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京都芸術センター「黛敏郎の電子音楽全曲上演会」 JCMRによる、年代順の電子音、コンクレート作品の5時間にわたる演奏会。こんな機会は二度と無いだろう。最後の生演奏の曲も予想外に良い出来。総じて、音も良く充実していた。最高の企画だったので他の作曲家でもやって欲しい。 #music
2011-08-30 15:27:44![](https://tgfile.tg-static.com/static/web/img/placeholder.gif)
三島自身がこの作品について書いているのだがそれがとても面白い(全集第28巻)。少々引用してみる。「黛敏郎氏の去年のミュージック・コンクレートの放送はきゝもらしたが、のち氏からその録音をきかせてもらつて、面白くなつてしまつた。」 #mayuzumikyoto
2011-08-30 15:36:42![](https://tgfile.tg-static.com/static/web/img/placeholder.gif)
承前)「ミュージック・コンクレートといふのは、つまり楽譜のない音楽、楽譜といふものを通さないで、楽譜による解釈の余地をのこさないで、音そのものによつて構成された音楽といふ意味ださうである。」黛敏郎から説明されたのである。(つづく) #mayuzumikyoto
2011-08-30 15:58:27![](https://tgfile.tg-static.com/static/web/img/placeholder.gif)
承前)「きいてみると、解釈の余地を与へない生々しい音が独断的に迫つて来て、こちらの胸までドキドキしてくるのは、音痴の私でさへ、さうである。…二十世紀は、こんなものを生み出す必然があるのだらう。」ということで(つづく) #mayuzumikyoto
2011-08-30 16:11:44![](https://tgfile.tg-static.com/static/web/img/placeholder.gif)
承前)「私はラジオ・ドラマといふ形式に、今まで魅力を感じたことがない。今度黛氏から台本をたのまれたときも、『決してラジオ・ドラマを書くのではない』といふ気持で引受けた。音が語る台本、さういふものを書きたいと思つた」1954年のことである。 #mayuzumikyoto
2011-08-30 16:21:55![](https://tgfile.tg-static.com/static/web/img/placeholder.gif)
この三島由紀夫=黛敏郎による「ボクシング」は、三島由紀夫全集第42巻の「放送作品目録」によると、「横浜情報文化センターの放送ライブラリーで聴取できる」ということである。 #mayuzumikyoto
2011-08-30 16:33:52![](https://tgfile.tg-static.com/static/web/img/placeholder.gif)
ブログ更新しました☆→アレグロ・エネルジコ マ・ノン・トロッポ : 黛敏郎の電子音楽全曲上演会 http://t.co/fMg7AIG
2011-08-30 16:44:05![](https://tgfile.tg-static.com/static/web/img/placeholder.gif)
【黛電音1】主催並びに関係者の皆様、良い企画の演奏会をありがとうございます。京都まで出向いた価値は充分にありました。とりわけ、あの長丁場に及ぶ「演奏」を驚異的な集中力でこなした、音響担当の能美氏。全プログラム終了後の背中に見えたわずかな汗ジミに向って拍手。
2011-08-30 19:05:27![](https://tgfile.tg-static.com/static/web/img/placeholder.gif)
【黛電音2】全作品中、最も強烈だと思ったのは「三つの讃」第3部。「東京1969」(一柳)や、「アッサンブラージュ」(松平)と比べても、はるかに破天荒で、やりたい放題のコラージュが延々と続くのに圧倒された。終わり方も「ひどい」w
2011-08-30 19:06:09![](https://tgfile.tg-static.com/static/web/img/placeholder.gif)
【黛電音3】別の意味で興味深かったのが、万博のために製作された一連の作品。万博といえば、国内外の作曲家が「我も我もと熱気に浮かされて」(柴田南雄)電子音楽を作った中で、黛氏の作品は「電子音楽」と言うより、「テープに定着された器楽曲」に近かった。
2011-08-30 19:07:03![](https://tgfile.tg-static.com/static/web/img/placeholder.gif)
【黛電音4】ただ、その中に1曲だけ、完全なジャズナンバーがあって、これがカッコ良かった。あれほどジャズを愛した人なのに、オリジナルのジャズはこれ以外に存在しないのだろうか。
2011-08-30 19:07:38![](https://tgfile.tg-static.com/static/web/img/placeholder.gif)
