研究者の事情あれこれ

学問を志す人が参考になると思われる情報まとめました。
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masuda minoru @mimimasumasu

論文一本にかかる経費か。公文書館調査、実働18日程度(週6日3週間)、文書画像にして50ページ×25ファイル×18日で約2万2500枚をデジカメで撮影。3回にわけて出張すると旅費滞在費が100万円くらい。二次文献収集費は20万円くらいで足りるだろう。120万円くらいか。

2010-05-02 16:13:31
masuda minoru @mimimasumasu

機材は常に新規調達する訳ではないが論文一本分にならすと20万円くらいは見込んでおいた方がよい。なんだかんだで150万円くらいあればゼロから1本の査読論文になるだろう。工夫すればこの投資に50万円分くらい追加資金を使って史・資料をおぎなえばもう1本はかける。だから200万円で2本。

2010-05-02 16:17:23
masuda minoru @mimimasumasu

1本の単価は100万円前後、というのが外交史分野で一応良心的な論文を書く最低コストというところだろうか。

2010-05-02 16:18:25
masuda minoru @mimimasumasu

個人研究なら科研費3年で直接経費合計250万もらえればいい方だろう。そこからは必ずしも年に1本だせなくても、トータルで最低2本は生み出したいところだと思う。

2010-05-02 16:20:39
masuda minoru @mimimasumasu

おおむね3年×2の6年で、4本から5本の論文とモノグラフ1冊分の研究成果がでればまずは御の字ということではないか。最後に出版助成100万円くらいを獲得するとして、6年間で500万円から600万円が総必要資金。外交史でこれをコンスタントにできればえらいと思うがなかなかいない。

2010-05-02 16:25:10
masuda minoru @mimimasumasu

一本の論文に投入された科研費の額はほぼ計算可能だろう。これを分野毎にやるどういう違いがでるか面白いだろうが、「費用対効果」という話になって、分野によっては助成金大幅削減の口実になるだろう。「お金がかかります」から助成してくださいと主張することにはそういうリスクがあるということ。

2010-05-02 16:50:01
masuda minoru @mimimasumasu

研究で食べるまでにかかったお金。大学院日本で4年、250万円/年(授業料、書籍その他研究経費、交通費、生活費全て)で1000万円。イギリス2年同500万円/年で1000万円。総計2000万円、うち助成や奨学金で1500万円まかなった。持ち出し500万円程度、90万円/年程度。

2010-05-03 01:30:44
masuda minoru @mimimasumasu

研究で食べるまでにかかったお金。大学院日本で4年、250万円/年(授業料、書籍その他研究経費、交通費、生活費全て)で1000万円。イギリス2年同500万円/年で1000万円。総計2000万円、うち助成や奨学金で1500万円まかなった。持ち出し500万円程度、90万円/年程度。

2010-05-03 01:30:44
masuda minoru @mimimasumasu

これだけではたいした金額に見えないかもしれないが、学部卒で普通に就職した場合と比べると、持ち出し分と有り得た収入の損失を合わせて23歳から28歳までの6年間に3000万円から4000万円の生涯所得上の損失となるだろう。

2010-05-03 01:31:21
masuda minoru @mimimasumasu

これだけではたいした金額に見えないかもしれないが、学部卒で普通に就職した場合と比べると、持ち出し分と有り得た収入の損失を合わせて23歳から28歳までの6年間に3000万円から4000万円の生涯所得上の損失となるだろう。

2010-05-03 01:31:21
masuda minoru @mimimasumasu

その後大学教員であるが故に被った損失の拡大は計算したくもない。今でもお金に困ると、大学院に進むことを決めた自分を振り返って、俺あのとき頭おかしかったんだろうなと思うことがある。(多分今でも頭おかしいのだろうが)。

2010-05-03 01:32:04
masuda minoru @mimimasumasu

その後大学教員であるが故に被った損失の拡大は計算したくもない。今でもお金に困ると、大学院に進むことを決めた自分を振り返って、俺あのとき頭おかしかったんだろうなと思うことがある。(多分今でも頭おかしいのだろうが)。

