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Dr Rennick 🇯🇵在住🇦🇺人医師
@NicholasRennick
イギリスのオミクロン株の大規模のデータがいよいよ発表されました。これでやっとオミクロン株の脅威をきちんと評価できるようになりました。 非常に重要なデータなので、連続ツイートで細かく紹介します。 引用: assets.publishing.service.gov.uk/government/upl… pic.twitter.com/8jphy2Dqvl
2022-01-02 08:42:23
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Dr Rennick 🇯🇵在住🇦🇺人医師
@NicholasRennick
【ワクチンの発症予防効果】 この3つに分かれている表の左の部分が、ファイザー2回接種の発症予防効果を示しています。 横軸が接種からの週目、縦軸が発症予防効果です。丸がオミクロン株、四角がデルタ株です。 2回目接種から5ヶ月以上が経つと効果は10％程度まで下がり、ほぼなくなる様子です。 pic.twitter.com/VlcE43lb0B
2022-01-02 08:42:24
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Dr Rennick 🇯🇵在住🇦🇺人医師
@NicholasRennick
モデルナも、ファイザーと同じく、2回目接種直後は発症予防効果が高いですが、5ヶ月以上が経つとその効果がほぼなくなるように見えます。 pic.twitter.com/7BaJ1Uiq5g
2022-01-02 08:42:25
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@NicholasRennick
【3回目接種の発症予防効果】 表の中央の部分は3回接種後の発症予防効果を示す。 ファイザー2回接種後に、ファイザー3回目を接種した場合、発症予防効果が70％程度に上がりました。 その後、接種から10週間後では50%程度に低下しました。 pic.twitter.com/9Cr5xW75kV
2022-01-02 08:42:27
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Dr Rennick 🇯🇵在住🇦🇺人医師
@NicholasRennick
そして、表の右側では、いわゆる交互接種の効果を示しています。 ファイザー3回接種と比べて、ファイザー2回接種後にモデルナの3回目接種をした方が、少し効果が高く、効果の低下が緩やかな様子です。 pic.twitter.com/7dK0bdtlgu
2022-01-02 08:42:29
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Dr Rennick 🇯🇵在住🇦🇺人医師
@NicholasRennick
つまり、5-6ヶ月前の2回接種ではオミクロン株の感染自体をほとんど防げていないと考えて良いと思います。 3回目接種後でも効果の低下が見られているので、現在のワクチンでオミクロン株の感染拡大を長期的に抑えることが極めて難しそうです。
2022-01-02 08:42:30
Dr Rennick 🇯🇵在住🇦🇺人医師
@NicholasRennick
【入院率】 ここからが嬉しいデータです。 オミクロン株の50万人以上の感染者のデータを分析したところ、入院率が約3分の1でした。 懸念されていた小児患者でも、オミクロン株による入院率はデルタ株と比べて約半分でした。
2022-01-02 08:42:31
Dr Rennick 🇯🇵在住🇦🇺人医師
@NicholasRennick
【ワクチンの入院予防効果】 これが更に嬉しいデータです。 発症予防効果と違って、ワクチン2回接種でもかなり効果が長く持続する様子です。2回目接種から6ヶ月以上が経っても、入院予防効果が52%でした。 そして、3回目接種の場合は88%にも上がりました。この効果も長く持続する可能性が高いです。 pic.twitter.com/SiUQWAXRRB
2022-01-02 08:42:33
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Dr Rennick 🇯🇵在住🇦🇺人医師
@NicholasRennick
オミクロン株の病毒性の低下と、2回目ワクチン接種後の長期的な入院予防効果を合わせると、今の日本で感染が本格的に拡大した場合でも、入院率はある程度抑えられるはずです。 ですが、「入院率」がある程度抑えられても、感染者数が急増すれば入院患者の絶対数がそれでも多くなる恐れがあります。
2022-01-02 08:42:34
Dr Rennick 🇯🇵在住🇦🇺人医師
@NicholasRennick
そのなか、3回目接種の強い入院予防効果が希望の光に見えます。3回目接種が進めば、入院率の更なる低下が見られて、発症予防との相乗効果で入院患者数をかなり抑制できるはずです。
2022-01-02 08:42:35
Dr Rennick 🇯🇵在住🇦🇺人医師
@NicholasRennick
【個人的な感想】 このデータを見ると、日本ではこれからの数ヶ月が大変な時期だと思います。 2回接種の発症予防効果が丁度低下していて、まだ3回目の接種率が低いうちが最も感染拡大しやすい。 感染者数がデルタ株のピークを超える可能性は高いと思います。この時期の医療逼迫は何よりも心配。
2022-01-02 08:42:36
Dr Rennick 🇯🇵在住🇦🇺人医師
@NicholasRennick
