茂木健一郎(@kenichiromogi）さんの連続ツイート第2616回「たとえば気候変動についての議論に私が個人的に思うこと」

茂木健一郎 @kenichiromogi

連続ツイート２６１６回をお届けします。文章は即興で書いています。本日は、感想です。

茂木健一郎 @kenichiromogi

気候変動についてのさまざまな議論を見ていると、異なる意見の人がいて、その間で論争などが起きているけれども、それぞれの方が自説の背景としている事実や論理は、それぞれ筋が通って理解できるような気がする。

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化石燃料や、再生可能エネルギー、そして原子力などのエネルギー源をどれだけ使うべきか、使うべきではないかといった議論や、電気自動車がどのような意味を持つかという議論においても、それぞれの説の背後にある理屈やデータは理解できる。

茂木健一郎 @kenichiromogi

最近個人的に思うことは、見解や議論が分かれることについて、自分があれこれ言うのはあまり意味がないかもということである。それぞれの議論がよって立つデータや認識は共通で、ただ、ウェイトの置き方が違うだけのような気がする。

茂木健一郎 @kenichiromogi

自分がどのパラメータを重視しているかだけが違う議論の場合、水掛け論になったり、どうどうめぐりになることは見やすい。そのようにしてエネルギーを散逸するのも一つの時間の費やし方だろうけど、自分がそれに関わるのはどうかと思う。

茂木健一郎 @kenichiromogi

以上のことはあくまでも個人的な感想だけれども、議論の対立の背景にあるパラメータの重みは比較的見やすくて、あとは難しい問題だけが残っているような気がする。その難しい問題をいかに解くかに集中することが社会としても個人としても重要だと感じる。

茂木健一郎 @kenichiromogi

世の中には巨人と阪神のどちらが勝つか的な議論が多くて、その議論のどちらが勝っても実は大勢に影響がないということがある。論争をしていてもエネルギーの散逸にしかならないのだとしたら、そこから距離を置いて自分の課題をやろうというのが最近の気分である。

茂木健一郎 @kenichiromogi

以上、連続ツイート２６１６回「たとえば気候変動についての議論に私が個人的に思うこと」をテーマに６つのツイートをお届けしました。