元)を行い、そして「クエン酸浴からその品物を引き揚げずに」このクエン酸処理容器に亜鉛を放り込む方法がある。亜鉛がクエン酸に溶けて飽和状態になれば、還元済みの鋼製品の表面に亜鉛が析出する。つまりはメッキそのもの。

2019-12-28 09:02:21
TFR_BIGMOSA(首輪付きの大猫、地球長期滞在者) @TFR_BIGMOSA

ただし、この置換反応には酸化鉄層の厚みの何乗に比例だったか忘れたが時間が掛かる。肉眼で見えるような錆がある鋼板にジンクリッチプライマーを塗ると、置換反応が終わる前にジンクリッチプライマーの方が溶ける。

2019-12-28 08:59:52
TFR_BIGMOSA(首輪付きの大猫、地球長期滞在者) @TFR_BIGMOSA

亜鉛と酸化鉄の接触面から亜鉛の内部へと酸素が逃げ、亜鉛と鉄の直接接触面が形成されるため。というわけで「定性的には」2種ケレンや3種ケレンしか行わなくてもジンクリッチプライマーは効きうる。赤錆の層や塊の内部から酸素が染み出し亜鉛が置換する現象がごくゆっくりと生じる。

2019-12-28 08:59:51
TFR_BIGMOSA(首輪付きの大猫、地球長期滞在者) @TFR_BIGMOSA

と、それだけ見ると当然のことが書いてある。酸化鉄は絶縁体だ。が、1種ケレンを行い鋼材が金属光沢を取り戻した状態であっても、地球大気中での作業であれば目に見えない酸化鉄の層が塗装前にすでに形成されている。にも関わらずジンクリッチプライマーや亜鉛の犠牲極が効くのは、

2019-12-28 08:55:58
TFR_BIGMOSA(首輪付きの大猫、地球長期滞在者) @TFR_BIGMOSA

亜鉛の犠牲極を設けたり、ジンクリッチプライマーを塗ったりすることによる鋼材の腐食防止はポピュラーな手段。そしてジンクリッチプライマーを扱っている業者のサイトなどには「もちろん原理上、亜鉛層が鋼鉄に電気的に接触していないと意味がありません。ですから錆を落としてから塗ってください」

2019-12-28 08:53:08
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逆方向の悲劇もある。 アメリカの砂漠で何十年も乗り回され、真っ赤に均一に薄く錆びていたが構造強度は保っていたクラシックカーを日本に持ちこんだら梅雨明けに崩壊してしまったと言う悲劇を数年に一度は聞く。アメリカから発送される前に亜鉛で犠牲防食しておくとかすれば防げた悲劇だが。

2019-12-28 08:34:24
TFR_BIGMOSA(首輪付きの大猫、地球長期滞在者) @TFR_BIGMOSA

死海の水泳リゾートには大量の真水で一挙にお客の体を洗い流すシャワーがあると聞く。事実かどうかは知らないが、化学的には納得の話。半端な濃度の塩水やその飛沫が残ると装飾品が大変なことになる。

2019-12-28 08:26:54
TFR_BIGMOSA(首輪付きの大猫、地球長期滞在者) @TFR_BIGMOSA

今はもう見られないと思うが、かつての入浜式塩田では「塩田から塩と砂を掻き集め道具の金具は鉄の金属光沢を保ちながら、表面に塩が析出している」一方で「塩田から持ち出すとあっという間に真っ赤に錆びる」なんてことがあった。今でもボンネビルソルトフラットや、死海観光では毎年見られる。

2019-12-28 08:20:23
TFR_BIGMOSA(首輪付きの大猫、地球長期滞在者) @TFR_BIGMOSA

また逆に、塩素イオンが移動の自由を持てないほどに塩が多く湿度が低い環境(ソルトフラットや、岩塩鉱山など)では防食していない鋼が錆びないなんてことがある。これも日本ではあまり目にしない。なお、ボンネビルに持ち込んで走らせた自動車は「ボンネビルに居る間は」錆が進行しないが

2019-12-28 08:08:18
TFR_BIGMOSA(首輪付きの大猫、地球長期滞在者) @TFR_BIGMOSA

日本の場合、塩素イオンを含む風つまり海風が届かない場所があるとしたら……道央か長野県くらいか?ただし、どちらも人為的な塩素イオン散布があるので「肉眼では透明に見えるような薄い赤錆の保護皮膜」の形成現象は観察しがたい。

