2021.12.31リリース【英国 UKHSA】テクニカルブリーフィング:オミクロンVOC-21NOV-01(B.1.1.529)の入院およびワクチン有効性に関する最新情報|入院防止効果88%のトリック

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Noguchi Akio @Derive_ip

UKHSA Technical briefingの号外みたいのが公表されて、オミクロンの入院リスクの評価とワクチン効果がアップデートされました。入院又は救急治療のリスクのHRは0.62から若干下がって0.53になりました。つまり、約半分ということです。なお入院だけだと約1/3とのこと。 assets.publishing.service.gov.uk/government/upl… pic.twitter.com/4RD8dIDGsi

2022-01-01 03:15:26
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Noguchi Akio @Derive_ip

ワクチンの発症予防効果は、信頼区間が狭くなっただけかな。なお、モデルナは25週以降のデータが追加されました。assets.publishing.service.gov.uk/government/upl… pic.twitter.com/gDCuINBGeY

2022-01-01 03:15:28
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Noguchi Akio @Derive_ip

ワクチンの入院防止効果も公表していて、3回接種をすれば88%とのこと。でも、よく見るとHRは2回接種とほぼ同じだし、ORが寄与しているだけのようにも見えます。それに、2回接種は2~24週なのに、3回接種は2週以降で平等ではない。2回接種25週以降のHRが0.49をどう考えるか。 assets.publishing.service.gov.uk/government/upl… pic.twitter.com/hvkHMUK8qZ

2022-01-01 03:15:29
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influenzer @influenzer3

●booster接種:接種2週後でオミクロン株に対する発症阻止効果は63%、入院阻止効果は81% →英保健安全保障庁(UKHSA)の12/31報告書です。 短期間で、かつ定期的にここまでまとめ上げるイギリスの国家としての科学する力に驚嘆します。 次回は1/7に最新情報をupdateするという予告までついています。

2022-01-01 19:57:39
influenzer @influenzer3

booster接種のオミクロン株に対する効果が綺麗に証明されており、イギリスの現状はbooster接種率上昇がそれなりに奏功した結果である事は確実です。 これは同時にbooster接種がほぼ0%の日本の現在の脆弱性も示しているかと。

2022-01-01 19:57:40
influenzer @influenzer3

しかし日本には、デルタ株を事実上のゼロコロナレベルまで一旦減少させた、マスク着用をはじめとする感染対策の力があります。 現時点では日本はこれにかけるしかありません。

2022-01-01 19:57:40
influenzer @influenzer3

Omicron VOC-21NOV-01 (B.1.1.529) technical briefing: hospitalisation and vaccine effectiveness assets.publishing.service.gov.uk/government/upl…

2022-01-01 19:57:40
influenzer @influenzer3

---- (オミクロン株の症例数、入院数、死亡数) ・2021年12月29日分までに、遺伝子配列またはgenotypingによる確定198,348例と、SGTFによる疑い451,194例が確認された。

2022-01-01 19:57:41
influenzer @influenzer3

・SGTFによるオミクロン株推定が可能なのは、市中で用いられているPCR検査の30%に過ぎないため、上記がオミクロン株症例の総数を示すわけではない。12/29の検体では93%がSGTFを示している。 ・12/29時点で815例がオミクロン株関連で入院している。

2022-01-01 19:57:41
influenzer @influenzer3

(ワクチンの入院阻止効果) ・変異株に対するワクチンの入院阻止効果に関する2つの研究が行われている。Study 1は約50万件のオミクロン株感染例を含む大規模データであり、市中における全症例、全年齢層を含んでいる。

2022-01-01 19:57:42
influenzer @influenzer3

Study 2は有症状で診断され、その後に入院となった18歳以上の症例に絞ったデータのみを扱っている。このデータベースの目的の一部は、他の原因で入院した際のスクリーニング検査で判明した無症状感染例の影響を除く事である。

