- toshi3636_1
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中国にはどのように向かい合うべきだろうか? 今中国国内で政治や人権をめぐって起こっていることを、普遍的な価値観ですべて肯定することはむずかしい。一方で、中国の人たちがいちばん気にしていることの一つはおそらく「プライド」で、それを傷つけるとコミュニケーションは難しい。
2021-12-09 06:04:22中国に対して「普遍的な価値」を主張すると、それが抽象的な価値の是非ではなく、属人的にとらえられるリスクがある。つまり、西側諸国が中国の現体制を揺るがせるために敢えてそのようなことをしているという捉えられ方、報じられ方をする。
2021-12-09 06:05:31ややっこしいのは、若い世代を含めて、中国の人の一定割合が現体制を肯定的にとらえていることである。長年の教育の成果もあるだろうが、アヘン戦争に始まる中国の近代史の中で、「普遍的価値」をある種の侵略ととらえ、それに反発する気持ちもあるのだろう。
2021-12-09 06:06:40結果として、今の中国に対して民主主義とか人権などの「普遍的価値」を説いても、それが抽象的なレベルでの是非論というよりは属人的、党派的な文脈でとらえられ、聞く耳を持たない状態になる可能性のほうが高い。
2021-12-09 06:07:42また、普遍的価値から中国の現状に言及することは、つまりは体制の変革をうながすことにつながるから、現体制の中で権力を得て維持してきた人たちがそれに賛同するはずがない。加えて、以上で書いたように抽象的思考以前に現状を肯定する多くの中国の人たちの根底感情がある。
2021-12-09 06:09:01以上のような現状から、今の中国に対して、人権や民主主義などの普遍的価値に基づいてあれこれと働きかけをしても成功する見込みはあまりないだろう。本当に効果的なアプローチが何なのかはきわめて難しく、北京五輪に対しての日本政府の対応を考えている方々の苦労がしのばれる。
2021-12-09 06:10:48以上、連続ツイート2647回「北京五輪に対しての日本政府の対応を考えている方々の苦労がしのばれる」をテーマに5つのツイートをお届けしました。
2021-12-09 06:11:30