2019-12-28 07:58:50
TFR_BIGMOSA(首輪付きの大猫、地球長期滞在者) @TFR_BIGMOSA

空気に晒した途端に表面が赤錆で覆われる。この皮膜は「そのまま安定状態になってくれれば」ごく薄いので肉眼では金属光沢を保つ。問題は、ここに塩素イオンがやってきた場合。赤錆の皮膜が破られ、塩素イオンは鉄と酸素を反応させては移動を続けて点錆や膨れ錆を発生される。

2019-12-28 07:58:50
TFR_BIGMOSA(首輪付きの大猫、地球長期滞在者) @TFR_BIGMOSA

twitter.com/TFR_BIGMOSA/st… とかく赤錆は「悪性の錆、進行性の錆」と言われる。日本では確かにそうだが、有名どころでは「デリーの鉄柱」は表面を覆った赤錆が防護皮膜になっている。また、酸洗いなどを用いて金属光沢を取り戻した鉄製品などは

2019-12-28 07:54:02
TFR_BIGMOSA(首輪付きの大きな猫、地球暮らしを楽しむ長期滞在者) @TFR_BIGMOSA

twitter.com/teshi729/statu… 錆を落とすために鋼を痩せさせては本末転倒で、転換材を使うことをオススメすることがある。錆が深く集中していたり貫通錆になっている場合はともかく、表面の均一に近い赤錆なら「落とさないほうが良い」ことがある。

2019-11-16 12:52:04
TFR_BIGMOSA(首輪付きの大猫、地球長期滞在者) @TFR_BIGMOSA

また、塗装前処理が2種ケレンで良い舶用/構造用の防錆塗料を使うのも場合によっては良い方法。

2019-11-16 12:53:07
TFR_BIGMOSA(首輪付きの大猫、地球長期滞在者) @TFR_BIGMOSA

twitter.com/teshi729/statu… 錆を落とすために鋼を痩せさせては本末転倒で、転換材を使うことをオススメすることがある。錆が深く集中していたり貫通錆になっている場合はともかく、表面の均一に近い赤錆なら「落とさないほうが良い」ことがある。

2019-11-16 12:52:04
てっしぃ~ @teshi729

ある程度削ったら錆び転換材というものを塗ります。赤錆を黒錆に化学変化させる薬剤で、よくしみこませます。二回塗り。 昔は銀色の地肌が出るまで磨いて錆止め塗料でしたが、細かい錆を取りきれず、また地肌が痩せてしまうので僕は転換材を好んで使っています。 pic.twitter.com/79bZhoc1Z4

2019-11-15 21:18:03
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「黒くなり錆の進行を止める」ならばタンニン酸とFe2O3の反応があるのを忘れていた。この場合、黒錆Fe3O4にはならない。また、上塗り塗料によってはタンニン酸が溶剤に逃げて、塗料の下に赤錆層が残る。無塗装で使えば(水素脆性が鈍い材であれば)大丈夫。

2019-12-07 00:25:28
TFR_BIGMOSA(首輪付きの大猫、地球長期滞在者) @TFR_BIGMOSA

それはそうと、モサが知る範囲では常温で赤錆Fe2O3を黒錆Fe3O4に転換する反応と言えば酸を用いる(水素イオンによる還元)か、一酸化炭素しかないのだが今日になって「換気に注意(一酸化炭素を含む)」あるいは「構造材や高合金鋼などには使うな(酸)」などの注意がない商品があることを知った。

2019-12-07 00:06:22
TFR_BIGMOSA(首輪付きの大猫、地球長期滞在者) @TFR_BIGMOSA

おとなしくて可愛い癒し系大猫。実はクジン人偵察員。地球人が「クジン人が戦争を挑むに値する存在」に育つ日を待っている。肉食ヴィーガン。専らに草食動物の肉を食べる。 魔除け 「中国はウイグルとチベットへの侵略を止めよ!」 「六四天安門」 「我愛台湾」

note.com/tfr_bigmosa

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@cavashim @tEUs8j8vR0Lcy44 接触する(お互いに電気が流れる)ことはもちろんもさが、意外と忘れがちなことがあるもさ。 ・亜鉛の犠牲極は水に濡れる場所に配置し、無塗装で使う ・錆を防ぎたいもの(この場合は鋼部品)の表面積よりも亜鉛の表面積を小さくする ・表面積は「水に濡れる面、無塗装面や塗装の禿げた面」のみ有効

2021-11-05 08:04:27
TFR_BIGMOSA(首輪付きの大猫、地球長期滞在者) @TFR_BIGMOSA

建物に張り巡らせたスチール配管の内部赤錆を黒錆に転換することは出来るもさ。大きな、十分に強力な磁石で建物を挟み込み、水を流せば良いもさね。家電製品が全滅するかもしれないもさが。この反応は常温で生じるのが嬉しいところもさ。

2021-11-03 13:29:22