2010-05-03 01:32:04
@akiyuki_w

@mimimasumasu 奨学金それくらい貰ってる人が普通ですか?現在も

2010-05-03 01:42:21
masuda minoru @mimimasumasu

@akiyuki_w 私の場合大変好運なことに留学のために民間の財団から1000万円程度の大きな奨学金をいただきました。各種の助成(学術振興会のDC1, DC2, PDや海外学振研究員など)全てもらえれば今でもかなりの金額にはなるのではないでしょうか。

2010-05-03 01:45:15
@akiyuki_w

@mimimasumasu 上位私大の給与ですと、民間企業の大部分の人を最終的に追い抜くのが普通かと。年収を上回る教員であるがゆえの出費というのが興味深いですね。

2010-05-03 01:46:48
@akiyuki_w

@mimimasumasu 民間の財団から、ということになりますと狭き門ですね。。研究テーマはかなり趣旨に合致してないといけないのでしょうか。

2010-05-03 01:50:00
masuda minoru @mimimasumasu

@akiyuki_w 民間財団の場合、募集対象の研究テーマは様々ですが、おそらく分野、地域(所属大学)、年齢など色んなバランスを考慮して採択するのではないか、と思います。応募した時にたまたま自分とダブる人がいる、いないといった偶然にも左右されたりすると思います。

2010-05-03 02:04:28
masuda minoru @mimimasumasu

@akiyuki_w twitterで遊んでいる私如きが言うのはアレですが、真面目にやれば、各種研究費の枠を超えた「持ち出し」は必ず発生します。研究費の枠を超えた自腹の書籍代と各種研究会や学会参加のための交通費が一番お金が出て行くところでしょうか。

2010-05-03 02:08:10
@akiyuki_w

@mimimasumasu 成る程。参考になります。今だと、オーバードクター期をどう乗り越えるかですね。苦笑

2010-05-03 02:14:25
Ninja DAO | CryptoNinja @CryptoNlnjaNFT

教え子の著作(会津という神話)の評判がまずまずで嬉しい。学会誌の査読ではけちょんけちょんだったが、書籍の分量にして評価を受ける研究というのはある筈だ、と信じて指導してきたのは間違いではなかった。これからも各々の院生の個人と研究の特徴を見極めながら、適切な方向を見出して行こう。

2010-05-03 02:24:39
Ninja DAO | CryptoNinja @CryptoNlnjaNFT

大学教員の殆どはそういう所には勤めていないということをお忘れなく(^^;)。研究者志望の大学院生は、皆さん、そこそこ恵まれた大学で勉強しているので、自分の大学の状況が、日本の大学の平均だと誤解しがちですが、それは明らかに現実と反している。RT @akiyuki_w 上位私大の給与

2010-05-03 02:27:57
@akiyuki_w

@kankimura いやー、大学の教員の給与(職員、非正規含め)ほど、不合理な倫理で成りたってるものはないと思いますねー(苦笑)。なかなか声を大にしては言いづらいテーマですが•••。

2010-05-03 02:47:17
Ninja DAO | CryptoNinja @CryptoNlnjaNFT

@akiyuki_w 確かに。時期や分野によって当たり外れは大きいですし、研究面については、やってもやらなくても、就職後の収入には殆ど関係ない。

2010-05-03 02:57:13
masuda minoru @mimimasumasu

研究生活とお金の話は多くの人、特に研究者志望の学部学生や院生の方には当然関心のある話題だろうが、実際のところどれだけの情報が流通しているのだろう。

2010-05-03 18:42:50
masuda minoru @mimimasumasu

自分も詳しいことは知らずに大学院に行ったが、①お金の話をするのは「はしたない」という感覚、②お金のことなど考えずに学問を志す人であってほしいという、いささか手前勝手な期待、この辺りがあってそういう情報は研究者を要請する側からは、提示されることは少ないのではないか。

2010-05-03 18:45:15