【黛電音5】「THE KABUKI」のPrologueは、メロの音の運びが、何だかT-SQUARE「TRUTH」の冒頭を連想させたw ちなみに、あの「どぉぉぉんん」という音で終わるエンディング は、ヒップホップによくあるらしい。
2011-08-30 19:08:12![](https://tgfile.tg-static.com/static/web/img/placeholder.gif)
【黛電音6】コンサート前からずっと気になっていたのは、「作品を再生中、何か視覚的要素の工夫はされているか」、という点だった。関連する写真をスライドで写したり、照明を工夫したり、舞台に何かのオブジェを用意したり、いろいろ考えられると思うが、今回そうした要素は皆無だった。
2011-08-30 19:09:01![](https://tgfile.tg-static.com/static/web/img/placeholder.gif)
【黛電音7】以前、高橋悠治氏が述べていたが、客席を薄暗くして、奏者の周りだけに照明を当てる、といった工夫をするだけでも、観客の集中力は高まる。今回、奏者はいないので対象はスピーカーだが、松平頼暁作品シリーズの電子音楽の回では、まさにそのような形で照明を工夫していた。
2011-08-30 19:09:38![](https://tgfile.tg-static.com/static/web/img/placeholder.gif)
【黛電音8】ああいう場所だから、そのような演出は物理的に不可能だったかも知れないし、騒音の関係で空調を止めざるを得なかったようなので、照明の熱もバカにならない以上、仕方なかったか、とも思う。
2011-08-30 19:10:13![](https://tgfile.tg-static.com/static/web/img/placeholder.gif)
【黛電音9】あと、生演奏なら演奏家の入れ替わりで次曲への移行が自然にわかるが、その機能に類するものとして、OHPでも使い、現在演奏中の曲名と簡単な関連情報を常に表示させれば、一瞬、寝落ちしてしまった客(‥‥私を含む)に対して親切かも、と思った。寝る方が悪いと言えばそれまでだが。
2011-08-30 19:11:05![](https://tgfile.tg-static.com/static/web/img/placeholder.gif)
【黛電音10】とにかく、得難い機会だったのは間違いありません。改めて、実現のために努力なさってきた全ての関係者の皆様にお礼を申し上げます。どうもありがとうございました。
2011-08-30 19:11:48![](https://tgfile.tg-static.com/static/web/img/placeholder.gif)
客席の照明落としたらいいのに、とは僕も思っていました。でもそれはそれで意図があったのかなとRT @prismatic_i: 【黛電音7】以前、高橋悠治氏が述べていたが、客席を薄暗くして、奏者の周りだけに照明を当てる、といった工夫をするだけでも、観客の集中力は高まる。(略
2011-08-30 19:53:09![](https://tgfile.tg-static.com/static/web/img/placeholder.gif)
黛敏郎の電子音楽コンサートでは、事前に言われていたように空調が切られていたのか。個人的にきわめて過ごしやすい室温だったので、絶妙な加減で冷房を入れてくれたのだと思っていた。
2011-08-30 20:40:06![](https://tgfile.tg-static.com/static/web/img/placeholder.gif)
@koji_ks 先生:一昨日は本当に貴重な機会をお与えくださりありがとうございました。黛先生の音楽が余す所なく聴けたことはもちろん、その他、細かいところにもいろいろな配慮がなされた、とても気持ちのよい感動的な演奏会でした。関係者の方皆さま全員に心からお礼を申し上げたいです☆
2011-08-30 22:04:03![](https://tgfile.tg-static.com/static/web/img/placeholder.gif)
『黛敏郎の電子音楽』読了。川島氏、清水氏の“カンパノロジー”の分析・考察や、今堀氏の梵鐘と黛作品の音響解析の比較など大変興味深く読ませていただいた。が、ミーハーなわたしが一番気になったのはピチピチのズボンに真っ黒なマニキュアをした20代の黛(とそれにイカされた溝口)という記述ww
2011-08-31 00:54:09![](https://tgfile.tg-static.com/static/web/img/placeholder.gif)
カールした長髪の黛敏郎が黒ずくめのタイトなファッションに身を包んで「まかぼん!!」とか叫んでる姿を想像した。さながらクリスチャン・ヴァンデのような…。
2011-08-31 00:57:37![](https://tgfile.tg-static.com/static/web/img/placeholder.gif)
ずっと同じ会場にいて一人の芸術家の作品を鑑賞し続ける体験はこないだの黛敏郎電子音楽上演会のまえにはマシュー・バーニーの『クレマスター』シリーズ全作上映会ぐらいしかないかも。
2011-08-31 13:01:16