禁祀>circle、○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○所にトリックが…?と思って並べてみたら○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○誰!? fse.tw/nS8sd9Vq#all
2021-12-29 01:16:36この小説の技法だけで沢山ブログ書けそうだよね 「取材・開かずの間」で関係のない家が心霊スポットと祭り上げられたと言われるように、事実とは関係なしに噂(考察や解釈)が噂をよんで怪異を膨らませていく、その過程をわたしたち読者に体験させようとしてる
2021-12-29 01:25:55私がとにかくハマってしまったのはsyndromeなんだけど、明治初頭という時代設定と巫女という登場人物は当時の巫女禁断令の影響を思わせるし、伊佐那神社の祭神である百太夫は娼婦や傀儡師の信仰対象だということから娼婦的面もあった歩き巫女を意識してるのかなとか、無限に「解釈欲」を刺激させられる
2021-12-29 01:37:06だから答えがあるものとして禁祀を解釈し続けるのは健康に良くない(答えとかない) それは答えがあるはずという心理を利用して怪談が生まれる過程を具現化したい作者に乗せられてる 乗せられてるの分かった上で楽しむなら最高だと思う
2021-12-29 01:44:32禁祀も忌録も作中の「『火のないところに煙は立たぬ』が『煙を見た』という者が現れると、あるはずのない火がつくことがある」「嘘も真になり得るし、そうなれば魂も宿る」(要約)ってのが全部な気がしてはいる。忌録や禁祀が煙であり、読者の考察や想像、解釈こそを火とする作品なんじゃないかなあ
2021-12-29 02:32:34作者は作中の出来事に模範的な答え(オチ)を用意してはおらず、それっぽいキーワードの共通した類話と、関係ありそうな文を引用して、いくらでも読んだ人間がオチを用意できるような状態で放出する。で、読んだ人は座りが悪いからアレコレ考える。採点はされない不安からもっと深く考える。堂々巡り。
2021-12-29 02:36:51そうやって一つの題から読者が無数に枝分かれした結末を生んでいって、その一つ一つを「そこにあるはずのない火」「まことしやかに囁かれ、魂の宿った真実と見分けのつかない物語」とすることが忌録や禁祀の目的なのでは?(だからわざわざ考察・解釈・オチを考えるようなツイートを纏めてるのでは?)
2021-12-29 02:41:23みさきと忌避が一つの出来事を別の人間がそれぞれカバーを被せて発表した作品であるという考えとか、一つの話から無数の考察が出るさまを観測されていることとかに対して、枝分かれ…枝葉や根の形…?みたいな飛び方をするようになり始めているので危ない 関連を見出しすぎるのは正常な状態ではない
2021-12-29 02:55:36思うにインターネット・SNS・映像配信コンテンツは、普段は通俗に埋もれてしまうような情報を集積しデータベース化易くする事で、民俗学に大きな発展を齎してるんじゃないかと。古来民俗学者と呼ばれる人達より遥かに恵まれた環境に我々はいるのだと。
2021-12-29 06:28:33埼玉某社の穴なんかも「書物上の記録はない」「古代の小人(コロポックル人・土蜘蛛人)の棲家と類推される」みたいな解釈なんだけど。他所における「呪術的な意味合いを持って人を沢山埋めた場所=埋め山=土蜘蛛とも呼ばれる」といったデータと掛け合わさる事で意味合い変わって来ますよね。
2021-12-29 06:36:38先日伺った八重山の島々でも。おそらく過去民俗学的な学者先生が多く調査はされているのだろうけど。現代の情報網を得た視点で見直すと驚く程新しい付合を発見できたりしたので。ただ、それを見つけた所で一円にもならないのが民俗学なのだけれど。
2021-12-29 06:40:57中国の民俗学的にレアな映像なんかもバンバン流れてくるしね。「民俗学上の再発見の時代」に我々は生きているとも言えるんじゃあないでしょうか。
2021-12-29 06:45:07禁祀、結構分かりやすく書いてはくれてる部分が多いけど、まだ発売間もないだろうからどんくらい書いて良いのかは迷うな。 取り敢えず、禁祀は「金枝」かなと思ったけど、もっとダイレクトに「あ、そっちか!」となる意味に気付いた。 「禁祀: occult」考察まとめ togetter.com/li/1821544
2021-12-29 12:25:44禁祀 特徴的なモチーフ群 ・木(根) ・首吊り ・目を潰す ・頭を失う ・胸を刺す ・光 ・牛 ・糸(絹、機織り) ・由利公望(光子菩薩の登場人物、本作中2度登場?) ・信仰のすげ替え ・兵庫県(H県、広島の可能性もある) ・沖縄県糸満市(忌録の舞台) あとクリティカルっぽいやつは伏せとくw
2021-12-29 12:35:31この中で、木、首吊り、目を潰す、光、牛、糸の意味合いはタイトルのトリプルミーニングにもなる、とある仮説を前提とすればさほど繋げるのに苦労しない(あとスクナヒコナと秦河勝とミトラとさかさまの世界辺りも) 頭を失う、胸を刺す、はそれだけだとどんな意味を有するかちょっと繋がり難い。
2021-12-29 12:39:33あと「日本を中心に世界に伝播した」モデルにするか「世界を中心に日本へ伝播した」モデルにするかでもちと迷うんだよな。 同様にsyndromeでは「伊佐那神社がおかしく大船神社が元の信仰なのか」「大船神社がおかしく伊佐那神社が後付けされただけか」「両方共に含みがあるのか」でも迷う。
2021-12-29 12:42:18禁祀で出てきた「木」「首つり」「胸を貫く」「片目を瞑る」あたりは北欧神話ってワードが出てくるとどうしてもオーディンのことを連想してしまうんだけど、これはたぶんオタクの連想ゲームでしかないんだろな でもユグドラシルはトネリコだし根の国もあるし井戸じゃないけど泉はある
2021-12-29 14:49:51チラッと調べたら「日本神話の中に北欧神話のユグドラシルが習合されてるんじゃない?」的な内容のブログとか出てくるんで、類話的に対応させるには案外ちょうどいいモチーフ同士だったのかもしれない
2021-12-29 14:53:43場所や名前を変えても似たような儀式を行うものが出てくる、それというのも風化したり擦り切れたりしないようになにか大きな意思のようなものが繰り返し人間に働きかけているからで、類型の神話なんかが場所時代を問わず発生するのはそのため、みたいなでっかい規模の話だったらえぇ…となってしまうが
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