ですが、その後3回目の接種率が高くなれば状況は変わると思います。 3回目接種の強い入院予防効果とオミクロン株の病毒性の低下を合わせれば、いよいよコロナが「重症化が稀な感染症」になる可能性は十分あると思います。 その日に向かって、後一踏ん張り一緒に頑張りたいと思います。
2022-01-02 08:42:36
Dr Rennick 🇯🇵在住🇦🇺人医師
@NicholasRennick
@keiga0921 3回目接種後の入院予防効果の持続については、まだデータが足りない。 ですが、少なくとも2回目と同様な効果の持続は期待できると思います。 4回目や5回目は、少しでも入院率を低下させるために高リスク群では良いかもしれませんが、現時点では一般人にも必要になるかどうかは疑問です。
2022-01-02 21:17:27
Dr Rennick 🇯🇵在住🇦🇺人医師
@NicholasRennick
最近「東京では○人感染、○ヶ月ぶりに○人台」という様なニュースが多いですが、オミクロン株に関しては状況の見方を少し変えた方が良いと思います。 他の国のデータを見れば、日本でも急激な感染拡大が起きることは言うまでもないので、日々の状況よりは全体像に注目した方が良いと思います。 (続) pic.twitter.com/Je5QereQsl
2022-01-03 15:18:00
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Dr Rennick 🇯🇵在住🇦🇺人医師
@NicholasRennick
今までは「その時の感染者数によって、どれくらい感染対策を気にするかを決める」と考えていた人が多いと思いますが、これだとオミクロン株の猛スピードに対しては手遅れになってしまいます。 もし「本格的に増えたらこうする」という事があれば、今からすべきだと思います。 (続)
2022-01-03 15:18:00
Dr Rennick 🇯🇵在住🇦🇺人医師
@NicholasRennick
今後数ヶ月は医療崩壊を避ける事が最大のチャレンジです。拡大のスピードを少しでも遅くするように、今から感染対策の基本は重要です。 特に、入院予防効果が強いブースターに関しては、免疫獲得まで約2週間かかるので、できる人は感染状況の悪化を待たずに早めに接種した方が良いと思います。 (続)
2022-01-03 15:18:01
Dr Rennick 🇯🇵在住🇦🇺人医師
@NicholasRennick
そして、これから「毎日が感染者数の最高記録更新」の時期になっても、パニックに陥る必要はない。 オミクロン株はデルタ株と比べて入院率が3分の1程度なので、デルタ株の時期の数字と直接比較するべきではない。 私達のやるべきことは、感染者が100人でも10万人だろうと変わらない。 (続)
2022-01-03 15:18:01
Dr Rennick 🇯🇵在住🇦🇺人医師
@NicholasRennick
これからの数ヶ月は感染者の数の変動を過剰に気にせず、この波を乗り切るため一緒に頑張りましょう。
2022-01-03 15:18:01
Dr Rennick 🇯🇵在住🇦🇺人医師
@NicholasRennick
4回目、5回目の接種に関しては、個人的に少なくとも1年間以内に一般人には必要にならないと思っています。 現在のデータを見ると、オミクロン株に対して「ワクチンの発症予防効果が弱すぎて、入院予防効果が強すぎる」からです。 (続) twitter.com/nicole85199147…
2022-01-04 08:46:53
Nicole
@Nico__Nicolen
@NicholasRennick となると、3回目以降も約半年に1度のペースでワクチンを打ち続ける政策が行われる可能性があるということでしょうか？
2022-01-02 23:45:35
Dr Rennick 🇯🇵在住🇦🇺人医師
@NicholasRennick
ワクチンは今まで感染拡大防止に重要だったが、オミクロン株に関してはこの役割は期待できない。 2回目接種後は接種直後では60％程度ですが、5-6ヶ月で発症予防効果が10％程度に下ります。3回目接種後でもまだ長期的なデータがないですが、10週間後でも70%から50%程度に低下しています。
2022-01-04 08:46:53
Dr Rennick 🇯🇵在住🇦🇺人医師
@NicholasRennick
発症予防効果の持続性が乏しい一方、入院予防効果は強くて長く持続する様子です。 2回目接種の6ヶ月後でも52%、そして3回目で88%に上がります。 まだ長期的なデータを待ちたいですが、個人的に1年後でも一般人にとって十分と言える入院予防効果を保つと期待しています。
2022-01-04 08:46:54
Dr Rennick 🇯🇵在住🇦🇺人医師
@NicholasRennick
つまり、ワクチンの主な役割が入院予防となった現在では、オミクロン株自体の入院率の低下と合わせると、一般人にとっては3回目で十分だと思います。 もし今後、長期的に入院予防が低下するというデータが出たら、またその時に追加接種を考えれば良い。
2022-01-04 08:46:56
Dr Rennick 🇯🇵在住🇦🇺人医師
@NicholasRennick
これはあくまでも個人的な意見で、今後のコロナ政策にもよります。 例えば、こういう場合はもっと早めな4回目接種を考えられます: ・感染拡大防止を目的として、変異株に特化したワクチンを新たに接種する場合 ・高齢者等で88％程度の入院予防効果を十分とせず、更なら効果を求めて4回目を薦める場合
2022-01-04 08:46:56
Dr Rennick 🇯🇵在住🇦🇺人医師
@NicholasRennick
ですが、現時点では一般人にとって3回目でとりあえず終了と考えて良いと思います。 その後は「様子見」で、何か具体的に必要性を示すデータが出た場合のみ、その時に4回目のことを考えれば良いと思います。
2022-01-04 08:46:57