2022-01-01 19:57:42
influenzer @influenzer3

・オミクロン株はデルタ株と比較して入院リスクが低いとする前回の知見は、Study 1の解析により再確認された。

2022-01-01 19:57:42
influenzer @influenzer3

加えて、両研究ともに、3回のワクチン接種者は未接種者と比較して、有意差までには至らないものの(with overlapping estimate ranges)、オミクロン株感染後の入院率が著明に低下している事を示していた。まだ入院症例が比較的少ないため、今後も継続的に解析する必要がある。

2022-01-01 19:57:44
influenzer @influenzer3

・入院リスクが減少し、ワクチンの入院阻止効果は維持されていると推定されるが、オミクロン株の感染例が非常に多いため、多くの入院例が発生している可能性がある。

2022-01-01 19:57:44
influenzer @influenzer3

(Study 1) ・先週分までの最新解析結果では、オミクロン株による救急搬送や入院リスクは、デルタ株の約半分だった(HR 0.53, 0.50-0.57)。また救急外来受診から入院となるリスクは、オミクロン株ではデルタ株の約1/3だった(HR 0.33, 030- 0.37)。」

2022-01-01 19:57:45
influenzer @influenzer3

・オミクロン株感染例では、ワクチン2回以上接種者は未接種者と比較して、入院リスクが81%(77- 85)減少していた。

2022-01-01 19:57:46
influenzer @influenzer3

(Study 2) ・有症状感染に対するワクチン効果(VE)は、オミクロン株ではデルタ株より常に低く、かつ3回目の接種から10週間後までに効果も減弱している事が確認された。

2022-01-01 19:57:48
influenzer @influenzer3

・booster接種後にオミクロン株による有症状感染を起こした例の入院リスクは、未接種者と比較して68%(42-82)減少すると推定された(年齢、性別などの各種因子で調整後)。

2022-01-01 19:57:48
influenzer @influenzer3

・有症状感染予防効果を組み合わせると、booster接種は未接種者と比較して、オミクロン株による入院リスクを88%(78-93)低下させていた。

2022-01-01 19:57:49
influenzer @influenzer3

・有症状感染阻止効果は速やかな減弱が見られるが、入院阻止効果はもう少し持続性があると推定されている。具体的な期間を評価するにはまだデータが不十分である。 ----

2022-01-01 19:57:49
influenzer @influenzer3

・12/29までのオミクロン株検出状況 オミクロン株の95.64%がSGTFを示すようです。 統計上はSGTF= オミクロン株でほぼ問題のないレベルです。 confirmedはシークエンスまたはgenotypingによる確定例。 probableはSGTFまたは69-70 delが確認された例。 possibleは11/1- 11/30の期間におけるSGTF例。 pic.twitter.com/lt3sQXo7LW

2022-01-01 19:57:50
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influenzer @influenzer3

・ワクチン接種状況別のオミクロン株による入院率 未接種者と比較したHRで示しています。 オミクロン株感染ではデルタ株感染より防御効果は明らかに低下していますが、booster接種例では両者の防御効果に有意差なし。

2022-01-01 19:57:50
influenzer @influenzer3

まだbooster接種終了から十分な期間が経過していないだけの可能性もあるでしょう。 オミクロン株に限ると、2回接種で65%、booster接種で81%の入院率減少効果が見られています。 pic.twitter.com/jt9TULDf3k

2022-01-01 19:57:51
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influenzer @influenzer3

・booster接種前後の有症状感染阻止効果 左が2回接種後、中がファイザーbooster、右がモデルナbooster後です。 黒丸がデルタ株、灰丸がオミクロン株。 2回接種後5か月時点でのオミクロン株に対する予防効果は10%程度です。

2022-01-01 19:57:52
influenzer @influenzer3

booster接種により予防効果は70-80%まで上昇しますが、ファイザー>モデルナの傾向は明らかです。 ファイザーboosterでは5週後には明らかな効果減弱が見られています。 pic.twitter.com/C8EcTTqpbr

2022-01-01 19:57:53
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